低層住宅向けの高断熱高気密木造戸建住宅の新ブランド「Asu-haus(アスハウス)※1」5月10日より先行限定販売を開始
~断熱等級7のコンパクトな住まいだから実現できる新たなライフスタイルを提案~
旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川畑 文俊)は、高断熱高気密の木造低層戸建住宅で、都市近郊から郊外の低層住宅地での新しいライフスタイルを提案する新ブランド「Asu-haus(アスハウス)」を新たに立ち上げましたのでお知らせします。5月10日より先行限定販売を開始し、6月1日には東京都日野市に宿泊体験にも対応するモデル棟をオープンする予定です。
Ⅰ.「Asu-haus」の特徴
(1)断熱等級※2は最高等級7※3(Ua値0.26W/㎡・K 以下)を全邸標準とし、家中が冬暖かく夏涼しい温熱環境を実現
断熱性能を表す熱伝導率でトップレベルとなるλ=0.020W/(m.K)の断熱材ネオマフォームで1階床から屋根まですっぽり建物を包み込むことで、室内の温度環境を快適に保っています。「Asu-haus」では屋根・外壁・床部および開口部に独自の断熱構造を設定した「ASU-断熱工法」を採用することで、国内最高レベルの断熱性能を実現します。
※1.「Asu-haus」はサンスクリット語のasu(命、息)や、明日(あす)、私たち(US)にドイツ語のhaus(家)を組み合わせ、命の家、明日(希望)の家、私たちの家、という想いを込めた造語
※2.品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に規定された省エネ性能を表す等級
※3.地域区分 6.7.8地域の場合
(2)切妻屋根とし、地域の自然環境に溶け込む普遍的なバナキュラー※4デザインを採用
昔ながらのシンプルな切妻屋根と葺きおろし屋根を採用。外壁は土壁を意識し、古民家を思わせる懐かしさと新しさの両立を目指しました。時代に左右されない、飽きのこないデザインとなっており、街並みに貢献することを意識しています。
※4.バナキュラー:「土着の」「自然発生的な」の意
(3)全熱交換型換気システム、エアコン1台の全館空調方式採用によって省エネで快適な暮らしを実現
メンテナンスが容易であり、コストメリットも高い、家庭用エアコン1台稼働での全館空調を採用。1階と2階に小型エアコンを1台ずつ設置し、夏は2階のエアコンを稼働、冬は1階のエアコンを稼働し、効率的な空気循環により快適な温湿度環境を整えます。また、全熱交換型の常時換気システムにより、できるだけ熱を捨てず、新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排気します。これにより、冬場の乾燥防止、梅雨時期や夏場の高湿度を和らげるだけでなく、光熱費をおさえる効果も期待できます。
(4)全邸耐震等級3、耐風等級2を取得したレジリエンス性の高い安全な住まいを実現
許容応力度計算による構造計算で、耐震等級3、耐風等級2を確保。また温暖化による環境変化を考慮し、独自の基準を採用。地震だけでなく、近年増加している風害を想定した構造体となっています。構造材には強度と安定性がある集成材と、部材接合部の耐力が明確で高い強度を発揮する金物工法の採用により、家の耐震性を確保しながら、開放的な空間を作ることが可能になります。
Ⅱ.「Asu-haus」概要
(1)構造:木造軸組工法(平屋~2階)の切妻屋根
(2)主な性能:断熱等級7(Ua値0.26W/㎡・K 以下)、耐震等級3、耐風等級2
(3)坪単価:135万円より
(4)販売棟数:2024年度16棟、2025年度25棟を上限とする限定販売
(5)販売エリア:東京都城南・城西地区、都下の一部(詳細はお問合せください)
(6)展示場:東京都日野市 多摩モノレール甲州街道駅より徒歩圏内
Ⅲ.プロトタイプの間取図
Ⅳ.新ブランド立ち上げの背景
当社は1972年の創業以来、戸建住宅「ヘーベルハウス」および賃貸住宅「ヘーベルメゾン」の提供を通して、長く安心して快適に暮らせる住まいの提供に努めてきました。現在ではその考え方を更に深め、人びとの「いのち・くらし・人生」全般を支え続けるLONGLIFEな商品、サービスを提供することにより、人生100年時代を生き抜く皆様のウェルビーイング向上をサポートするライフデザインカンパニーを目指しています。
一方、地球規模で頻発する自然災害を受け、気候危機への対策は喫緊の課題となっており、緩和対策の一つとされる脱炭素社会の実現は世界共通の優先課題となっています。当社も2019年に国際的イニシアチブであるRE100への参加表明※5を皮切りに、2020年にはヘーベルメゾンで発電した電力を旭化成グループ内製造所で活用することを※6、また2021年には同電力を旭化成および当社本社の消費電力として切り替えることを発表※7し、脱炭素社会実現への取り組みを強化してきました。更に2023年7月には、新たに策定したサステナビリティ方針に基づくマテリアリティを特定し、その大きな柱の一つである「With Environment」に資する取り組みとして、国際的イニシアチブSBTにおける【1.5℃目標】の認定取得、およびTCFDへの賛同を表明しています※8。
また、成長過程の光合成により大気中の二酸化炭素を吸収(固定)する木材の活用が注目されており、我が国でも2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(現:脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律)」を制定し、木造建築普及を推進してきました。
そのような中、鉄骨住宅を展開する当社でも、「木造建築が脱炭素社会の実現に資する重要な環境貢献事業である」との認識のもと、検討を重ねてきました。2023年にはオーストリアに本社を置くCREE Buildingsとの提携契約を締結し、非住宅を想定した木材と鉄骨のハイブリッド環境建築の構法研究・開発を開始しています。また、2022年には官民連携の株式会社ニセコまち(所在:北海道ニセコ町、代表取締役:高橋 守)による社会・経済・環境を循環させる先進的なまちづくり「ニセコミライ(NISEKO生活・モデル地区)」に出資し※9、北海道の厳寒地域で長く・快適に暮らすことを想定した高断熱・高気密な木造建築のノウハウを学ぶことなどを経て、今回の「Asu-haus」ブランドの立ち上げに至りました。
※5.関連リリース:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20190910/index/
※6.関連リリース:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20200826/index/
※7.関連リリース:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20211129/index/
※8.関連レター:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20230710/index/
※9.関連レター:https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20220331/index/
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