Cloudflare、「検索か、AI学習か」の二者択一を解消

Cloudflare

新たな管理機能と推奨設定により、出版社・メディア業界をはじめとする企業は、

「検索」「AI学習」「AIエージェント」ごとに、自社コンテンツの使われ方を個別に指定可能へ。検索とAI学習を兼ねる主要なクローラーは、この指定を尊重する仕組みをすでに提供、または開発を進めています。

(2026年 9月 15日 本国発表)

誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーであるCloudflare(クラウドフレア)は、AIによるコンテンツ収集(クロール)について、新たに「Accountable(説明責任がある)」という認定区分を設けたと発表しました。あわせて、ウェブサイトが検索結果に表示され続けたまま、AI学習への利用だけを拒否できる新設定「Disallow AI Training」の提供を本日開始します。

Cloudflareは11週間前、「ウェブサイトの所有者は、自らのコンテンツがAIにどう使われるかを実質的に管理できるべきだ」として、クローラーの運営者が今後もアクセスを継続するために満たすべき要件を示していました。今回、Apple、Google、Microsoftの3社が、この基準をすでに満たしている、または満たすための具体的な期限を示したことから「Accountable」に認定されました。基準を満たさないその他の兼用クローラーは、サイト側がAI学習を拒否した時点でブロックされます。

約30年にわたり、クローラーとウェブサイト所有者の関係は単純なものでした。コンテンツを収集する代わりに、検索経由でトラフィックを返すといった互恵関係が前提にありました。AIはその前提を変えました。検索インデックス用とAI学習用のコンテンツを1つのクローラーでまとめて収集する「兼用クローラー(mixed-use crawler)」は、現在、Cloudflareのネットワークで確認されるクローラートラフィックの36.6%を占め、単独で最大のカテゴリーとなっています。

一方で、サイト側の意向は明確です。検索クローラーを拒否しているサイトは1%未満にとどまるのに対し、17%がAI学習を制限しています。しかしこれまでは、適切な制御手段を持たないクローラーが相手の場合、AI学習を拒否すると検索結果からも消えてしまう状態でした。

Cloudflareの共同創業者兼CEOであるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、次のように述べています。

「インターネットをより良いものにするとは、検索の価値を支えてきたオープン性を保ちながら、ウェブを支える人々や企業が、自らの成果物の使われ方を実際にコントロールできるようにすることです。Apple、Google、Microsoftといった企業と協力しながら、健全なエコシステムを築いていくことを楽しみにしています」

兼用クローラーへの対応は、AI学習をめぐる問題のなかで最も難しい部分でした。

次の論点はAI要約です。Cloudflareが「Accountable」に認定する事業者は、サイト所有者に対し、AI要約からのオプトアウト手段を提供することが求められます。現状は事業者ごとに「はい」か「いいえ」を個別に設定する形ですが、Cloudflareは来年初めまでに、自社コンテンツをどの程度含めるかを1カ所でまとめて管理できるようにすることを目標としています。

新しい管理機能と、新しい推奨設定

Cloudflareは、これまでの「Block AI Bots(AIボットをブロック)」という一括スイッチを廃止し、①検索、②AI学習、③AIエージェント(利用者に代わってウェブを閲覧・操作するAI)の3つを個別に設定できる管理機能に置き換えます。Cloudflareで新たに開設されるサイトには、ビジネスモデルに応じた推奨設定が提示されます。

  • 広告を掲載しているサイト:検索クロールは許可、AI学習は拒否、広告掲載ページではAIエージェントをブロック

  • それ以外のサイト:検索、AI学習、AIエージェントをいずれも許可(広告収入に依存しない多くのサイトの現在の運用に合わせたもの)

また、「Managed Robots.txt」機能は「Bot Preference Sync」に置き換わります。サイト所有者がクロールに関する意向を一度設定すれば、対応するすべてのクローラーに自動的に反映される仕組みです。設定はいつでも変更できます。

説明責任のあるAIクローリング(Accountable)

Cloudflareは、兼用クローラーを含め、透明性と説明責任を備えたAIクローリングの基準を明文化しました。クローラーの運営者は、次の4要件を満たすか、定められた期限内に満たすことを約束する必要があります。

  • robots.txtまたは同等の仕組みを通じて、サイト所有者がAI学習を明確に拒否できるようにすること

  • サイト所有者が、AIによる検索要約への掲載を拒否できるようにすること

  • 検索とAI学習のそれぞれについて、コンテンツがどのように使われたかをURL単位で開示すること

  • AI学習を拒否しても従来の検索順位に影響しないことを、公に明言すること

Apple、Google、Microsoftの3社は、これらの基準を満たすことを示しています。たとえばGoogleは、検索からは外れずにAI学習だけを拒否できる「Google-Extended」を提供しており、今年初めには、サイト所有者が検索におけるAIに対応するための新しいツールも発表しました。

また、検索用とAI学習用でクローラーを分けて運用している主要AI企業もあります。この場合、Cloudflareは検索に影響を与えずに学習クローラーだけをブロックできるため、該当するクローラーも「Accountable」に分類しています。対象事業者の一覧は、Cloudflare Radar(radar.cloudflare.com)で公開されています。

また、Cloudflareは、IETF(Internet Engineering Task Force)における標準化の取り組みにも積極的に参加しています。策定中の仕様「ai-prefs」は、あらゆるウェブサイトがAIアクセスに関する意向を、標準化された移植性のある形で表明できるようにするものです。今回の管理機能は、こうした新しい標準とあわせて機能するよう設計されています。

AIとコンテンツ管理に関するCloudflareの考え方は、以下の資料でご確認いただけます。

Cloudflare(クラウドフレア)について

Cloudflare, Inc.(NYSE:NET / https://www.cloudflare.com/ja-jp/ )は、より良いインターネットの構築の支援を使命に掲げる、誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーです。Cloudflareのコネクティビティクラウドは、世界中のあらゆる組織や個人、アプリケーション、ネットワークを高速かつ安全にするとともに、複雑性やコストの削減を実現する、フル機能かつ統一された業界最先端のクラウドネイティブ製品と開発者ツールプラットフォームを提供しています。

世界最大規模かつ最も相互接続されているネットワークのひとつであるCloudflareは、日々何十億もの脅威をオンラインでブロックしており、大企業からスタートアップ、中小企業、非営利団体、人道支援団体、政府機関まで、世界中の何百万もの組織から信頼されています。 

Cloudflareのコネクティビティクラウドの詳細については  https://www.cloudflare.com/ja-jp/connectivity-cloud/ 、インターネットの最新トレンドとインサイトについては https://radar.cloudflare.com をご覧ください。

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会社概要

URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン26階 エグゼクティブセンター (TEC)
電話番号
-
代表者名
松本 紗代子
上場
海外市場
資本金
-
設立
2020年05月