DICT Education DAO、台湾・高雄の世界教育学会WERAで日本発の共育共創モデルを発表。各国と共同研究の対話が始まる。

台湾・国立中山大学で、廃校での共創合宿を対象にした実践研究を発表。音楽・書籍・映像を含め、すべてをDICTの中から生まれた共創作品で届けた

株式会社Link & Innovation

国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」(運営会社:株式会社Link & Innovation)から派生した共育共創コミュニティ「DICT Education DAO」(オーナー:河野翔一、プロジェクトオーナー:宮坂修平)は、2026年10月15日から18日にかけて台湾・高雄の国立中山大学で開催された世界教育学会(WERA)の国際大会「WERA Focal Meeting 2026/TERA Conference 2026」で研究発表を行いました。共創合宿を対象に、「好奇心は、どのようにして行動に変わるのか」を探った実践型の探索的研究です。発表後は各国の研究者や教育関係者から関心が寄せられ、共同研究と海外での共同プロジェクトに向けた対話が始まっています。


■ 「何が、人を動かすのか」――日本の小さなコミュニティから、世界へ 

 DICT Education DAOの母体であるDICTは、2022年に東京でゼロから始まった社会実験コミュニティです。起業家、研究者、クリエイター、教育者が集まり、これまでに20社の法人を生み出してきました。どの事業も、外から与えられた課題ではなく、誰かの「やってみたい」という好奇心から始まっています。

では、好奇心はどうすれば行動に変わるのか。私たちはその答えを、教え方の工夫ではなく、人と人との関係性の中に探してきました。

DICT Education DAOは、このようにそれぞれの好奇心から生まれたことを実践し、研究し、支え合っているコミュニティです。学校教員、大学研究者、企業人、地域の実践者、医療関係者などが肩書きを外し、同じ目線で出会い、学び合い、新しいプロジェクトを生み出しています。「教える人」と「教わる人」を固定せず、誰もが学び手であり実践者であり共創者になる。私たちはこれを「共育共創」と呼んでいます。

今回の発表は、この日本の小さな現場で起きていることを研究の言葉にして、世界の教育研究者と共有する初めての機会となりました。


■ 世界教育学会(WERA)と、今年のテーマ

世界教育学会(World Education Research Association:WERA)は、2009年に米国で設立された、世界各国の教育研究学会が加盟する国際組織です。各国の学会と連携して毎年国際大会「Focal Meeting」を開いており、2026年は台湾教育研究学会(TERA)との共催で、台湾・高雄の国立中山大学が会場となりました。

今年の大会テーマは「Bridging Cultures, Co-creating Knowledge: Local Innovations and Global Visions in Education(文化をつなぎ、知を共に創る――教育におけるローカルな革新とグローバルなビジョン)」です。地域から生まれた実践を世界の知へつなぎ、文化の違いを越えて知を共に創ることが掲げられました。

「共に創る」という考え方やローカルなコミュニティのあり方をグローバルな視点と結びつけるという今回のテーマは、DICT Education DAOが大切にしてきた「共育共創」の考え方や実践とそのまま重なっています。


◼︎発表の様子──日本の実践から、世界と教育の未来を考える

発表では、コミュニティオーナーの河野翔一が研究の背景と成果を、プロジェクトオーナーの宮坂修平がDICTから生まれた教育実践の事例を担当しました。

河野からは、奥多摩の廃校で実施した共創合宿の調査をもとに、人が動き出すきっかけについて報告。そこから見えてきたのは、新しい知識だけではなく、「後押し」と「人と人との関係性」が行動を生み出すということでした。少人数で寝食を共にし、肩書きを越えて対話できる場が、一人ひとりの次の一歩を後押ししていたことが示唆されました。

続いて宮坂からは、音楽による国際共創教育プロジェクト「詩音〜Shion〜」を中心に、子どもたちの「やってみたい」という好奇心から生まれた教育実践を紹介。奥多摩の合宿映像も上映し、研究と実践の両面から、共育共創の可能性を伝えました。

発表は、「大きな変化は、一人の人、一つのアイデア、最初の一歩から始まる。」というメッセージで締めくくられました。質疑応答では、決められたカリキュラムがある学校で好奇心を軸にした学びをどう実現するかといった質問が寄せられ、国を越えて共通する教育課題について議論が交わされました。


◼︎研究発表を支えた、共創共育プロジェクト 

今回の研究発表は、クラウドファンディング「共創共育プロジェクト」(【Universitas】原点から始まる教育共創。分断を越え、共に問い、共に創る)に寄せられた支援によって実現しました。2026年7月22日から9月17日まで実施した本プロジェクトは、ファーストゴール30万円とセカンドゴール60万円をいずれも達成し、支援者38名、支援総額620,000円、達成率206%で終了しました。

ご支援は、コミュニティの運営、合宿の開催、共同研究、実践の記録と発信、そして今回の国際学会での発表に使わせていただいています。私たちは支援者の皆さまを寄付者ではなく、同じビジョンを持つコミュニティの仲間だと考えています。発表の中でも、このクラウドファンディングを「ビジョンを共有する仲間を集める仕組み」として紹介し、会場から関心が寄せられました。

クラウドファンディングページ: https://for-good.net/project/1003988


◼︎研究発表を「作品」として届ける──DICTから生まれた音楽・書籍・プロジェクト 

DICTは、研究発表を一つの表現と捉えています。

今回の発表でも、言葉だけでなく、DICTのコミュニティから生まれた楽曲、書籍、国際共創プロジェクトをあわせて紹介しました。音楽も、言葉も、映像も、それをつくる人も、すべてDICTの中から生まれています。

[今回の発表とあわせて紹介した作品]

■ 楽曲

曲名: Cell(セル)(作品集『Retention』より) 商品名: Retention(リテンション)、作曲: 石塚玲依(いしづか・れい)、アートワーク: CYON(しおん)、発売日: 2026年4月10日(金)、発売元: DICT Records(株式会社Virgo) 

⇩ストリーミング&ダウンロード⇩
https://inpartmaint.lnk.to/aNnhSw 
TVアニメ『進撃の巨人』のエンディング曲などで知られる作曲家・石塚玲依によるピアノ作品集『Retention』の収録曲です。DICTから生まれた音楽コミュニティ「DICT Music DAO Classics」のプロジェクトから生まれました。

■ 書籍

書名: イノベーションの最適解〜秩序ある無秩序が織り成す無駄のない無駄な世界 

著者: 山本晋也 プロデューサー: 三留丈樹、取材/ライティング: 政氏裕香、ディレクター/DTPデザイナー: 饗庭璃奈子、ブックカバーデザイン: 熊谷ゆ〜ほ、肖像撮影: 上牧佑、発行: DICT Publishing(株式会社Virgo)/2026年8月24日発売

⇩Amazon商品ページ⇩

https://www.amazon.co.jp/dp/4911392002

DICT創設者・山本晋也による初の単著です。DICTの約4年間で起きたさまざまな「化学変化」を事例に、新しいイノベーションが生まれ続ける土壌のつくり方を、イノベーション・マネジメントの理論とともにわかりやすく紹介しています。今回の研究の背景にある考え方をまとめた一冊でもあります。

■ 国際共創教育プロジェクト

プロジェクト名: 詩音〜Shion〜 発起人: 宮坂修平 制作楽曲: Dreaming of Tomorrow メインボーカル: 石川由依 作曲: 東大路憲太 作詞: Project Shion〜工藤秀平(補作詞) カバーアート: PRIDE Schools Innovation High School(アメリカ) 発売元: DICT Records(2025年5月30日リリース) 

⇩ストリーミング&ダウンロード⇩
https://lnk.to/k9geZ5 
「2030年の自分に宛てた手紙」をテーマに、日本、アメリカ、フランスの学生がプロの音楽家と一緒に一つの曲をつくった、音楽による国際共創教育プロジェクトです。OECD日本共同研究「壁のないあそび場 - 座 -」(事務局:東京学芸大学)の参画企画として実施されました。

■ 動画

タイトル: DICT Education DAO《Education Co-Creation Camp》/制作: 株式会社Virgo/映像: https://www.youtube.com/watch?v=9iBi8LVRPfc 

役割を終えた廃校に、再び人が集まり、新しい学びやつながりが生まれていく。一人ひとりの個性や好奇心が交わり、対話を重ねることで、一人では生まれなかったアイデアや可能性が形になっていく。そんなDICT Education DAOの共育共創の風景を映像に収めました。


◼︎これから──日本から、世界の共育共創コミュニティへ 

発表後、UAE、アメリカ、ブラジル、台湾、タイ、フィリピンなど、各国の研究者や教育関係者から、共同研究のお誘いや海外での共同プロジェクトに向けた相談が寄せられました。また、DICT Education DAOの発表手法そのものにも関心が集まり、映像制作やプレゼンテーションを一緒につくる構想も話し合われています。日本の小さな現場から生まれた実践が、国境を越えた新たな対話と共創につながり始めています。

DICT Education DAOが目指すのは、日本の教育実践を海外に紹介するだけではありません。世界各地の教育者・研究者・実践者が、それぞれの経験や問いを持ち寄り、国や文化、専門分野、肩書きの違いを越えて学び合い、新しい教育のあり方やプロジェクトを共に生み出していくことです。一人ひとりの「やってみたい」という好奇心から新しい挑戦が始まり、やがてプロジェクトや事業へと発展していく。そんな共育共創の場を、日本から世界へと広げていきます。

今回の探索的研究を出発点に、今後はより多くの参加者や地域を対象とした調査を進め、どのような関係性や場の条件が、人の好奇心を行動へとつなげ、学びやイノベーションを生み出すのかを探究していきます。現場で生まれた実践を記録し、研究として言語化し、得られた知見を社会へ還元する。そして、その知見を再び現場の実践へとつなげていく。「実践・研究・社会実装」の循環を国内外の仲間とともに育てながら、関係性から新しい学びと価値が生まれる仕組みを探究していきます。


◼︎開催概要

● 大会名:WERA Focal Meeting 2026/TERA Conference 2026

● 主催:世界教育学会(WERA)、台湾教育研究学会(TERA)

● 会期:2026年10月15日(木)〜18日(日)

● 会場:国立中山大学(台湾・高雄)

● 大会テーマ:Bridging Cultures, Co-creating Knowledge: Local Innovations and Global Visions in Education

● 発表者:DICT Education DAO 代表 河野翔一、プロジェクトオーナー宮坂修平

● 公式サイト:https://weraonline.org/wera-focal-meeting-2026-taiwan/ 


◼︎DICT Education DAOについて 

DICT Education DAOは、国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」から派生した共育共創コミュニティです。学校教員、大学研究者、企業人、地域実践者、医療関係者、保護者、学生などが、それぞれの経験や問いを持ち寄り、新しい学びと教育を共創しています。 教育イベント、滞在型プログラム、共同研究、教育プログラム開発、学校・企業・地域との共創プロジェクトを通じて、「実践・研究・社会実装」が循環する教育モデルの構築を目指しています。

 ◼︎DICTについて 

DICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)は、2022年に社会起業家であり社会物理学者の山本晋也によって創設されたコミュニティです。Web 3.0とDAOを基盤に、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を通じて、新しい価値創造の形を模索しています。 DICTは国内外の多様な拠点で活動を展開し、創設以来20社の法人を生み出してきました。起業家や研究者、プロデューサー、アーティスト、クリエイターが集い、国際的な共創を推進する共鳴場として注目を集めています。 山本晋也プロフィール: https://www.virgo-all-creation.com/shinya-yamamoto

 本件に関するお問い合わせ先 

DICT Education DAO

 Email:support@fractal-dict.com

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会社概要

URL
-
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区麹町2-10-3
電話番号
-
代表者名
山本晋也
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2018年01月