第48回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」
ルポルタージュ撮影用のカメラや映画時代の幕開けを告げた画期的な装置が出品

ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)は、第48回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」を本年6月13日にウェッツラーのライツ・パーク内にあるLeica Weltにて開催いたします。
今回のオークションでは、歴史的に価値が高いカメラと年代物のカメラ用アクセサリーに注目が集まっています。例えば、1950年代にルポルタージュ撮影用として製造された「ライカMP」が2点出品されます。また、19世紀末に開発されたシネマトグラフ・リュミエール──映像の撮影や映写が可能で、映画時代の幕開けを告げた画期的な装置──も出品されます。
入札は会場でリアルタイムに行えるほか、電話やオンラインでも可能です。また「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」とは別に、オンライン限定のオークション「Leitz ON(ライツ・オン)」を6月14日まで開催中です。「Leitz ON」では1920年代から現在までのカメラやカメラ用アクセサリー、写真作品が幅広く出品されます。
Leitz ON
「オークションハウスであるライツ・フォトグラフィカ・オークションには毎年、膨大な数のカメラやレンズやカメラ用アクセサリーが持ち込まれてきます。しかし、時間的な制約があることから、そのすべてをメインのオークションに出品することはできません。そのため、オンライン限定のオークションとして『Leitz ON』を別途立ち上げることになりました」と、ライツ・フォトグラフィカ・オークションの社長のアレクサンダー・セドラクは語っています。
「Leitz ON」の入札期間は6月14日までで、幅広い予想落札価格のアイテムが出品されています。希少価値が高いアイテムや、落札価格がより高額になると予想されるアイテムは、6月13日に開催される第48回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」に出品されます。入札は会場のほかオンライン、書面、電話でも可能です。
ブラックペイントのレアなカメラ

今回のオークションで最も希少価値が高いアイテムのひとつが「Leica MP black paint no. MP-33」です。「M Professional」を意味する「ライカMP」は、製造台数が402台のみ(うちブラックペイントはわずか141台)で、これまでに製造されたライカのカメラの中でも非常にレア度が高いアイテムとして知られています。「ライカMP」の開発の背景にはアメリカの著名な報道写真家たちからの要望がありました。当時、高速フィルム巻き上げが可能な「ライカビット」は「ライカIIIf」でしか使用できませんでしたが、ライカビットを組み合わせたM型カメラを望む声がアルフレッド・アイゼンスタットやデビッド・ダグラス・ダンカンなどから上がったのです。今回出品されるのはシリアルナンバーが「MP-33」で、1957年7月29日にスウェーデンのブラントという販売業者に納入された個体です。カメラ本体と同じブラックペイントの「Leicavit」と、同じくブラックペイントでマウント部が真鍮製の「Summicron 2/5cm」レンズ(シリアルナンバーは「1474885」)とのセットでの出品となります。
最初の「パパラッチ」とされる人物が所有していたカメラ

製造台数がわずか261台というクローム仕上げの「ライカMP」もコレクター垂涎の超人気アイテムです。その中でも、そのユニークな来歴から特に注目度が高い個体が今回のオークションに出品されます。そのアイテムとは、1958年1月1日に納入され、イタリアの写真家タツィオ・セッキアローリが所有していたと記録されている「Leica MP chrome no.MP-368 'Tazio Secchiaroli'」です。セッキアローリが1950年代後半にローマのヴェネト通り界隈でセレブリティを追いかけて撮影した生々しい描写は現代のフォトジャーナリズムに多大な影響を与えました。セッキアローリの影響は映画界にも及んでおり、フェデリコ・フェリーニ監督の1960年公開の映画『甘い生活』には、セッキアローリに着想を得たカメラマンが登場します。ちなみに、このカメラマンの取材スタイルは今では誰もが知るところとなっています。写真文化において「有名人を追い回すカメラマン」が注目されるようになり、「パパラッチ」という俗称が定着しましたが、その語源はこのカメラマンの役名である「パパラッツォ」です。
カメラブレ対策の先駆的存在

今回のオークションでは、歴史的に珍しいアクセサリーにもいくつか注目が集まっています。その中でも特に希少でユニークなアクセサリーが、「E. Leitz New York Leica Gun RIFLE 'Patent Pending'」です。著名な野生生物写真家のアッティリオ・ガッティからインスピレーションを得たこのライフル型のアクセサリーは、望遠レンズ使用時にカメラブレを軽減する目的で考案されたもので、スポーツイベントを撮影する際によく使用されました。製造台数については諸説ありますが、わずか12~14台というのが最も現実的な数でしょう。「Patent Pending(特許出願中)」と刻印されている専用のファインダーが付属しているのもユニークな特徴のひとつです。
シネマトグラフ・リュミエール

映画史に残る画期的な装置「Lumière Cinématographe outfit」も出品されます。シネマトグラフは、世界で初めて商業利用された実用的な映画装置です。手動でクランクを回して操作する非常に小型の装置であり、一台で映像の撮影と現像と映写が可能で、発明したオーギュストとルイのリュミエール兄弟によって特許も取得されました。シネマトグラフが一般市民に対して初めて使用されたのは1895年12月28日のことです。この日、パリのグランカフェのサロンアンディアンにおいて、シネマトグラフによって世界初となる有料の映画上映が行われたのです。そしてこれが、商業映画の始まりであるとされています。ただ、その最初の有料上映に使用されたのがどの個体だったのかは定かではありません。いずれにせよ、軽量で機構的にも洗練されていたシネマトグラフ・リュミエールは、ヨーロッパをはじめ世界中に瞬く間に普及し、映画上映を新たな産業へと発展させていったのです。
入札は会場のほかオンライン、書面、電話でも可能
第48回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」は、本年6月13日午前11時(中央ヨーロッパ夏時間)からドイツ・ウェッツラーにあるライツ・パーク内のLeica Weltにて開催されます。事前入札はオンライン、書面、電話で受け付けいたします。オークション当日はライブオークションサイト(www.leitz-auction.com および www.liveauctioneers.com)でのリアルタイム入札も可能です。
今秋には2つのオークションが予定されています。まず、10月9日には写真作品のオークション「Perspectives」をライカギャラリーウィーンにて開催予定です。続いて、11月28日には第49回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」を、今回と同様にドイツ・ウェッツラーにあるライツ・パーク内のLeica Weltにて開催予定です。
ライカカメラ・クラシックス社について
ドイツに本社を置くライカカメラ社は、ウィーンに子会社を2社設置しています。ひとつはライカカメラオーストリア社で、もうひとつがライカカメラ・クラシックス社です。ライカカメラ・クラシックス社はヴィンテージカメラを専門に取り扱う子会社で、ヴェストバーン通り40番地にあるストアでは約1,500点のアイテムがご覧いただけます。同ストアは歴史的に価値があるライカのカメラなどの補修部品も数多く保有しており、その保有数は世界最大を誇ります。その豊富な補修部品により、常駐の技術者がコレクターズアイテムに求められる高水準の点検や必要に応じてオークションへの出品前の修理を行うことも可能になっています。
ライカカメラ・クラシックス社は毎年6月中旬と11月末の2回「Leitz Photographica Auction」を開催しています。このオークションは貴重な年代物のカメラを取り扱うオークションとしては世界有数で、国際的にも非常に価値があるオークションとして認知されており、世界100カ国以上から入札者が参加します。また、オンラインストアでは約5,000点のヴィンテージのカメラ関連製品を常時取り扱っています。
ライカカメラ社について
ライカカメラ社はカメラ、レンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーです。近年は成長戦略の一環として事業領域を拡大しており、モバイルイメージング(スマートフォン)の分野にも進出しています。また、高品質な眼鏡用レンズと腕時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場に参入しています。本社はドイツ・ウェッツラーにあり、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2工場を置いています。世界各地に独自の販売会社と120を超えるライカストアを構え、グローバルな販売ネットワークを構築しています。ライカは、革新技術と組み合わさった「最高水準の品質」「ドイツならではのクラフツマンシップ」「インダストリアルデザイン」の代名詞となっています。そのブランド力を活かした活動の一環として、世界各地に約30のライカギャラリー設置、ライカアカデミーの開催、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。
Leica Camera Japan
https://leica-camera.com
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