QPS研究所と伊e-GEOS社、SAR衛星データを活用した地理空間インテリジェンス分野で戦略的協業を開始

株式会社QPS研究所

写真は、2026 年に東京で開催されたSPEXA にて。左からe-GEOS Georgio Aponi 氏、QPS 研究所 取締役 松本崇良、e-GEOS Carmen Milena Antonella Lerario CEO、Luciana Di Domenico 氏、QPS 研究所 CEO 大西俊輔、衛星データ事業本部事業企画室長 坂口英志

世界トップレベルの小型SAR[※1]衛星の開発・製造・運用を行う株式会社QPS研究所(福岡市中央区、代表取締役社長 CEO:大西俊輔、以下QPS研究所)は、イタリア宇宙機関(20%)およびレオナルド・グループ傘下のTelespazio(80%)が出資するイタリアのe-GEOS社(以下e-GEOS)と、地理空間インテリジェンス・ソリューションの開発に向けて複数年にわたる戦略的協業を開始したことをお知らせいたします。本協業は、自然災害への緊急対応、鉱業活動、ならびにインフラ監視における政府・自治体や企業の現場ニーズに応え、迅速な情報提供と高度な解析を可能とするサービスの開発を目的としています。

今回の発表は、世界の宇宙産業関係者が一堂に会する「World Space Business Week」に合わせて行われました。同イベントでは、進化を続ける地球観測市場や、高度なデータ解析がもたらす新たな事業機会が主な議題となっています。QPS研究所とe-GEOSの協業はこうした業界全体の大きな潮流を反映したものであり、互いの強みを補完し合うことで革新的なソリューションを提供してまいります。


<e-GEOS CEO C. Milena A. Lerario 氏 コメント>

「地理情報の未来に向けた私たちのビジョンでは、多様なデータソース、技術、専門知識が連携し、より大きな価値を創出する『エコシステム・アプローチ』がますます重要になっています 。e-GEOSとQPS研究所は、データと解析能力を組み合わせることで、より緊密に連携したエコシステムを構築しています。このエコシステムは、高頻度の観測、低遅延、衛星搭載型高性能コンピューティングといった、レオナルド・グループ独自の地球観測衛星コンステレーション[※2]が備える先進的な機能によって、さらに強化されるでしょう。互いの専門性と、イノベーションへの共通のコミットメントによって生まれるこうしたシナジーは、より高度な解析やサービスの実現を促進し、パートナーの皆さまのますます複雑化するニーズに効果的にお応えして参ります。」

<QPS 研究所 代表取締役社長 CEO 大西俊輔 コメント>

「近年、気候変動に伴う自然災害の激甚化、安全保障、インフラモニタリングなど、世界規模でリアルタイムなSAR衛星データの需要が急拡大しています。当社はこの高まるグローバルニーズに応えるべく、高頻度コンステレーションの早期構築を進めると同時に、地球観測データの商用利用と社会インフラ化に注力しています。こうした中、宇宙・衛星データ業界において長年の実績と高度な専門性、そして強固なグローバルネットワークを誇るe-GEOSとパートナーシップを締結できたことは、当社の海外事業展開における大変重要なマイルストーンです。同社の卓越した販売チャネルを通じて、当社の高品質なデータを必要とするクライアントへ届ける体制を強化できます。両社の強みを融合させることで、グローバル市場におけるシェア拡大と中長期的な企業価値向上を加速させ、社会課題の解決に力強く貢献してまいります。」


本協業の一環として、QPS研究所は、e-GEOSが全世界における独占販売権を有する、イタリア宇宙機関およびイタリア国防省のCOSMO-SkyMed[※3]コンステレーションのSARデータを非独占的に提供・販売します。同様に、e-GEOSは一部の顧客に対し、QPS-SARコンステレーションのSARデータを非独占的に提供・販売します。また両社は、QPS-SARとCOSMO-SkyMedのSARデータを統合した付加価値ソリューションの開発にも取り組みます。両社の衛星コンステレーションによる補完的な軌道構成によって、観測頻度が向上し、より広範囲のカバーと高度な継続的モニタリングを実現します。

多様なミッションを組み合わせたこのアプローチにより、利用者の実務上のニーズに対して、より包括的かつ効果的な対応が可能となります。同時に、本協業を通じてQPS研究所とe-GEOSのグローバル市場における存在感を強化し、世界市場における新たな事業機会の開拓を進めます。

2026年9月11日にCEO大西含むQPS研究所メンバーがe-GEOS本社(イタリア・ローマ)を訪問した様子

[※1] SAR (合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測するこ

とができる点が特長です。

[※2] 複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)

[※3] COSMO-SkyMed(コスモ・スカイメッド):イタリア宇宙機関および同国国防省が運用するX バンドSAR衛星コンステレーション。軍民両用のデュアルユースで、防災、環境監視、安全保障など幅広い用途に活用されています。

e-GEOSについて>

e-GEOSは、イタリア宇宙機関(ASI)が20%、Telespazioが80%を出資する企業であり、AIとクラウド技術を基盤とした高度かつ革新的な地理情報プラットフォームを通じてアプリケーションやサービスを提供する、宇宙産業のリーディングカンパニーです。光学およびレーダー分野における観測能力に加え、e-GEOSが世界独占販売権を有するイタリア宇宙機関とイタリア国防省の第1世代・第2世代COSMO-SkyMed衛星コンステレーションの優れた観測能力を迅速に活用することで、データ取得から解析レポートの作成まで幅広いアプリケーションサービスを提供しています。またe-GEOSは、複数の衛星ミッションから取得したデータの受信、保存および処理を行うマテーラ宇宙センターを運営しています。同センターは欧州地球観測プログラム「コペルニクス」のコア地上セグメントを構成する地上局の一つであり、Sentinel-1ミッションが取得したレーダーデータを受信しています。

<「QPS-SAR プロジェクト」について>

QPS研究所は収納性が高く、軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発。そのアンテナによって強い電波を出すことが可能になり、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR 衛星「QPS-SAR」の開発に成功しました。QPS-SARは民間SAR衛星で世界トップレベルの46cm分解能の画像取得が可能です。2028年5月末までに24機、そして2030年には大規模衛星コンステレーションを構築し、平均10分間隔という準リアルタイム観測データ提供サービスを目指しています。

<株式会社QPS研究所について>

QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。


2026年に撮影されたQPS研究所の集合写真

<株式会社QPS研究所>

社名  :株式会社QPS研究所

本社住所:福岡市中央区長浜1-1-1 KBCビル8階

代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔

創業  :2005年6月

URL  :https://i-qps.net/

事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売 


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会社概要

株式会社QPS研究所

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URL
https://i-qps.net
業種
製造業
本社所在地
福岡県福岡市中央区長浜1-1-1 KBCビル8階
電話番号
-
代表者名
大西俊輔
上場
未上場
資本金
-
設立
2005年06月