ユニファ、「ルクミー 保育の未来サミット2025」を開催

~幼児・保育の専門家や有識者と語る、保育AI™の活用による持続可能な保育とは~

ユニファ

 保育AI™を中心としたテクノロジーの力で保育や子育てに関する社会課題を解決するユニファ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:土岐泰之、以下「ユニファ」)が提供する、保育総合ICTサービス「ルクミー」は、2025年5月13日(火)にルクミーご契約園を対象とした、保育AI™と共に未来の保育を考えるイベント「ルクミー 保育の未来サミット2025」を開催したことをお知らせします。

1.開催背景

 日本の保育業界も、AI活用という大きな変革期を迎えています。厚生労働省発表の「人口動態統計」によると※1、約10年間で出生数が約3割減少し、こどもの数も44年連続で減少※2するなど少子化は依然として深刻な課題となっています。

 一方、保育現場では人材不足による業務負担の増加に加え、2026年度の「こども誰でも通園制度」本格実施などを前に、働き方改革と人材確保という喫緊の課題に対する抜本的な解決策が求められています。

 デジタル庁が掲げる「デジタル社会の実現に向けた重点計画」※3では、2025年度中に保育施設におけるICT端末の導入率100%が目標とされています。保育現場では、日々の記録や安全管理、保護者との連携など多岐にわたる書類業務をDX化しながら、こども一人ひとりの発達段階や個性に合わせた「質」の高い保育の提供が今後より求められています。

 本サミットは、保育・幼児教育の専門家や有識者が集まり、新時代の保育について考えるなかで、保育AI™の活用と可能性について議論するために開催されました。

 ルクミーは、保育者がAI技術を活用し、こどもたちとの温かい触れ合いや創造的な保育に注力できるよう、引き続きサポートしていきます。

※1:「人口動態統計の概況」(厚生労働省:2024年9月17日)

※2:「我が国のこどもの数」(総務省:2025年4月1日)

※3:「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(デジタル庁:2024年6月21日)

2.第一部/パネルディスカッション「新時代の保育の考え方」

(写真左から:ユニファ代表取締役CEO 土岐 泰之、玉川大学教授 大豆生田 啓友氏、一般社団法人こどもDX推進協会顧問/学校法人正和学園理事長 齋藤 祐善氏、社会福祉法人日本保育協会評議員/認定こども園さくら園長 堀 昌浩氏)

 第一部では、玉川大学教授の大豆生田氏、一般社団法人こどもDX推進協会顧問および学校法人正和学園理事長の齋藤氏、社会福祉法人日本保育協会評議員および認定こども園さくら園長の堀氏と共に、ユニファ代表取締役CEOの土岐が登壇しました。

 本セッションでは「新時代の保育の考え方」として、以下の3つのテーマに沿って議論が進められました。

  1. 過去5年間の振り返り:保育業界に起きた変化

  2. これからの未来:10年、15年、2050年に向けた展望

  3. テクノロジーとAIの重要性

(写真:第一部 パネルディスカッションの様子)

 こども家庭庁が提示した「はじめの100か月の育ちビジョン」※4は、乳幼児期を、こどもの現在および将来のウェルビーイング※5に深く関わる、極めて重要な期間と位置づけています。そして、この時期におけるこどもの育ちを、親や保育関係者のみならず、社会全体で支えることを目指しています。

 斎藤氏からは過去5年の取り組みとして、一斉保育からこどもの主体性を尊重する「探究型保育」への転換や、地域の様々な出来事と保育を繋げる「繋がり保育プロジェクト」など具体的な実践例が紹介されました。

 堀氏からは、保育施設は今後さらに保育者や保育関係者が自ら「保育を創造」していくことが求められるとし、改めて保育者が本質的な保育と向き合うためのICT活用の重要性を共有しました。また、地域社会との連携を強化し、保育施設が多様なステークホルダーと手を取り合うことで、こどもたちの発想を世の中の役に立てていく可能性など、未来の保育の展望や、こどもを取り巻く環境の重要性についても議論しました。

 大豆生田氏からも、今後10年、20年のキーワードとして「こどもまんなか社会」の実現※6と保育施設が「地域ネットワークの中核」となる可能性を改めて強調しました。

 本セッションでは、新時代の保育においてAI技術の活用が、保育現場、こどもたちの成長、地域社会、そして社会全体の変革に深く関わる不可欠な要素であることが共通認識として語られ、第一部が終了しました。

※4:「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン (はじめの100か月の育ちビジョン)」(こども家庭庁、2023年12月)

※5:ウェルビーイング(Well-being):WHO(世界保健機関)が提唱する、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること

※6:「こども家庭庁 政策内容」(こども家庭庁、2023年4月)

3.第二部/事例検討会「保育AIと創る保育の未来」

(写真:第二部 事例検討会の様子/左から:ユニファ ビジネス本部 第一営業部 副部長 浅野、玉川大学教授 大豆生田氏、
ユニファ代表取締役CEO 土岐 、ユニファ執行役員CPO 山口)

 第二部では「保育AI™と創る保育の未来」と題して、玉川大学教授の大豆生田氏、ユニファ代表の土岐、ビジネス本部の浅野が登壇し、保育現場におけるAI活用事例を中心にセッションが行われました。

 冒頭では、ユニファ執行役員CPOで人間中心設計専門家(認定HCD専門家)の山口が登壇し、ユニファが提供するルクミーの保育AI™「すくすくレポート(β版)」の具体的な活用方法、今後の展望などが話されました。「すくすくレポート」をはじめとした保育AI™は、保育業務を保育者の代わりに行うツールではなく、保育者のアシスタントとして機能し、人の温かみを大切にした保育をサポートすることを目的していることが改めて共有されました。

 また、「すくすくレポート」を活用した具体的な事例が共有され、保育者は実際の使用を通して得られた発見や改善点、保育に対する想いなど、こどもの成長を捉えた保育の振り返りを保育者間で創出していました。各事例に対して玉川大学教授の大豆生田氏からコメントがあり、保育の現場に新たな視点を持ち帰り、実践を重ねることの重要性が強調されました。

 本サミットは、保育AI™を活用して保育者の業務負担を軽減し、保育者がこどもとより深く向き合い、本質的な保育の実践に注力できる環境整備を今後もサポートするという明確な目的をもって終了しました。

4.参加者の声

社会福祉法人天宗社会福祉事業会 天宗瓜破東園 糸永 寛道 先生

 保育現場の大きな課題である人手不足は、保育者や現場の余裕のなさに繋がっています。今後より一層、保育の「質」の重要性が高まるにつれて、現場の業務負荷は増大すると考えています。

 本セミナーは、これからの保育には保育施設だけでの対応には限界があり、地域社会との連携による、こどもたちの見守り体制の早急な構築が不可欠であると再認識しました。

 また、業務改善策の一つとして、保育AIの活用は保育者の業務負荷軽減と働きやすさの向上に繋がると考えています。ルクミーの保育AIでは、写真撮影や記録作成の支援などを通じて、保育者がこども達の成長を振り返る時間を創出することができると思います。ルクミーが保育の「質」を高める上で重要な役割を果たし、今後も良きパートナーになってくれることを期待しています。

5.本サミット概要

▼名称
「ルクミー 保育の未来サミット2025」
▼開催日程

2025年5月13日(火)15:00~17:20

▼登場者一覧(順不同)

~第一部~

・大豆生田 啓友氏(玉川大学 教授)

・齋藤 祐善氏(一般社団法人こどもDX推進協会 顧問/学校法人正和学園 理事長)

・堀 昌浩氏(社会福祉法人日本保育協会評議員/社会福祉法人鐘の鳴る丘 友の会 認定こども園さくら 園長)

・土岐 泰之(ユニファ株式会社 代表取締役CEO)

~第二部~

・大豆生田 啓友氏(玉川大学教授)

・土岐 泰之(ユニファ株式会社 代表取締役CEO)

・浅野 亜希子(ユニファ株式会社 ビジネス本部 第一営業部 副部長)

・山口 隆広(ユニファ株式会社 執行役員CPO/プロダクトデベロップメント本部 本部長/AI開発推進部 部長)

▼対象者

全国の保育施設向けICTサービス「ルクミー」ご利用園

6.「保育AI™」について

 ユニファが提供するルクミーの『保育AI™』サービスでは、連絡帳・おたよりなどの文章作成を支援する『たよれるくん』や保護者に共有される写真に子ども達が偏りなく撮影されているかのチェックを支援する『ばらつきチェック』といった機能を提供しています。

 これらにより、保育者は事務作業の負担を軽減し、こどもたちと向き合う時間や心の余裕を増やすことができます。また、保護者には、より丁寧な情報共有が安心感と信頼を高めることにつながります。

 また、2024年10月からはこども家庭庁の「こども・子育て分野における生成AI利用実証団体公募要領」に基づき、岩手県北上市、神奈川県横須賀市、東京都狛江市の保育施設において、生成AI技術を活用した実証実験を開始しています。

 ルクミーの『保育AI™』サービスを利用しても、「機械的になる」「冷たい保育になる」という心配は、ありません。いつもそばでこどもたちを見守ってくれている保育者の想いがあるうえで保育が成り立ちます。その保育者の思いを『保育AI™』サービスがアシスタントとして細かなことをサポートし、こどもたちとの時間を生み出すお手伝いをしてくれます。

 今まで園とともに、全国47都道府県の施設の保育者と伴走してきたルクミーが生み出した『保育AI™』サービスと保育者の想いをかけ合わせた保育メソッドがあります。ルクミーは『保育AI™』サービスで、人の温かみをしっかりと体現できる保育を実現し、愛があふれる・こどもにより寄り添う保育をめざします。

『保育AI™』サービスの詳細等は以下よりご覧ください

https://lookmee.jp/hoikuai/

7.「すくすくレポート」について

 保育者は、こどもの成長を日々個別記録や写真などで記録し、保管しています。

 「すくすくレポート」はAI機能と共に、これらの膨大な過去の記録から、指定した期間ごとのこどもの成長を要約したり、写真の中から印象的な出来事を可視化します。また、膨大な写真の中からクラス全員分の記録を手間なく探すことも可能です。

 この機能により、保育者の記録を遡って探すといった作業負担を軽減し、より保育の本質に集中できる時間を生み出すことができます。こどもの夢中になっている遊び、保育の中にある成長の過程やこども一人ひとりの個性を見つけやすくなり、保育者同士の対話や自身の保育の振り返り、次の保育目標設定にも役立てられます。また、作成したレポートは保育計画や要録にも活用できます。

 「すくすくレポート」は、保育者がこども一人ひとりの成長を深く理解し、「質」の高い保育をサポートするため、開発されました。過去に残されたすべての記録が、こどもの未来を広げる貴重な価値となることを実感いただけるサービスです。

「すくすくレポート」サービスの詳細等は以下よりご覧ください
https://lookmee.jp/hoikuai/sukusuku-report.html

以下より、動画でもご視聴いただけます

8.ルクミーおよびユニファについて

■ 保育総合ICTルクミーとは <https://lookmee.jp/

 保育者の業務は、こども達の登降園管理やお昼寝(午睡)時の見守り、保育日誌や保育計画の作成、保護者や自治体へ提出する書類作成、保育者のシフト管理まで、非常に多岐にわたります。

 「ルクミー」シリーズは、登降園状況や検温、睡眠、食事、排便等のデータや、ルクミーフォトで撮影した写真が自動で集約され、帳票や連絡帳へ自動転記されます。また、ルクミー午睡チェックにより、センサーが体動を検知、アプリが体の向きを自動記録します。なお、ルクミー午睡チェックは、業界シェアNo.1※1を獲得しています。これにより、保育関連業務をDX(デジタル・トランスフォーメーション)し、業務負荷の大幅な削減を実現し、保育者の心と時間のゆとりの創出を目指します。また、創出できた時間によって保育者にとって重要なこどもと向き合う時間を増やし、写真ドキュメンテーション作成機能の提供により、保育者同士でこどもたちの成長に関する気づきをさらに共有しやすい環境を作り、豊かなコミュニケーションを増やします。これらを通じて、保育者のやりがいの創出や保育の質の向上にも貢献します。これまでのサービス利用数は累計で20,000超であり、約70の自治体へ導入されています※2。


※1:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポートMonthly」2023年10月号「午睡チェックセンサー市場における有力ベンダーの導入実績比較分析」より。2022年度における累計センサー出荷台数、累計利用園児数、累計導入施設数それぞれで一位を獲得。https://mic-r.co.jp/micit/

※2:2024年9月時点。自社調べ。

■ ユニファ株式会社<https://unifa-e.com/

 ユニファは、保育・育児関連の社会課題解決を目指す“Childcare-Tech”領域のスタートアップです。「家族の幸せを生み出す あたらしい社会インフラを 世界中で創り出す」をパーパス(存在意義)に、IoTや生成AI等の最新のテクノロジーを活用した保育支援サービス「ルクミー®」を開発・提供しています。「スマート保育園®・スマート幼稚園®・スマートこども園®」構想を通じて、子育てしながら働きやすい豊かな社会作りに貢献しています。2017年にStartup World Cup初代チャンピオンに選出を初め、これまでに著名なアワードを複数受賞している他、2021年にJ-Startup 、2023年10月にはJ-Startup Impact に選定されています。また、2022年10月に設立された一般社団法人インパクトスタートアップ協会の代表理事を務めているほか、一般社団法人こどもDX推進協会の理事も務めています。


※スマート保育園®・スマート幼稚園®・スマートこども園®はユニファの登録商標です。


■ 会社概要

会社名: ユニファ株式会社

代表取締役CEO: 土岐 泰之

設立: 2013年

所在地: 東京都千代田区永田町2-17-3 住友不動産永田町ビル 1F

企業URL: https://unifa-e.com/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

ユニファ株式会社

37フォロワー

RSS
URL
https://unifa-e.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル 1F
電話番号
-
代表者名
土岐 泰之
上場
未上場
資本金
8億7486万円
設立
2013年05月