被災経験のあるママ・パパの声をもとに「あかちゃんの防災」の社会定着を進める取り組み「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」に32自治体が賛同

～「あかちゃんの防災」に必要な商品開発・提供だけでなく、情報発信も強化～

ピジョン株式会社

2023年7月7日 11時00分

ピジョン株式会社（本社：東京、社長：北澤憲政）は、「あかちゃんの防災」について当社と同じ想いを持つ自治体や企業が協働し、赤ちゃんにやさしいまちづくりを進める取り組みとして2022年9月1日より「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」を始動。「あかちゃんの防災」に関する社会への定着化を目指した活動を継続的に行ってきました。

■ 2022年9月1日以降の活動実績

　現在までに、23都道府県32自治体に「あかちゃんとそなえの輪」へ賛同いただきました。自治体発行の広報誌にて「あかちゃんの防災」をテーマにした記事を当社が監修したほか、赤ちゃん向け防災用品シリーズ「sonaetta（ソナエッタ）：https://baby-bousai.info/lineup/」をはじめとする商品の無償提供など、自治体と協力し様々な取り組みを実施しています。

鎌倉市発行の『広報かまくら』

　例えば「あかちゃんとそなえの輪」賛同自治体である山梨県大月市では、「子育てと防災の充実」を図ることを目的として、ドラッグストアやこども園と連携し、災害時における支援物資や避難場所の提供に協力する体制を構築しました。★図は後述

■ 今後の活動について

　当社では、これまでの活動を通じて、災害時における「公助」の必要性を再認識し、今後も「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」を推進しつつ、更に自治体との連携強化を図っていきます。また、災害用に開発された商品の提供だけでなく、赤ちゃんのケアに重要な「授乳・食事」「排泄・清拭」「口腔ケア」の3つのカテゴリを加えるなどラインアップの強化を図ると共に、積極的な情報の発信を行っていきます。

「あかちゃんの防災」への取り組み

　被災経験のあるママへ調査を行ったところ、「災害の影響から物流が途絶え、育児に必要な物資が入手困難になり困った」という声や、「衛生面が悪化し、子どものお尻がただれてしまった」といった体験談が集まりました。

　当社はこの結果を受け、“日常の子育てのなかで自然にソナエができている”をコンセプトにした赤ちゃん向けの防災用品の開発に着手し、「sonaetta」シリーズが誕生。2022年8月1日より※、販売を開始いたしました。

　「sonaetta」シリーズ発売以来当社は、被災経験のあるママや自治体職員の方々の声も参考に「あかちゃんの防災」に関する情報発信を行ってきたほか、自治体と連携した情報発信や活動も進めております。

※「抗菌・抗ウイルス機能付きコンパクトベッド」は2022年9月1日発売。「頭につけても使えるお世話ライト」は2023年2月13日発売

「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」を通した自治体との連携・協働

　当社は2022年9月1日に「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」の宣言を行いました。宣言に賛同いただいた32自治体と協働し、「あかちゃんの防災」に関する社会への定着化を目指した活動を行っております。

【自治体を中核とした、こども園 × ドラッグストア × 当社での連携】

　「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」賛同自治体である山梨県大月市は、本プロジェクトがきっかけのひとつとなり、災害時における要配慮者への対応強化や物資供給の体制整備が進んだ自治体です。

　災害発生時には市が中核となり、こども園を運営する社会福祉法人多幸福祉会（「災害時における要配慮の福祉避難所への受入れに関する協定」を市と締結）、および、株式会社クスリのサンロード（「災害における物資の供給に関する協定」を市と締結）と相互に連携し対応。通常であれば1つの企業と1つの自治体の連携になるところを、地元の企業を含めた多面的な連携にすることで、「災害時でも平時と同じ授乳を継続するためには何が必要か」など当社のノウハウを活かした備蓄をしつつも、賞味期限が切れやすい商品についてはドラッグストアでローリングストック（消費しながら備蓄）できる体制が実現できました。当社からは、災害状況に応じた支援を市へ行うほか、通常販路を活用し、ドラッグストアより住民の方々へ商品を提供いたします。

※詳細は、「わたしたちの活動：https://www.pigeon.co.jp/sustainability/activity/detail/post_48.html」よりご覧いただけます

【広報誌への記事掲載】

　賛同自治体が発行する広報誌にて、「あかちゃんの防災」をテーマにした当社監修記事を掲載いただきました。広報誌を通じて、日頃から災害に備え、自分や家族を自分自身で守る「自助」の重要性や、赤ちゃんと避難する際に気を付けたいポイント等について情報発信いたしました。

【商品の無償提供・導入】

　赤ちゃん向け防災用品シリーズ「sonaetta」をはじめとする商品の無償提供など、自治体と協力しさまざまな取り組みを実施しています。

防災に役立つ当社の各種商品は、堺市、泉大津市、高知市、豊田市等の自治体ですでに導入された実績がございます。その他、東京都の「出産・子育て応援事業ポイント交換カタログ」等の自治体独自のカタログギフトや、病産院、ベビー用品専門店、ドラッグストアでの採用も進んでおります。

【賛同自治体からのコメント（一部）】

鎌倉市では、次世代を担う子どもたちが健やかに育ち、生きる力を育み、自立できる環境づくりに積極的に取り組んでいます。今回の宣言では、ピジョン株式会社自ら、その知見やデータを活用して、赤ちゃんにやさしいまちづくりを進めていくことを宣言されており、本市としても大変心強く感じています。

今後、さらに、このような同じ思いを持った多くの企業や自治体へ取組の輪が一層広がり、社会全体で子供たちを守り、育てていく未来につながることを大いに期待しています。

神奈川県鎌倉市長　松尾崇

大月市はJR新宿駅から特急で１時間、富士山方面と甲府方面の分岐点にあり、交通の要衝と言えます。数年前、大雪が降り多くの住民をはじめ観光客が、体育館や公民館などに数日間缶詰状態になりました。

今回、ピジョンさんからのご提案により、これまで赤ちゃんのための防災という視点が欠けている事に気づかせていただきました。今後は、ピジョンさんの持つ知見を活用させていただき、常にお母さんや赤ちゃんの目線を意識し子育てしやすい街の実現に取り組んでまいります。

山梨県大月市長　小林信保

【賛同自治体（計32自治体）】

登別市（北海道）、白石市（宮城県）、西川町（山形県）、朝日町（山形県）、常陸大宮市（茨城県）、行方市（茨城県）、伊勢崎市（群馬県）、川越市（埼玉県）、行田市（埼玉県）、草加市（埼玉県）、横瀬町（埼玉県）、鎌倉市（神奈川県）、上越市（新潟県）、小松市（石川県）、大月市（山梨県）、南知多町（愛知県）、守山市（滋賀県）、笠置町（京都府）、柏原市（大阪府）、岬町（大阪府）、三木市（兵庫県）、生駒市（奈良県）、宇陀市（奈良県）、川西町（奈良県）、三宅町（奈良県）、和歌山市（和歌山県）、松江市（島根県）、阿南市（徳島県）、東かがわ市（香川県）、宿毛市（高知県）、熊本市（熊本県）、延岡市（宮崎県）

※詳細は、「『あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト』特設ページ（https://baby-bousai.info/sonaenowa）」よりご覧いただけます

防災商品の対象を拡大し、「公助」で赤ちゃんを支える

　これまでに行ってきた取り組みを通し、災害時における「公助」の必要性を実感したことから、今後は「あかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト」を推進しつつ自治体との連携の更なる強化を目指して活動してまいります。また、「あかちゃんの防災」グッズの対象を、これまでの「sonaetta」シリーズ4商品から、赤ちゃんの健やかな生活に必要な「授乳・食事」「排泄・清拭」「口腔ケア」の3つのカテゴリを加え、日頃からそなえるべきグッズとし、引き続き情報発信も行ってまいります。

【参考資料】

■ ピジョンのあかちゃんとそなえの輪推進プロジェクト宣言

私たちピジョンは、これまで培ってきた赤ちゃんに関する知見やデータを活用し、どんなときも赤ちゃんをまもり、赤ちゃんにやさしい場所をつくり続けるために、『赤ちゃんの防災』をはじめとした、もしもへのそなえを広めていくことを宣言いたします。また、同じ想いで『赤ちゃんの防災』に取り組む自治体や企業、団体と協力し、赤ちゃんにやさしいまちづくりを進めていくことを宣言いたします。

「特設ページ：https://baby-bousai.info/sonaenowa」

■ 赤ちゃん向け防災用品シリーズ「sonaetta（ソナエッタ）」