日本一道迷いしやすい登山道2022年 発表

〜 登山アプリのビッグデータで探る遭難対策 〜

ヤマップ

登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役CEO 春山慶彦、以下ヤマップ)は、昨年(2021年8月)に「日本一道迷いしやすい登山道」を発表し、道迷い多発地点に標識が設置され、道迷いがゼロとなる結果が得られました。そこで安全登山を推進するヤマップは、今年6月9日に提示された警察庁の山岳遭難概況を受け、新たに「日本一道迷いしやすい登山道2022年」を発表いたします。


遭難ゼロへの取り組み
密を避けるレジャーとして人気の登山ですが、2022年6月9日、警察庁の発表(※1)によると、2021年(令和3年)の山岳遭難は年間3075人、内「道迷い」が41.5%で遭難原因のトップとなっています。
昨年(2021年8月)に「日本一道迷いしやすい登山道」を発表したところ、ヤマップの働きかけもあり「道迷い」多発地点に標識が設置され、その後の登山者の軌跡データを分析すると、道迷いがゼロとなる結果が得られました。
URL:https://corporate.yamap.co.jp/news/archive/2022-06-08/

そこで安全登山を推進するヤマップは、今年も「道迷いしやすい登山道」の2022年を選定し発表いたします。本発表は、データから抽出されたリスクの高い道迷い地点について、自治体などにも共有し標識の設置等、安全対策をを呼びかけるなど、道迷い遭難をゼロにする活動を推進するものです。

調査概要
調査日:2022年4月28日
調査方法:YAMAPアプリに投稿された約16万件のフィールドメモ(※2)のうち「迷いやすい」タグ付き投稿を抽出し、その投稿が「参考になった」という他のユーザーからの評価が多いものから順に選定しました。同時に累計約1700万件の登山活動日記から、登山者の道迷い軌跡データを合わせて分析することにより、道迷い多発地点を特定しました。

(1)各務原アルプス(かかみがはら) 権現山(ごんげんやま)~桐谷坂峠(きりやざか)/岐阜
「左」はクライミングスポット、「右」が登山道です。標識が小さく見落とされているようです。ある登山者のコメントでは「道を間違えました。右に行きましょう。左は行き止まりです」と投稿があります。

登山者の歩いた軌跡データによると、左は「正しいルートを歩いた軌跡」、右は道迷いして引き返しています。


(2)天覚山(てんかくさん)~吾野ノ頭(あがののあたま)/埼玉
登山道が左右にあり、尾根づたい「左」に行きがちですが、「右」が正しいルートです。よく見ると登山道を示すピンクテープがありますが、分かりにくいようです。

道迷い地点の登山者の歩いた軌跡データです。

 

 

(3)子ノ権現(ねのごんげん)〜六ツ石ノ頭(むついしのあたま)/埼玉
真っ直ぐの尾根伝いは間違い、「左」へ行くのが正しいルートです。

道迷い地点の登山者の歩いた軌跡データです。

(4)御在所岳(ございしょだけ) 武平峠(ぶへいとうげ)近く/滋賀・三重
「左」はひらけていて正しいルートに見えますが、右へ行くのが正しい登山道です。間違った登山道を行った方からのコメントに「途中滑落を覚悟しました。なんとか上まで登れました。奇跡。どんどん反り上がって引き返せない地獄でした。」とあります。

「左」の赤線は正しい登山道です、峠の部分が三角形になっており、拡大した「右」の図では、間違えた人がショートカットし危険な道を無理やり突っ切っているのがわかります。


(5)高畑山(たかはたやま)〜中ノ沢ノ頭(なかのさわのあたま)/埼玉
左右に登山道がありますが、「右」が正しいルートです。

道迷い地点の登山者の歩いた軌跡データです。


「日本一道迷いしやすい登山道2022」発表|「なぜ迷う?」を徹底解説
YAMAP MGAZINE記事:https://yamap.com/magazine/36120
※1 出典)警察庁「令和3年における山岳遭難の概況」
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/r03sangakusounan_gaikyou.pdf
※3 2022年4月28日時点でフォールドメモ「迷いやすい」タグの内、参考になった評価数で算出

フィールドメモについて (※2)
登山活動中の危険な箇所やおすすめのスポットなど、現地のリアルな情報をYAMAP「地図上」に投稿・表示できる「フィールドメモ」機能で2020年10月からスタートしてます。投稿された情報は他の登山者も見ることができ、次にその登山道を通る人の役に立ちます。
このような「フィールドメモ」のうち、今回は「迷いやすい」タグを付けて投稿されたものを抽出し、データを分析しています。

(左)フィールドメモ投稿初期画面、(真中)フィールドメモ投稿詳細画面、(右)登山地図に反映されたフィールドメモ(左)フィールドメモ投稿初期画面、(真中)フィールドメモ投稿詳細画面、(右)登山地図に反映されたフィールドメモ

YAMAPについて
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
2022年5月に累計310万ダウンロードを突破。
URL:https://yamap.com/

株式会社ヤマップ 会社概要
会社名 株式会社ヤマップ
本社所在地 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金(資本準備金含む) 1億円
事業概要
 1. 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
 2. 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
 3. これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
 4. スマホから申し込める登山保険「YAMAP登山保険」の販売
 5. 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
URL:https://corporate.yamap.co.jp/

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会社概要

株式会社ヤマップ

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URL
https://yamap.com/
業種
情報通信
本社所在地
福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
電話番号
092-710-5511
代表者名
春山慶彦
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2013年07月