不登校支援に関わる全国の担い手が集まり、最新事例を学び合う「不登校支援フォーラム2025」を7月23日開催
〜校内教育支援センターやメタバースなど、最前線の取り組みをテーマに文部科学省職員などが登壇〜
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)はメタバースを活用した支援や、自治体の政策をサポートする事業など、さまざまな不登校支援に取り組んでいます。この度、学校関係者・行政関係者や民間事業者を対象に、支援現場の最新事例などを交えながら不登校支援の現在地とこれからについて学びあうイベント「不登校支援フォーラム2025」を7月23日(水)にリアル会場とオンライン配信の両方で開催することが決定しましたのでお知らせします。

不登校の児童生徒は10年連続増加。官民問わず不登校支援は広がる一方、課題も
文部科学省による2023年度の調査では、不登校長期欠席の児童生徒の人数は約 49 万人(*1)。10年連続で過去最多を更新しています。一方、学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていない児童生徒の割合は38.8%と、前年度の38.2%に比べて増加しています。
こうした状況の中で、2023年3月には同省からすべての子どもたちの学びを確保するための対策「COCOLOプラン(*2)」が発信され、学びの多様化学校(旧不登校特例校)や校内教育支援センターの設置促進などさまざまな施策が打ち出されました。
さらに近年では、メタバースを活用した学びの場の提供や、夜間中学での学齢期の子どもの受け入れ・形式卒業生の学び直し、フリースクール利用に対する助成金制度の整備など、公的機関・民間問わずさまざまな支援が全国で広がりつつあります。
こうした支援の広がりにもかかわらず、前述のとおり約4割の児童生徒が何の支援にも繋がれていないなど、「すべての子どもたちに学びを届ける」「社会的に自立する力を育む」という社会の実現には、まだ大きな課題が残されています。
*1:文部科学省 令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果
https://www.mext.go.jp/content/20241031-mxt_jidou02-100002753_2_2.pdf
*2:文部科学省 「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)
https://www.mext.go.jp/content/20230418-mxt_jidou02-000028870-cc.pdf
不登校支援の現在地を明らかにし、支援者がつながり・学びあう「不登校支援フォーラム2025」を開催
カタリバでは2015年から、不登校の子どもたちに寄り添う多様な支援活動に取り組んできました。活動を通じて見えてきたのは、「地域や立場によって状況が大きく異なる」という現実です。子どもたちに学びの機会や他者とのつながりを届けるため、主体的に支援を進めている自治体や学校がある一方で、制度やリソースの壁に直面し、思うように支援を届けられずにいる自治体・学校も少なくありません。
そこで私たちはあらためて、「不登校支援の現在地」を可視化し、よりよい支援のあり方を支援者のみなさんと共に考える場として、「不登校支援フォーラム2025」を開催することにしました。
想いを同じくするみなさんとつながり、さまざまな立場の方の経験と知恵を持ち寄りながら、子どもたちの未来につながるヒントを見つけていける場にしたいと考えています。
▼イベント特設ページ(参加申込みもこちらから受け付けております)
https://futokoforum2025.studio.site
▼メディア関係者の方はこちらからお申込みください。
https://www.katariba.or.jp/report/
【イベント概要】

イベント名 |
不登校支援フォーラム2025 |
開催日時 |
2025年7月23日(水)10:00-18:30 |
開催場所 |
認定NPO法人カタリバ 中野事務所+オンライン配信 |
対象者 |
学校関係者、自治体職員、支援団体関係者など |
定員 |
中野事務所- 50名(申込多数の場合抽選となります) オンライン - 定員なし |
参加費 |
無料(要事前申し込み) ※現地参加の方は昼食に掛かる費用のみお支払いいただきます。 |
主催 |
認定NPO法人カタリバ |
【タイムライン】

時間 |
テーマ |
イベントタイトル |
登壇者(敬称略) |
---|---|---|---|
10:00-11:30 |
Keynote Session |
さまざまな立場から語る、不登校支援の現在地 |
・今村久美 (認定NPO法人カタリバ 代表理事) ・千々岩良英 (文部科学省 児童生徒課長) |
13:00-14:30 |
学校内の支援 |
学校内の”もう一つの居場所” 〜校内教育支援センターのあり方を考える〜 |
・前山賢一 (元田辺市立大塔中学校校長) ・江角周子 (東京学芸大学 総合教育科学系 教育心理学講座 臨床心理学分野 講師) |
14:45-16:15 |
オンラインの支援 |
新しい学びのかたち 〜メタバースを活用した支援の今後〜 |
・三和秀平 (信州大学 学術研究院教育学系 准教授) ・轟博和(長野市教育委員会) ・吉田 圭造 (デロイトトーマツグループ マネージングディレクター) ・松岡達也(株式会社ワオフル) |
16:30-18:00 |
中学校卒業後の支援 |
社会的自立に向けて 〜中学校卒業後の子どもたちのサポート〜 |
・荒井佑介 (NPO法人サンカクシャ 代表理事) ・内堀繁利 (信州大学教育学部特任教授) |
18:00-18:30 |
クロージング |
※各イベント詳細は特設ページをご覧ください。
※内容、登壇者は変更になる可能性がございます。
▼参加申込はこちらから
https://futokoforum2025.studio.site
▼メディア関係者の方はこちらからお申込みください。
https://www.katariba.or.jp/report/
カタリバで展開する不登校支援事業(一部抜粋)
●不登校政策ラボ

▼参加自治体を募集中
申し込みフォーム:https://forms.gle/mnBZKrzH8RtjMoqS7
申込締切:7月2日(水)12時
第2回説明会:7月3日(木)14時から15時
※ご都合が合わない場合は、オンデマンド配信が可能です。
事業計画書申込締切:7月31日(木)18時
https://www.katariba.or.jp/news/2025/06/02/48130/
●おんせんキャンパス(雲南市教育支援センター委託運営)
https://www.katariba.or.jp/activity/project/onsen/
●オンライン不登校支援room-K
https://www.katariba.or.jp/activity/project/futoko/
●加賀市不登校支援サポート
https://www.katariba.or.jp/magazine/article/report250217/
認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp
問い合わせ
取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 藤木)
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