社会実験コミュニティ「DICT」、来月開業予定の日光のホテル「BLANC NIKKO」で合宿を開催。背景もリズムも異なる9名が、温泉と渓流と食卓を介して翌朝まで対話

拠点を手放したコミュニティは、各地に「場」を増やしている。「共鳴」ではなく「同期」という視点から、創発が起きる条件を検証する二日間となった。

株式会社Link & Innovation

国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」(運営会社:株式会社Link & Innovation)は、2026年10月8日(木)から9日(金)にかけて、栃木県日光市の宿泊施設「BLANC NIKKO」において合宿を開催しました。参加者は9名。年齢も、専門分野も、歩んできた経歴も異なるメンバーが、温泉、外気浴、デッキでの対話、食卓を通じて、翌朝まで議論を続けました。

本合宿の会場となったBLANC NIKKOは、株式会社BLANCが2026年11月1日のグランドオープンに向けて準備を進めている宿泊施設です。9月29日に竣工祭を終え、10月は試泊期間にあたります。DICTは、同社のホテルオーナー制度を通じて「BLANC FUJI」のオーナーを務めており、その縁から、試泊期間中の施設を使用させていただきました。まだ正式には開いていない場所で、最初の二日間を過ごしたことになります。

■拠点を持たないコミュニティが、各地に「場」を増やす

DICTは2022年3月、東京・代々木の小さなビルから始まりました。2025年11月にはその拠点を手放し、特定の場所を持たない自律分散型の運営モデルへと移行しています。拠点は人を集める一方で、そこへ来られる人だけの集まりにしてしまうからです。

拠点を手放したのち、各地に居場所ができはじめています。DICTがオーナーを務めるBLANC FUJIがそのひとつであり、今回、日光が加わりました。一つの拠点に人を集めるのではなく、集まりたい人が集まれる場所を各地に置く。これが現在のDICTの運営方針です。

■「共鳴」ではなく「同期」

人と人が響き合う様子は、しばしば「周波数が近いから共鳴する」と表現されます。ただし物理学における共鳴は、外から揺さぶられた側の振幅が大きくなる受動的な現象であり、揺らす側と揺らされる側が分かれています。

DICT創設者の山本晋也は、コミュニティで起きている現象はむしろ「同期(シンクロ)」に近いと捉えています。動く板の上にテンポの近いメトロノームを並べると、最初はばらばらだったリズムがやがて揃っていきます。板がわずかに揺れ、互いの動きを伝え合うためです。17世紀にはホイヘンスが、同じ梁に掛けた2台の振り子時計で同様の現象を観察しています。

この現象には、三つの条件があります。第一に、揺れを伝え合う「板」があること。板を固定すれば、同期は起きません。第二に、それぞれが自分の力で動き続けていること。止まったメトロノームは同期せず、ただ揺らされるだけです。第三に、同期の過程で、どのメトロノームも自分のリズムを少しずつ譲っていること。完全に自分のままでは揃わず、完全に相手に合わせればそれは同期ではなく追従になります。

■背景の異なる9名が、朝まで

当日の参加者は9名。年齢も、歩んできた道も異なります。会場の目の前には苔のむした田母沢川の渓流があり、参加者はしばらく言葉を失ったまま景色を眺めていました。

温泉に入り、外気浴で風に当たったのち、デッキに移って対話が始まりました。その後、地元の料理店「丁田屋」から取り寄せられた夕食を囲みながら議論を継続。話題は翌朝まで途切れることがありませんでした。

進行役は置かれていません。渓流も、湯も、外気浴のあとの数分も、食卓も、すべてが揺れを伝える「板」として機能したかたちです。背景がこれほど異なる9名の対話が朝まで続いたのは、似ていたからではなく、それぞれが自分のリズムを持ち、そのうえで少しずつ譲り合っていたためだと考えています。

■DICTが重視する三つの資質

DICTは、似た考えを持つ人を集めることを目的としていません。自分のリズムで動き続けている人、そして違いを受け止める幅を持つ人が集まることを重視しています。これを支えるのが、好奇心、自律性、利他性という三つの資質です。

好奇心がなければ、動き続けることができません。自律性がなければ、自分のリズムを持つことができません。利他性がなければ、自分のリズムを少しだけ譲ることができません。いずれも年齢に左右されるものではないと、DICTは考えています。

■株式会社BLANC コメント

この景色をぼーっと見ていられる場所を作りたくて、ここにBLANC NIKKOを建てました。

何かをするための施設ではなく、何もしなくていい時間を過ごしていただくための場所です。

このたび試泊期間中にDICTの皆さまにご利用いただき、渓流を前に言葉が止まる時間から、朝までの対話が生まれたとうかがいました。静けさを用意したことが、人と人のあいだで働いたのだと受け止めています。

11月1日のグランドオープンに向けて、そうした時間が生まれる場所であり続けたいと思っています。

株式会社BLANC 代表取締役 山中 拓也

■参加者コメント

DICTでいつもお世話になっているBLANCさんの新たな拠点に、開業前の特別な機会としてお招きいただきました。日光を訪れるのは、小学生のとき以来です。

「神域」とも呼びたくなるような、日常から少し離れた場所で、仲間たちと事業についてじっくり議論し、気がつけば朝の3時を過ぎていました。

温泉と、地元のおいしい食事と、日光の自然。心身ともにリフレッシュしながら、これからの事業につながる視点やヒントを得られた、贅沢な時間でした。

普段とは少し違う環境に身を置き、人と語り合うことで生まれるものがあると、改めて感じています。

■開催概要

・名称:DICT 日光合宿

・開催日:2026年10月8日(木)〜9日(金)

・会場:BLANC NIKKO(栃木県日光市)

・主催:社会実験コミュニティ DICT

・協力:株式会社BLANC

・参加者:9名

・内容:対話および共同生活による合宿型プログラム

■「BLANC NIKKO」について

株式会社BLANCが展開する自然共生型ホテルの国内第4拠点です。世界遺産・日光東照宮にほど近い田母沢川沿いの渓流の森に位置し、「日光の森に包まれ、心を澄ます時間」をコンセプトに掲げています。

建物は全8棟(客室棟6棟、共用棟2棟)。客室は4室限定で、Suite Villa 2室(63.29㎡+えんがわ、定員4名)、Standard Villa 2室(29.11㎡+えんがわ、定員2名)。全室に檜風呂付きの温泉を備え、24時間利用が可能です。

2026年9月25日より予約受付を開始し、9月29日に竣工祭を実施。10月を試泊期間とし、11月1日にグランドオープンを予定しています。

・運営:株式会社BLANC

・所在地:〒321-1415 栃木県日光市日光2140-1

・公式サイト:https://blan-c.com/nikko/

■株式会社BLANCについて

「場を通して、共創 / 循環 / 思考の余白を提供する」をビジョンに掲げ、トレーラーハウスを用いた空間を自社開発し、自然共生型ホテルを自社運営しています。2019年のBLANC MIYAKOJIMAを皮切りに、BLANC FUJI(2024年)、BLANC YATSUGATAKE(2026年)を開業し、BLANC NIKKOが国内第4拠点となります。

同社は、法人・個人事業主を対象としたホテルオーナー制度を設けており、オーナーは各拠点を別荘のように利用することができます。DICTは、同制度を通じてBLANC FUJIのオーナーを務めています。

・代表者:代表取締役 山中 拓也

・本社所在地:〒106-0032 東京都港区六本木1-4-5 Ark Hills South Tower 16F WeWork

・設立:2018年5月21日

・資本金:1億円

・URL:https://blan-c.com

■国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」

DICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)は、2022年に社会起業家であり社会物理学者の山本晋也によって創設されたコミュニティです。Web 3.0とDAOを基盤に、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を通じて、新しい価値創造の形を模索しています。

DICTは国内外の多様な拠点で活動を展開し、創設以来20社の法人を生み出してきました。起業家や研究者、プロデューサー、アーティスト、クリエイターが集い、国際的な共創を推進する共鳴場として注目を集めています。

[山本晋也プロフィール: https://www.virgo-all-creation.com/shinya-yamamoto ]

※本プレスリリースに関するお問い合わせはEメールにてお願い致します。

Email: support@fractal-dict.com

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会社概要

URL
-
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区麹町2-10-3
電話番号
-
代表者名
山本晋也
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2018年01月