博報堂DYホールディングス、国際会議「ICAT-EGVE 2024」のBest Poster Awardを産総研コンソーシアム 「拡張体験デザイン協会」の正会員とともに受賞
株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂DYホールディングス)は、国際会議「ICAT-EGVE 2024(International Conference on Artificial Reality and Telexistence & Eurographics Symposium on Virtual Environments 2024)」において、Best Poster Awardを受賞いたしました。
「ICAT-EGVE」は、人工現実、テレイグジスタンス、仮想環境に関する国際会議で、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、VR(仮想現実)や遠隔での共同作業支援技術の研究などの発表が行われています。受賞した研究成果は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(東京都千代田区、理事長:石村和彦 、以下産総研)コンソーシアム「拡張体験デザイン協会」における正会員による共同研究の成果であり、産総研と正会員企業の合同の受賞です。
博報堂DYホールディングスは、2022年より研究開発部門であるマーケティング・テクノロジー・センター所属の研究員が協力研究員として産総研コンソーシアム「拡張体験デザイン協会」の事務局に加わり、活動を支援しています。※
今後も産総研コンソーシアム「拡張体験デザイン協会」の会員企業様とともに、現実の生活環境から、ARやMR、VR技術を活用したメタバースまで、次世代サイバーフィジカル社会における安全で快適な体験デザインの評価手法確立と普及に貢献してまいります。
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受賞論文タイトル:
Evaluation of a Concept of Developing Daily Experience Database Using Virtual Proof-of-Concept Experiment in Shopping Use Case
概要:
VRは実験条件を正確に再現し、容易に制御できることから、行動学や認知科学など多くの分野で「生活シナリオ」の検証手法として期待されています。しかし、実空間に匹敵する体験やデータを得ること、それらの記録や分析、インタビューの活用など多くの課題があります。特に、生活者の意識や行動プロセスを客観的に保存する方法が求められています。
本研究では、バーチャル商業施設を舞台とした概念実証実験(Proof-of-Concept)を行い、環境データ・認知データ・行動データを組み合わせて記録することで、日常体験の共通データベースを構築する手法を提案しました。また、「タイムマシン・インタビュー」と呼ばれるアプローチを用い、記録した環境と行動のデータからその場面を完全に再現し、生活者自身に呈示して行動や思考を振り返ってもらうことで、認知プロセスをより詳細に引き出すことを試みました。
20代・40代・60代各世代の男女(計16名)を対象に、VR空間での店舗探索タスクを実施した結果、VR環境での記録は、実空間よりも制御がしやすく、同じシナリオを複数回再現できるメリットが確認されました。さらに移動操作についてはキーボードより足踏みの方が没入感を高めることが示唆されました。
※ 博報堂DYホールディングス、産総研コンソーシアム『拡張体験デザイン協会』に参画
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2022/06/3624.html
■『拡張体験デザイン協会』コンソーシアム
https://unit.aist.go.jp/harc/daax/d_cns_overview.html
■ 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
https://www.aist.go.jp/
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