AI需要予測の導入で生産計画作成時間を96%削減【A.T. カーニー】

予測精度10~40%改善、売上4.8%増、製造・物流コスト約20%削減の事例も―在庫・生産・配送の意思決定を高度化

KEARNEY

A.T. カーニー株式会社(東京都港区、日本代表:針ヶ谷 武文)は、論考『サプライチェーンマネジメントにおける需要予測高度化に向けたAIの役割』(英題:The role of artificial intelligence to improve demand forecasting in supply chain management)を公開しました。
本論考は、AIがPOSデータ、顧客属性、経済指標、天候、SNSセンチメント、競合動向などを統合し、過去販売データ中心の予測を、より高粒度で変化に対応できる仕組みへ移行することを論じています。また、生産計画作成時間の96%削減、予測精度の10~40%改善、Lenovoにおける売上4.8%増・OTIF納入性能5%改善・製造および物流コスト約20%削減などの事例交えて紹介しています。

過去データ中心の予測から、多様な需要シグナルの統合へ

需要予測は、生産・調達・配送の判断を支えるサプライチェーン・マネジメントの中核です。予測精度が高まれば、在庫水準の最適化、廃棄の削減、欠品回避、顧客サービスの向上につながります。一方、従来手法は過去の販売データと基本的な統計モデルに依存することが多く、市場の複雑さや急な変化を捉えきれない場合があります。

AI需要予測は、POS、顧客属性、経済指標、天候、SNSセンチメント、競合動向などを分析し、人間には見えにくいパターン、相関、トレンドを抽出します。季節性、販促、地域差を織り込みながら、SKU、製品、店舗などの細かな単位で予測を生成できる点が特徴です。

 

主要な適用領域: 予測プロセスの自動化、多様な社内外データの取り込み、クラスタリング/セグメンテーション、What-ifシナリオ、新製品需要予測。

 

企業事例が示す、予測から実行までの価値

P&Gは、COVID-19で過去データの信頼性が低下した局面において、POS、経済指標、SNSセンチメントなどのリアルタイムデータを機械学習で分析しました。個別製品・個別店舗レベルの予測、新製品の需要予測、在庫および補充の最適化に活用しています。日本では、AIベースの予測システムにより、配送トラックの車両規模を30%削減できるとしています。

Walmartは、POS、顧客属性、経済指標、天候、SNSセンチメントなどを取り込み、商品・店舗単位の予測や在庫配分に活用しています。需要パターンが変化したパンデミック下でも、リアルタイムデータを用いて予測モデルを調整し、商品可用性の維持に役立てました。

LenovoのSupply Chain Intelligence(SCI)は、2,000社超のサプライヤーと世界33拠点の製造施設から成るネットワークに対し、800以上のデータソースを統合します。LenovoはAI需要予測の成果として、売上4.8%増、OTIF納入性能5%改善、製造・物流コスト約20%削減を報告しています。

 

AIの役割は、精度向上だけでなく意思決定の高速化へ

AIは、製品セグメントごとに適切な予測手法を選び、大量データを高速に分析することで、予測プロセスそのものを自動化できます。C3 AIのDemand Forecastingアプリケーションは、グローバル食品メーカーで18の分断されたデータソースを統合し、生産計画作成時間を96%削減しました。

製品・顧客・拠点を需要特性ごとに分類するクラスタリング/セグメンテーションでは、ケースによって予測精度が10~40%改善したとされています。FutureMarginのAIソリューションは、小売企業Martinusで、納期通りの受注充足率を84%向上させた事例として紹介されています。

過去実績のない新製品についても、AIは特性の近い既存製品を特定し、その需要曲線を代理データとして利用できます。これにより、立ち上げ期の供給過多・供給不足リスクを抑えながら、生産能力や在庫配分に関する判断を支援します。

 

-       論考について

論考名:「サプライチェーンマネジメントにおける需要予測高度化に向けたAIの役割」

URL:https://www.jp.kearney.com/issue-papers-perspectives/the-role-of-artificial-intelligence-to-improve-demand-forecasting-in-supply-chain-management

 

-       監修者

濱口 典久 シニア パートナー
東京大学農学生命科学研究科、博士課程修了。博士(PhD)。米系戦略コンサルティングファームを経てA.T. カーニー入社。戦略オペレーションプラクティス、消費財小売プラクティスのコアメンバー。サプライチェーン、調達、営業、サービスオペレーション、間接業務の改革プログラムに関する経験が豊富。近年は、戦略や計画の設計に留まらず、チェンジマネジメントを通じて目に見える成果を実現するプロジェクトに注力。

長内 正一 パートナー
東京オフィスの戦略オペレーションプラクティスのコアメンバー。ICT企業、金融機関、製造業などのクライアント企業のトランスフォーメーションを中心に支援

 

A.T. カーニーについて

A.T. カーニー(グローバル・ブランド名:Kearney)は、100年にわたり世界有数の経営コンサルティングファームとして、Fortune Global 500企業の4分の3以上をはじめ、世界各国の政府機関に信頼されるパートナーであり続けてきました。40カ国以上に拠点を展開し、私たちの最大の強みは「人」にあります。インパクト・ファーストを掲げ、独創的な発想と実行力をもって、顧客企業が直面する最も困難な課題に挑み、変革の実現をともに推進します。日本には1972年に進出し、主要産業のリーディングカンパニーに、戦略策定から変革の実行まで一貫した支援を提供しています。

www.jp.kearney.com

 

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会社概要

A.T. カーニー株式会社

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URL
https://www.jp.kearney.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー23階
電話番号
03-6890-5001
代表者名
針ヶ谷 武文
上場
未上場
資本金
-
設立
1926年09月