明治の"道徳銀行"が甦る!渋沢栄一ゆかりの旧黒須銀行で伝統技術「揚屋」を公開

~115年前の土蔵造り銀行建築、クラウドファンディングで復活へ~

入間市

📸 取材のポイント

  • 115年の歴史を持つ土蔵造り銀行建築の復元工事現場を公開

  • 職人が激減する伝統技術「揚屋」の貴重な作業風景

  • 渋沢栄一が「道徳銀行」と揮毫した歴史的背景

  • 市民の想いが結実したクラウドファンディング成功事例

🏛️ 甦る明治の銀行建築

 明治42年(1909年)に竣工した「旧黒須銀行」(入間市指定文化財)の復元修理工事が、いよいよ佳境を迎えています。深刻な老朽化により活用が困難な状態でしたが、クラウドファンディングによる市民の熱い支援を受け、昨年10月から本格的な修理工事がスタートしました。

 現在は建物を丸ごと持ち上げる伝統技術「揚屋」を実施中。職人の高齢化により継承が危ぶまれるこの技術を、間近でご覧いただける貴重な機会です。

10月からスタートした修理工事も、いよいよ佳境です

🌟 なぜ「道徳銀行」と呼ばれたのか

 旧黒須銀行は単なる地方銀行ではありませんでした。「勤倹貯蓄と相互共栄」を掲げ、道徳に基づいた経営で地域から絶大な信頼を得ていました。その姿勢に感銘を受けた渋沢栄一が大正2年(1913年)に「道徳銀行」と自ら揮毫。現在の埼玉りそな銀行の源流の一つでもあり、一時は県下第3位の規模を誇った名門銀行です。

⚒️ 見どころ:消えゆく伝統技術「揚屋」

揚屋(あげや)とは、建物の形を保ったまま基礎から建物全体を持ち上げる伝統技術です。重機のない時代から受け継がれてきた職人技ですが、現在では施工できる職人が全国でも数少なくなっており、まさに「生きた文化財」とも言える技術です。

 今回の工事では、115年前の建物を傷つけることなく、慎重に基礎の造り替えを行っています。

御影石を、生かし取りしている様子 ※生かし取り…解体工事の際に元々あった材料を再利用するため、傷つけないように外すこと

📅 現地説明会のご案内

日時:6月10日(火)14:30〜15:30(約1時間)

会場:旧黒須銀行(入間市宮前町5-33)

駐車場:繁田醤油株式会社駐車場をご利用ください

当日の内容:

・復元修理工事の進捗状況報告

・伝統技術「揚屋」の作業状況見学

・調査で新たに判明した歴史的発見の紹介

・質疑応答

現地説明会 案内図

📞 取材申込み・お問い合わせ

取材をご希望の方は事前にご連絡ください。

※工事現場での安全確保のため、参加者全員にヘルメットをご用意いたします。人数把握が必要ですので、必ず事前にお申し込みください。

入間市博物館

☎ 04-2934-7711担当:三浦・木村

🔍 旧黒須銀行の歴史

  • 明治33年(1900年) 黒須信用組合を母体に設立(資本金20万円)

  • 初代頭取 發智庄平

  • 顧問 渋沢栄一、大谷嘉兵衛、長井利右衛門(日本経済界の重鎮)

  • 事業 製糸業・機業への融資で急成長、3支店・1出張所展開

  • 最盛期 県下第3位の銀行に成長

  • 大正11年(1922年) 武州銀行と合併

この歴史ある建物の復活にご注目ください。


入間市について

【狭山茶の伝統と未来】

 入間市は、全国の主要茶産地の中では北方に位置する狭山茶の主産地です。見渡す限りの茶畑は入間ならではの景観で、今も素朴な里山の風景を残しています。昔ながらの歴史や文化が息づく場所が点在する一方、ジョンソンタウンや三井アウトレットパーク入間などの話題のスポットも充実。

 2022年度にSDGs未来都市に選定され、2030年のあるべき姿「健康と幸せを実感できる未来共創都市『Well-being Cityいるま』」を目指し取り組んでいます。2022年10月には「おいしい狭山茶大好き条例」を施行し、入間市の特産物である狭山茶と茶文化の継承・発展に取り組んでいます。

入間のパーパス

ー 心豊かでいられる、「未来の原風景」を創造し伝承する。 ー

この言葉は、100年後の未来を生きる人たちからも、入間らしい素晴らしいまちだと感じてもらえるような、心豊かで幸せなまちをみんなで共に創っていこうという「かけ声」です。社会情勢が目まぐるしく変化していく現代社会において、従来の縦割り組織や計画等では対応しきれない場面も出てきています。これに柔軟に対応し、心豊かでいられる社会を入間市発信で創っていくために、新たな切り口からまちづくりに取り組んでいます。

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
埼玉県入間市豊岡1-16-1
電話番号
04-2964-1111
代表者名
杉島理一郎
上場
未上場
資本金
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設立
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