東京都杉並区と共同で、行政評価業務の効率化に向けた実証実験を実施

富士フイルムビジネスイノベーションの「認識・構造化」AI技術と生成AIを活用

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:浜 直樹)および富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社(本社:東京都江東区、取締役社長:旗生 泰一)は、自治体の行政評価業務※1の効率化に向けた実証実験を、東京都杉並区(区長:岸本 聡子)と共同で実施しました。本実証実験は、文書や画像などの非構造化データを業務で活用可能な情報へ変換する、富士フイルムビジネスイノベーションの「認識・構造化」AI技術と生成AIを活用し、行政評価業務における支援の有効性を検証するものです。

本実証実験の結果、過去の評価結果や他自治体が公表する行政評価関連文書などとの横断的な比較・分析が可能となり、行政評価業務における情報整理・分析の効率化や評価内容のばらつき抑制につながる可能性が示されました。

※1:自治体が施策や事業の成果や達成度を評価し、その結果を行政運営の改善や予算配分に活用する業務。評価結果は住民にも公開されることが多く、住民への説明責任の確保にも活用される。

■実証実験実施の背景

近年、各自治体では、総務省が推進する「自治体DX推進計画」などに基づき、業務プロセスの見直しやデジタル技術の活用が進められています。行政評価業務は、防災、子育て、福祉など幅広い分野の施策・事業ごとに、目的、成果、課題、今後の方針を整理・分析し、その結果を踏まえて評価を行い、施策の見直しなどに活かす重要な業務です。行政評価業務においては、自治体が作成する各施策・事業に関する文書の構成や記載形式が多様であるため、多くの自治体において内容の確認・整理に一定の時間を要するほか、評価の観点や評価文の記載内容に職員間でばらつきが生じやすいという課題があります。杉並区においても、同様の課題が見られました。

■実証実験の概要

本実証実験では、杉並区の行政評価業務を対象に、事業計画や実績データ、過去の評価結果、他自治体が公表する行政評価関連文書など、複数の非定型文書を用いて、富士フイルムビジネスイノベーションの「認識・構造化」AI技術と生成AI(行政評価AIエージェント)による業務支援の有効性を検証しました。

具体的には、「認識・構造化」AI技術が、異なる形式で作成された行政評価関連文書を施策単位で分解・整理し、共通のデータ構造に変換。その上で、生成AIが情報を整理・分析し、評価文案を提案します。また、職員が自身で入力した情報と、生成AIが作成した文案を比較しながら内容の確認や修正が行える環境を kintone※2上に構築しました。

※2:プログラミング不要で業務に必要なデータベースを構築できるクラウドサービス

■成果

本実証実験では、施策・事業単位で情報を構造化することにより、過去の評価結果や他自治体が公表する行政評価関連文書などとの横断的な比較・分析が可能となることを確認しました。これにより、情報整理・分析の効率化や評価内容のばらつきの抑制につながる可能性があるほか、より多角的な評価への活用が期待されます。

また、当社試算に基づくシミュレーションでは、従来手法と比較して情報整理・分析に係る時間を削減できる可能性が示されました※3。さらに、生成AIによる評価文案の作成においても、職員の検討に有用な評価文案を生成できる可能性が示されました。これらの成果から、行政評価業務における負担軽減だけでなく、評価の充実に資する可能性が示唆されます。

 ※3:当該試算は杉並区による実証・検証を行ったものではありません。

図:行政評価業務における「認識・構造化AI」と生成AI(行政評価AIエージェント)の活用フロー

①最初に職員が行政評価アプリに評価文を入力、②次に、行政評価AIエージェントが職員の入力内容をもとに、内部データと公開データを横断的に分析して、評価文案を提案、③職員は行政評価AIエージェントの提案結果も踏まえ、行政評価アプリ上で修正

今後、富士フイルムビジネスイノベーションおよび富士フイルムビジネスイノベーションジャパンは、本実証実験で得られた知見をもとに、行政評価業務のほか計画策定や報告書作成など幅広い業務への適用を見据え、「認識・構造化」AI技術と生成AIを組み合わせた業務支援ソリューションの体系化を進め、全国の自治体への展開を目指します。

【杉並区担当者のコメント】

本実証実験においては、AI技術を活用した他自治体の事例などの情報収集や、評価内容の整理・分析、評価文案の作成支援について、行政評価業務への活用の可能性が示されました。引き続き、施策や事業の見直し等を通じた政策効果の向上や、区民にとってわかりやすい行政運営の実現に向けて、行政評価の取組の充実を図ってまいります。

 

【富士フイルムビジネスイノベーションの「認識・構造化」AI技術について】

「認識・構造化」AI技術は、文書や画像などの非構造化データを、業務で活用可能な情報へ変換する富士フイルムビジネスイノベーションのコア技術です。文書に含まれる情報を項目や意味の単位で捉え、文脈に基づいて整理・分類することで、形式や記載方法が異なる文書から、情報同士の関係性を構造化し、横断的な比較・分析が可能なデータへ変換します。さらに、複合機やドキュメントコミュニケーション領域で培ってきた画像・言語処理技術を組み合わせることで、高精度なデータ整理を実現。これにより、散在する非構造化データから必要な情報を抽出し、業務活用につながる形で整理します。

                

プレスリリースに掲載されているサービス、施設名、商品名等は各社の登録商標または商標です。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
https://www.fujifilm.com/fb/
業種
製造業
本社所在地
東京都港区赤坂9-7-3 ミッドタウン・ウェスト11階
電話番号
-
代表者名
浜 直樹
上場
未上場
資本金
200億円
設立
-