【ABABA総研】就活早期化に関する意識調査2026

▼選考参加理由は「周りが参加しており出遅れたくない」が約4割▼参加理由が消極的であるほど初期フェーズの対策で苦戦か▼卒業前年度は「就活以外のことをしたかった」が大多数

株式会社ABABA

 就活の過程を評価したスカウトが受け取れる「ABABA」を提供する株式会社ABABA(本社:東京都渋谷区、代表取締役:久保駿貴・中井達也、以下「ABABA」)は、2027年3月卒業予定の大学3年生、および修士課程1年生のうち、就職活動を開始している学生232名を対象に、「就活早期化に関する意識調査」を行いました。

【調査概要】

調査対象:2027年3月卒業予定の大学3年生、修士課程1年生

調査機関:株式会社ABABA

調査方法:インターネット調査

調査期間:2026年1月7日~1月30日

有効回答数:232名

【調査結果の要約】

▼ 就活開始時期は「大学3年の4月」が21.6%で最多。

大学3年の4月から8月までに、74.1%の学生が就活開始し、採用活動の早期化に追随していることが明らかに。

▼ 卒業前年度から選考開始について「早い」「少し早い」が合わせて55.6%。

一方で「ちょうどいい」も38.4%に達し、早期化を受け入れる学生も4割近くに。

▼ 選考参加理由は「まわりが参加しており出遅れたくない」38.8%、「とりあえず動いておかないと不安」35.3%が上位。周囲への同調と焦りが主な動機に。

▼ 選考対策で苦戦するのは「エントリーシート作成・深掘り」45.7%が最多。

「自分の強み・弱みがわからない」33.8%と自己理解不足が課題に。

▼ 大学3年生/修士1年生の期間の本来の過ごし方として「就活をするのが適切」はわずか7.3%。

大多数が就活以外のことに時間を使いたかったと回答。

▼就活開始は「大学3年4月」が最多21.6% 夏までに7割超が始動

Q1. 就活を始めた時期を教えてください。(単一回答)

 2027年卒予定の学生で早期選考に取り組んでいる学生に就活開始時期を尋ねたところ、「大学3年の4月頃」が21.6%で最も多く、次いで「大学3年の7月頃」が17.2%、「大学3年の8月頃」が14.2%となりました。

 大学3年の4月から8月までに就活を始めた学生は累計74.1%に達し、約4人に3人が夏休み前後までに就職活動をスタートさせている実態が浮き彫りになりました。

 採用活動のスケジュールを定めた所謂「就活ルール」を呼びかける主体が経団連から政府になって以降、企業の採用スケジュールは多様化し、大学3年の夏季インターンシップから実質的な選考を開始するケースが増加しています。本来であれば学業や課外活動に注力できる時期に、早くから就活を始める学生がいる現状が明らかになりました。

▼就活の始まりは「自己分析」と「業界研究」が約3割ずつ

Q2. あなたにとって、就活の始まりはどこからですか?(単一回答)

 「就活の始まり」と感じる瞬間を尋ねたところ、「自己分析を始めたとき」が30.6%で最も多く、「業界・企業研究を始めたとき」が30.2%とほぼ同率で続きました。この2つで全体の約6割を占め、学生にとって就活は「自分を知る」自己理解のプロセスと、「企業を知る」情報収集のプロセスから始まると認識されていることが明らかになりました。

▼選考開始時期「早い」55.6%も、「ちょうどいい」38.4%―早期化を受け入れる学生も

Q3. 大学3年生/修士1年生のうちから選考が始まることについて、どのように感じますか?(単一回答)

 選考が始まる時期について尋ねたところ、「早い」が19.8%、「少し早い」が35.8%で、合わせて55.6%が早期化を実感していることが明らかになりました。

 一方で「ちょうどいい」と回答した学生も38.4%に達し、約4割が現在の就活スケジュールを適切と捉えていることがわかりました。背景には、企業の採用活動が前倒しされる中で、学生側も早期から動かなければ選考機会を逃してしまうという現実的な判断も働いていると考えられます。

▼選考参加理由の最多は「まわりが参加しており出遅れたくない」38.8% 「不安だから」も35.3%で、周囲への同調と焦りが上位に

Q4. 大学3年生/修士1年生のうちから選考に参加している理由は何ですか?(複数回答)

 大学3年生/修士1年生のうちから選考に参加している理由を尋ねたところ、「まわりの人が選考に参加しており、出遅れたくないから」が38.8%で最も多く、次いで「とりあえず動いておかないと不安だから」が35.3%となりました。明確な目的意識よりも、同調圧力や漠然とした不安が就活開始の主な動機となっている実態が浮き彫りになりました。

 一方、「行きたい企業が選考を開始しているから」は16.4%、「早くから就活の経験を積み、本命の選考に活かしたいから」は12.9%にとどまり、主体的な理由で動いている学生は少数派であることが明らかになりました。なお、「まわりの人よりも早く就活を終えたいから」28.4%、「今のうちから選考に参加することが普通だと思うから」28.0%といった結果から、就活の早期化が「当たり前」として受け入れられつつある状況もうかがえます。

 SNSや就活情報サイトを通じて他の学生の動向が可視化されやすくなったことなども、周囲の動きに流されて就活をスタートさせる一因となっている可能性が考えられます。

 Q3選考開始時期への感じ方とQ4参加理由をクロス集計したところ、選考時期を「早い」と感じている学生は、「まわりの人が早期選考に参加しており、出遅れたくないから」「とりあえず動いておかないと不安だから」といった理由で選考に参加している傾向が見られ、不安に駆られて就活を始めている実態が浮き彫りになりました。

 さらに、Q1就活開始時期とQ4参加理由をクロス集計したところ、大学3年/修士1年の4月という最も早い時期に就活を始めた学生ほど、「とりあえず動いておかないと不安だから」という理由が48.0%と顕著に高いことが明らかになりました。この結果は、全体平均の35.3%を大きく上回っています。また、次いで早い5月に就活を始めた学生の半数の50.0%は、「まわりの人が早期選考に参加しており、出遅れたくないから」という回答でした。

 また、「行きたい企業が選考を開始しているから」という回答が、大学3年の4月から12月までどの月においても一定数存在していることがわかりました。本来、大学4年/修士2年の3月1日が採用広報の開始時期とされておりますが、それより早い段階から志望企業が選考を開始しており、学生だけでなく企業側の採用活動もまた早期化が進んでいることがうかがえます。

▼選考対策で最も苦戦するのは「エントリーシート作成・深掘り」45.7% 一方、「自己分析」も23.3%が課題、早期化で自己理解が追いつかない実態

Q5. 選考対策において、苦戦している・不安に思うことを選んでください(複数回答)

 選考対策で苦戦している・不安に思うことを尋ねたところ、「エントリーシートの作成・内容の深掘り」が45.7%で最も多く、次いで「Webテスト・SPIなどの試験対策」が40.1%、「面接対策」が37.1%となりました。

 大学3年生は本来、専門課程での学びやゼミ活動、サークル活動など自己理解を深められるような活動に充てられることも多い時期ですが、早い段階から選考対策に追われることで、自分の強みや価値観に向き合い、言語化をする時間が十分に取れていない可能性が考えられます。就活の基礎となる「自己分析」に対しても、約4人に1人となる23.3%が課題を感じており、まだ十分に自分自身を見つめ切れていない段階で選考に臨まざるを得ない状況であることがわかります。

 エントリーシートの作成や面接での深掘りに苦戦する背景にも、この自己理解の不足が影響していると推察されます。

 「特にない」と回答した学生はわずか6.9%にとどまり、9割以上の学生が何らかの対策に不安を抱えながら就職活動を進めている現状が明らかになりました。

 また、Q3選考開始時期への感じ方とQ5苦戦している対策内容をクロス集計したところ、選考時期を「早い」と感じている学生ほど、選考対策全般で苦戦している傾向が明らかになりました。

▼苦戦の理由は「面接慣れしていない」、「自分の強み・弱みがわからない」が3割超 上位 自己理解不足と実践経験の欠如が浮き彫りに

Q6. 苦戦している・不安に思う理由はなんですか?(複数回答) ※Q5で「特にない」以外を回答した方が対象

 Q5で選考対策に何らかの苦戦や不安を感じている学生に、その理由を尋ねたところ、「面接慣れしていない(志望上位企業の面接の前に実践経験がない)」が34.3%で最も多く、次いで「自分の強み・弱みがわからない」が33.8%、「企業にアピールできるようなエピソードがない」が31.9%となりました。自己理解の不足と実践経験の少なさが学生の大きな悩みとなっていることがわかりました。就活の早期化により、まだ十分に自分自身を見つめ直す時間が取れていないことが予想できます。

 また、「Webテスト・SPIなどの試験対策がおぼつかない」が27.8%、「自分の対策方法が合っているかわからない」と「就活に関する情報が多すぎて何が正解なのか判断が難しい」がそれぞれ26.4%となり、情報過多の中で正しい対策方法を見極めることに悩んでいる学生も約4人に1人に達しています。

 また、Q4選考参加理由とQ6苦戦理由をクロス集計したところ、参加動機によって苦戦する内容に違いが見られました。

 「とりあえず動いておかないと不安だから」という理由で参加している学生は、「自分の対策方法が合っているかわからない」が57.9%と全体平均(26.4%)の2倍以上に達し、不安を抱えたまま手探りで就活を進めている実態が浮き彫りになりました。また「面接慣れしていない」も55.3%(全体34.3%)と高く、準備不足のまま選考に臨んでいる様子がうかがえます。

 「まわりの人が早期選考に参加しており、出遅れたくないから」という同調圧力で参加している学生(N=87)も、「面接慣れしていない」が50.6%、「自分の強み・弱みがわからない」が39.1%と高く、周囲に流されて始めたことで自己理解や実践経験が不足している傾向が見られました。

 参加動機が不安や同調圧力である場合、準備不足や自己理解の欠如といった課題を抱えやすいことが明らかになりました。

▼「趣味」「アルバイト」「友人との時間」が上位、「就活をするのが適切」わずか7.3% 学生生活との両立に葛藤

Q7. 大学3年生/修士1年生のこの時期、本来どのように過ごしたかったですか?(複数回答)

 この時期、本来どのように過ごしたかったかを尋ねたところ、「アルバイトや社会経験を積みたかった」が31.9%で最も多く、次いで「趣味に時間を使いたかった」が30.6%、「友人との時間を大切にしたかった」が30.2%となりました。多くの学生が就活以外のさまざまな活動に時間を使いたかったと感じていることが明らかになりました。 

 一方、「就活をするのが適切だと思う」と回答した学生はわずか7.3%にとどまり、多くの学生が本来は就活以外のことに時間を使いたかったと考えている実態が浮き彫りになりました。

 「就活を早くから始めないといけない」という現実的な判断と、「学生生活を謳歌したい」という感情的な本音の間で揺れ動く姿が浮き彫りとなりました。

■まとめ

 2027年卒業予定の学生を対象とした本調査では、就活の早期化が進む中で、学生が抱える複雑な心理状況が明らかになりました。

 就活開始時期は大学3年の4月から8月までに74.1%が集中し、夏休み前後までに大多数が動き出している実態が確認されました。しかし、卒業前年度から選考が始まることについて「早い」「少し早い」と感じている学生は合わせて55.6%に達しています。

 選考に参加する理由として最も多かったのは「まわりの人が参加しており、出遅れたくないから」38.8%で、「とりあえず動いておかないと不安だから」35.3%が続きました。明確な目的意識よりも、周囲への同調圧力や漠然とした不安が就活開始の主な動機となっており、主体的な理由で動いている学生は少数派であるとみられます。

 選考対策で苦戦している理由としては「自分の強み・弱みがわからない」33.8%、「企業にアピールできるようなエピソードがない」31.9%が上位に挙がりました。就活の早期化により、まだ十分に自分自身を見つめ直す時間が取れていない学生の姿が浮かび上がります。

 卒業前年のこの時期、本来どのように過ごしたかったかを尋ねたところ、「就活をするのが適切だと思う」と回答した学生はわずか7.3%にとどまり、大多数が就活以外のことに時間を使いたかったと考えていました。「早い」と感じながらも、「早く始めなければならない」という周囲からの同調圧力や漠然とした不安に駆られ、選考に参加せざるを得ない学生の姿が浮かび上がる調査結果となりました。


【ABABA総研とは】

 ABABA総研は、就職活動を行う「就職活動生」と新卒採用を実施している「採用企業」のリアルを届けることを目的とする調査研究機関です。

 新型コロナウイルスの影響や日本経済を取り巻く環境の先行き不透明感が高まったことで、新卒就活生が企業選びにおいて安定性を重視する傾向が強くなり、大手企業への応募者が集中して採用競争が激化しています。さらには、早期のインターンシップ開催が一般化したことで就職活動が長期化するケースも増えており、学業への影響が懸念されるなど、現代の就職活動生を取り巻く外的環境は過酷さを極め、心身ともに大きな負担を抱えながら活動せざるを得ない状況になっています。最近では、就職活動がきっかけでメンタルヘルスに不調をきたす「就職活動うつ」が社会問題として注目されるようになりましたが、就職活動生のメンタル面の実態を捉えたデータはまだ少なく、不明瞭なまま語られることが多いのが現状です。私たちABABAはこれらの問題を重く受け止め、現代の就職活動における本質的な問題を明らかにすることを目的に、継続的に調査研究を行う機関として『ABABA総研』を発足するに至りました。

【”就活の過程を評価する” 新卒スカウトサービス「ABABA」】

 「ABABA」は就職活動で最終面接まで進んだことのある就活生だけが登録できるスカウト型のサービスです。就活生はサービス登録時に最終面接まで進んだ企業の情報を提出すると、その実績を見た企業からのスカウトを受け取ることができます。

 また、もう一つの登録経路として、”お祈りメール”を前向きなエールに変えたいという思いから生まれた「お祈りエール」があります。これは企業が最終面接で採用を見送った就活生への不採用メール(通称お祈りメール)の中で「当社で採用はできませんでしたが、あなたは素晴らしい人材なので他社に推薦したいです。ABABAに登録していただければ、今後の就職活動を応援いたします。」といった応援のメッセージとともにABABAへの登録を促すことで、その就活生をお墨付きの人材としてABABA上で推薦できる取り組みです。

 「ABABA」は選考の過程を評価することで「就職活動うつ」に悩む就活生の心理的ストレスの軽減に寄与しながら、企業のブランディング保持にも貢献し、社会課題と事業課題の双方を解決するサービスです。

■株式会社ABABA会社概要

会社名:株式会社ABABA

所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目19番19号恵比寿ビジネスタワー8階

本社所在地:東京都渋谷区

従業員数:100名(インターン・アルバイト含む)

設立:2020年10月19日

資本金:1億円

URL:https://hr.ababa.co.jp/ababa

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿1丁目19番19号 恵比寿ビジネスタワー8階
電話番号
03-4570-0067
代表者名
久保駿貴・中井達也
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2020年10月