New Relicがエアークローゼットに採用され、問題調査時間を20分の1に短縮、スタイリストの商品選定時間も年間2,520時間削減
「New Relic MCP Server」とAIを連携したAIOpsの仕組みを独自開発し、自律型の性能改善サイクルを構築
デジタルビジネスにオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォームを提供するNew Relic株式会社(本社:東京都中央区、以下「New Relic」)は、女性向けの月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」などを運営する株式会社エアークローゼット(本社:東京都港区、以下「エアークローゼット」)が、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入し、基幹システムの性能監視・改善・障害調査を自動化して、AIによる完全自律運用に向けた基盤を構築したことを発表します。これにより、問題調査時間を従来比20分の1に短縮し、スタイリストの商品選定時間を年間2,520時間削減しました。

導入の背景と経緯
エアークローゼットは、プロのスタイリストが選んだ衣服をレンタルするサブスクリプションサービスの先駆者として、約150万人の会員数(2026年3月末時点)を誇る「airCloset」を運営しています。また、家電等のレンタルサービス「airCloset Mall」やオケージョンアイテムの都度利用型ファッションレンタルサービス「airCloset Spot RENTAL」、骨格・カラー診断サロン「airCloset Salon」、さらに2026年5月には男性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset Men’s」を立ち上げるなど、多角的なサービスを展開しています。
同社では、ビジネスを支えるサービス、物流両面の基幹システムを内製しており、約70の開発プロジェクトが常時並行して進行しています。Webシステムやスタイリングシステム、倉庫管理システムなどが相互連携する独自プラットフォームを構築し、システム改善のスピードを担保してきましたが、システムの規模と複雑性が増すにつれて全体の状態把握が難しくなり、「障害対応が後手に回る」「性能悪化が見えづらくなる」といった課題が浮上していました。
このような課題の解決に向けてオブザーバビリティ製品を導入したものの、現場での活用が進まず、エラーやレスポンス低下にお客様が先に気づくケースもありました。特にピーク時には、データベース負荷の増大に加え、「N+1問題」などのコード上の問題により負荷が指数関数的に増大することがありました。
New Relicの導入と効果
こうした状況を抜本的に改善すべく、同社は2023年1月にNew Relicの導入を決定しました。New Relic導入の決め手は、導入後の立ち上げ支援やオンボードサポートなどのノウハウ提供が充実している点、アプリケーション性能、インフラのメトリクス、動作ログなど、オブザーバビリティに必要なデータを網羅的に収集・分析・可視化できる統合プラットフォームとして機能する点の2点でした。
New Relicの導入後、以下の効果が得られました。
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AIOpsの仕組み「New Relic Analyzer」を開発し、問題調査時間を従来比20分の1に短縮、監視から改善計画立案までの工数をゼロに削減
エアークローゼットは、「New Relic MCP Server」とマルチエージェントを連携させたAIOpsの仕組み「New Relic Analyzer」を開発し、問題調査をAIで自動化しました。この仕組みは、設計からわずか数日で実用レベルに仕上げたものです。毎朝AI(Gemini Agent)が、New Relic MCP Serverを介してAPMの監視対象アプリケーションの状態を分析し、N+1クエリやスロートランザクションなど6つのタイプの問題を自動検出します。問題が検出されると、内製した「Git Server MCP」を通じてソースコードが調査されて原因コードが特定され、修正案とともにBacklogチケットが日英併記で自動起票されます。「朝、エンジニアが出社すると、原因コード付きの改善チケットが届いている」という状態を実現したことで、問題調査にかかる時間は従来比で20分の1に短縮され、性能監視から改善計画立案までの工数はゼロに削減されました。また、AIの呼び出し回数や時間制限を設けて動作範囲を明確に区切ることで、調査完了率も改善しています。
表:New Relic Analyzerが検出する6つの問題タイプと検知条件

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スタイリストが洋服を選ぶ時間を年間2,520時間削減
New Relicのトランザクションを通じた性能問題の調査・分析により、スタイリストが顧客に合った洋服を選ぶまでにかかる時間を年間2,520時間分削減しました。
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月額約7ドルというわずかなAIエージェントの稼働コストで、自律型の性能改善サイクルを実現
負荷増大の根本原因を事前に発見・修正することで、ピーク時におけるサーバー負荷が大幅に低減され、年間で相応のインフラコスト削減が見込まれています。加えて、AIエージェントの稼働コストは月額約7ドル(Gemini 3.0 Flashを1日1回、30日間テスト稼働させた際の実測値)と非常に安価に抑えられています。
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スキルに応じたエンジニアの最適アサインと問い合わせ対応業務の効率化
問題の原因コードが事前に可視化・特定されるため、適切な経験値を持つエンジニアのアサインが可能になりました。また、日常的なカスタマーサポートチームからの問い合わせに対しても、New Relic MCP Server経由でClaudeとNew Relic、GitHubを連携させ、従来は半日を要することのあった原因特定業務の効率を大幅に向上させました。
エアークローゼットでは現在、AIにソースコードを構造化して理解させる「Graph RAG」の実装に取り組んでおり、ソースコードの依存関係を解析する「Code Graph」や、データベースのテーブル構造辞書「DB Graph」のMCPを独自に整備しています。今後は、これらのMCP基盤を活用して「問題検出→原因特定→修正コード生成→コードレビュー→テスト→デプロイ」というサイクルを自動化パイプラインとして完結させることを目指しています。AIが修正したコードをAIがレビューできる状態を整え、2026年内にも一部の性能問題については検出から修正コードのリリースまでをAIに完結させる自律運用の実現を計画しています。また、セキュリティ運用などの自動化や、New Relicを集約基盤とした社内のあらゆるデータソースの統合も構想しています。
株式会社エアークローゼット 執行役員CTO 兼 プロダクトグループマネージャー 辻 亮佑 氏 コメント
「当社は、お客様や従業員1人ひとりが『時間価値』を最大化することを目指しています。その意味で、New Relicに蓄積されるデータは宝の山であり、MCPサーバーを通じてそれを適切にAIに渡すことができれば、定型的なトリアージや障害調査などの非生産的な作業を自動化し、エンジニアがよりクリエイティブな開発に集中することで、人の時間価値を高められると考えています。今後もNew Relicの活用を深め、オブザーバビリティプラットフォームに蓄積される膨大なデータとAIを掛け合わせて基幹システムの自律運用を推し進め、人がワクワクできる創造に集中できる環境を実現していきたいと願っています」
■「airCloset」New Relicご採用事例の詳細は以下をご参照ください。
https://newrelic.com/jp/customers/aircloset
■ 本プレスリリースのURLはこちらです。
https://newrelic.com/jp/press-release/20260708
■ その他のお客様によるNew Relic採用事例は以下からご覧いただけます。
https://newrelic.com/jp/customers
■ New Relicのファクトシートやロゴ等は、以下からご確認いただけます。
https://newrelic.com/jp/about/media-assets
■New Relicについて
2008年に創業したNew Relicは、業界におけるリーダーとして、デジタルビジネスのあらゆる重要指標を観測可能にする「オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム」を提供しています。デジタルビジネスを構成するアプリケーションやインフラストラクチャだけでなく、ユーザー側の顧客体験状況までをも観測可能にするため、企業はデジタルサービスの障害検知、顧客体験の低下検知、潜在的な問題やボトルネックを早期特定し解決するDevOpsチームを生み出します。これにより、企業は取り組むべきデジタル変革を、計測可能な戦略へと変化させることができます。New Relicの全世界顧客数は16,000以上、Fortune 100企業の過半数で採用されており、日本でも数百社を超えるお客様のデジタル変革を支援しています。New Relicが支持されている理由は、newrelic.com/jpをご覧ください。
■オブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic」の特長
New Relicはオブザーバビリティのリーダーとして、優れたソフトウェアの計画、構築、デプロイ、実行に対するデータドリブンなアプローチでエンジニアを支援しています。New Relicは、エンジニアがあらゆるテレメトリー(メトリクス、イベント、ログ、トレース)を取得できる唯一の統合データプラットフォームを提供し、強力なフルスタック分析ツールとの組み合わせにより、エンジニアが意見ではなくデータを用いて最高の仕事をできるよう支援します。New Relicは、シンプルで透明性の高い価格体系を採用しています。開発サイクルタイムの計画、変更失敗率、リリース頻度、平均復旧時間(MTTR)の改善を支援することにより、エンジニアに高い費用対効果をもたらします。
※New Relicは、New Relic, Inc.の登録商標です。
※本文書内の製品名および会社名は全て、それらの登録名義人の商標である場合があります。
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