マッスルデリがDM三井製糖とM＆Aで合意、子会社化へ

食のD2Cスタートアップと製糖最大手のタッグでシニア事業領域や機能性食材を用いたフードサービス領域を開拓

株式会社Muscle Deli（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長CEO：須藤大輔、以下「マッスルデリ」）は、三井物産株式会社・三菱商事株式会社を主要株主とする国内製糖メーカー最大手であるDM三井製糖株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長CEO：森本卓、以下「DM三井製糖」）とのM＆Aに合意し、2023年7月よりDM三井製糖の子会社となったことをお知らせします。今後は、食のD２Cスタートアップのスピード感と製糖最大手の研究開発力を活かすことで、タンパク質をはじめとした機能性素材を用いた総合的なフードサービス領域を開拓することで成長を目指してまいります。

• 資本提携の経緯と目指す成長について

マッスルデリは2016年に創業し、「人と地球をカラフルに」というパーパスを掲げ、ボディメイクやダイエットに取り組む人にタンパク質をはじめとした最適な栄養素の食事をお届けするボディメイクフードサブスクリプション事業「Muscle Deli」、一人ひとりの目的や好みに合わせた食事をお届けするカスタムミール事業「YOUR MEAL」などを展開してきました。

一方、DM三井製糖は「姿かたちを変えながら一生に寄り添い、幸せの時を広げる。」という企業理念を掲げ、メイン事業である砂糖事業に加えて、ライフ・エナジー事業として栄養や健康領域に視野を広げ、特に「タンパク質」の機能に着目することで、若年層からシニアまでそれぞれの世代に合った形で商品とサービスを提供する“Nutrition By Life Stage”により“人と社会の幸せの ちからになる”ことを目指しています。

今回、その両社が掲げるビジョン・ミッションへの共感を出発点として協議を進め、製糖最大手のDM三井製糖が持つ研究開発力や、主要株主である三井物産・三菱商事の両商社が保有するリソースやネットワークとの連携を図り、マッスルデリの食のD２Cスタートアップとしてのスピード感を活かし、タンパク質をはじめとした機能性素材を用いた総合的なフードサービス領域を開拓していくことを目指して、M&Aに合意することに至りました。

今後、マッスルデリはDM三井製糖の知見や知財を活かした「Muscle Deli」や「YOUR MEAL」における新商品開発や、シニア層向けの新商品開発と新規事業の立ち上げを進めると共に、食のD2CスタートアップなどのM＆A等も積極的に推進することでDM三井製糖が目指す総合的なフードサービス領域における開発＆流通プラットフォーム企業としての成長を目指してまいります。

• 製糖業史上最大のM＆Aを実施したDM三井製糖が新たにスタートアップと仕掛ける事業構想とは

DM三井製糖は、2021年4月に、製糖業界首位の三井製糖株式会社と、三菱商事グループであった同2位グループである大日本明治製糖株式会社の経営統合により発足したDM三井製糖ホールディングス株式会社のもと、2022年10月に両社が合併したことにより誕生しました。現在、国内製糖業で4割程度の市場シェアを有しており、製糖業史上最大のM＆Aを2021年に実施しました。

2022年には、DM三井製糖とその連結子会社である高齢者や病院向けに栄養療法食品・嚥下障害対応食品事業を営むニュートリー株式会社が、テルモ株式会社から栄養食品事業の資産を譲り受ける契約に合意したほか、色素・ゲル化剤・食品添加物等に関する知見を持つ株式会社タイショーテクノスなど連結子会社も有し、今後もDM三井グループとしてM&Aを通じて「食」の変化に対応した事業拡大を目指します。

今回のマッスルデリのM&Aを皮切りに、栄養補給の付加価値食品に描くストーリーを共有できるパートナー企業を今後も募っていく方針です。

今後も「Nutrition by Life Stage」をキーワードに、DM三井グループの素材や技術を複合する研究開発を軸に新たな事業の柱を創出し、国内では在宅市場への展開を見据えた介護・医療食品事業の拡大、海外では各国市場に即した製品展開を通じて、拡大する高齢化市場におけるプレゼンスを示してまいります。

• M&Aの概要及び経営体制の強化について

この度、マッスルデリはM＆A合意に基づき、DM三井製糖に投資家・経営株主が所有する株式の一部を譲渡すると共に、DM三井製糖を引受先とした第三者割当増資を行うことで、2023年7月よりDM三井製糖の連結子会社となりました。合わせて、DM三井製糖より取締役常務執行役員ライフ・エナジー事業開発本部長 兼 海外事業本部長の津田琢哉氏、ライフ・エナジー事業開発本部事業開発部長 兼 DM三井グループ研究所長の奥野雅浩氏、同本部事業開発部次長の中村文彦氏を非常勤取締役に、同部BD推進グループの北野嶺氏を取締役に迎え、マッスルデリの経営体制を強化いたします。

マッスルデリの既存経営陣は引き続き経営株主として一部株式を所有し、今後もマッスルデリの成長を実現してまいります。合わせて、親会社となるDM三井製糖と連携し事業をより強く推進していくため、創業者でもあり、代表取締役CEOであった西川真梨子は取締役CPO（Chief Product Officer）となり、新商品のプロダクト開発など新しいサービスラインの開発により集中していける体制とし、これまで取締役であった須藤大輔を新たに代表取締役CEOに選定し、今後の事業・組織の規模拡大に向けた舵取りを任せていく経営体制としました。また、現任の社外取締役 小谷翔一、執行役員の篠田開斗、山岡大介に加え、新たに執行役員CTOとして廣瀬竹伸が就任いたします。

• マッスルデリ新任役員ご紹介およびDM三井製糖代表からのメッセージ

■マッスルデリ 代表取締役CEO 須藤 大輔

【略歴】
人材系企業を経た後、楽天株式会社にてグループマネージャーとして事業会社向けにリサーチを軸とし商品開発/事業戦略構築の支援を実施。2017年株式会社アカツキ入社。2018年株式会社アカツキライブエンターテインメントに出向。同年執行役員、翌年に取締役COOとなり、アソビルの立ち上げ、経営に携わる。2021年にMuscle Deli取締役副社長COO就任。2023年より現職。

【コメント】
このたび子会社化にともない代表取締役となり、責任感を持ち、より一層チャレンジしていきたいと考えております。製糖最大手であるDM三井グループの研究開発力をはじめとしたリソースと、私達スタートアップのスピード感をはじめとした柔軟な意思決定が化学反応を起こす事で、世にないプロダクト開発や大企業×スタートアップの新たな組織の在り方を追求していきたいと考えております。

■マッスルデリ 取締役CPO 西川 真梨子

【略歴】
関西学院大学卒業後、繊維メーカーで大手GMSや化粧品メーカー向けに営業職として衣料品や雑貨の商品企画、生産管理を行う。2013年に株式会社ASOBIBAを創業しエンタメ施設の立ち上げや運営を行う。その後コンサルティング会社に転職し大手企業の新規事業立ち上げや社内ベンチャー制度支援を行う。2016年に株式会社Muscle Deliを創業。


【コメント】
マッスルデリは7期目になり、今後更に拡大していくためには大手企業のような研究開発力やネットワーク力が必要だと考えていました。そんな中DM三井製糖に出会いました。同社の「Nutrition By Life Stage」という考え方は私たちが目指す食のパーソナライズ化に合致。さらに歴史ある大手企業にも関わらずチャレンジを続ける姿勢に共感し、この度の提携に至りました。今後はDM三井製糖の技術、研究開発力を生かしたユーザー目線の魅力的なプロダクトを作り、グループ内外の企業との連携も深めることで、社会により大きなインパクトを与えていきたいとワクワクしています。

■マッスルデリ 執行役員CTO 廣瀬 竹伸

【略歴】
イベント映像会社勤務後、楽天トラベルにてレンタカーサービスの立ち上げに従事。2013年 株式会社旅工房にて執行役員に就任。システム部門の立ち上げ、オフショア拠点の構築を行う。その後事業会社でシステム統制整備、サービスリプレイスに従事したのち2022年現職。マッスルデリ初のシステム専属メンバーとして、システム改善、および新規構築を実施。


【コメント】
今回の資本業務提携という変革のタイミングで、新しいことに挑戦できることにわくわくしています。最近ではAIが急速に普及し、いろいろなものの在り方に大きな変革が訪れようとしています。そして、少子高齢化の時代で、食に対しても、より個々人にあったものを提案していく必要がある時代になったのではないでしょうか。システムを基盤としたパーソナライズを確立し、より最適な「食」を皆様に提供できるようシステムの力で支えていきたいと感じてます。

■マッスルデリ 非常勤取締役 津田 琢哉
（DM三井製糖株式会社　取締役常務執行役員 ライフ・エナジー事業開発本部長 兼 海外事業本部長）

【略歴】
新卒で砂糖会社（現：DM三井製糖）に入社し、幾つもの合併を経る中で、砂糖事業に関わる戦略全般に従事しながら、海外進出やリテール商品マーケティングも担当し、2022年から新しくライフ・エナジー事業と銘打った新規取組を担当。

【コメント】　
「食の価値」は生活する人々が一日三回直面する、楽しく、多様で、変化があり、追い求める甲斐があるものだと思います。新たな仲間と新たな挑戦ができることを楽しみにしています。

■マッスルデリ 非常勤取締役 奥野 雅浩
（DM三井製糖株式会社 ライフ・エナジー事業開発本部 事業開発部長 兼 DM三井グループ研究所長）

【略歴】
神戸大学で砂糖を研究し博士号を取得。その後、新三井製糖（現：DM三井製糖）に入社し、さとうきび由来の機能性成分の開発と、次世代の機能性糖の研究/啓発活動を実施。2017年より事業開発に携わり、海外子会社への出向も経験。2022年より現職。



【コメント】　
医薬品ではなく、日常生活・文化に根付いている食品だからこそ出来るイノベーションがあると思い、最も基本的な食品素材の一つである砂糖周辺の事業を通じて将来の食の在り方を考えてきました。食の本質を大切にしながらも、今後の多様性社会の中で個々人が幸せになるような食品・サービスを、マッスルデリを通じて提供していけるよう、取り組んで参ります。

■マッスルデリ 非常勤取締役 中村 文彦
（DM三井製糖株式会社 ライフ・エナジー事業開発本部 事業開発部次長）

【略歴】
IT企業、外資系財務アドバイザリーを経て三井物産入社。2022年より三井製糖（現：DM三井製糖）に出向し、新規事業開発、M&A推進などの業務に従事。





【コメント】
世界が大きく変化している中で、「食」の分野も同じく様々な変化に晒されています。このような環境下だからこそ、1人1人の食事を通して得られる幸せの大切さを痛感します。こうした食事の大切さと日々向き合っているマッスルデリを、より多くの人々の人生の彩りや幸せにつながるような、益々素敵なフードサービス会社とするべく尽力して参ります。

■マッスルデリ 取締役 北野 嶺
（DM三井製糖株式会社 ライフ・エナジー事業開発本部 事業開発部 BD推進グループ）

【略歴】
2011年に株式会社ファンケルに入社。サプリメントの製品開発に従事し、その後2017年に三井製糖株式会社に入社。2018年より同社・事業開発部に異動後、新規取り扱い原料販売の立ち上げ、新商品の開発業務などを担当。




【コメント】
食生活の基本は普段の食事だと思います。サプリメントや健康食品に頼ることも手段の一つだと思いますが、普段の食事から健康になれ、さらに自分のなりたい姿をサポートしてくれるマッスルデリの事業は理想的だと考えています。栄養・健康という側面から、より多くの人の幸せのちからとなれるよう尽力いたします。

■DM三井製糖株式会社 代表取締役社長CEO 森本 卓

【コメント】
本株式取得により、DM三井グループが有する素材・研究開発力と、マッスルデリが有するスタートアップとしてのスピード感・マーケティング力を掛け合わせることで、フードサービス領域のバリューチェーンの強化を図ります。そして、若年層からシニア層までそれぞれの世代に合った形での商品・サービスを提供する「Nutrition By Life Stage」の実現に向け、グループ総合力を最大限に発揮していきたいと考えています。

• マッスルデリについて

マッスルデリは「人と地球をカラフルに」というパーパスのもと、ボディメイクやダイエットに取り組む人に最適な栄養素の食事をお届けするボディメイクフードサブスクリプション事業「Muscle Deli」や高タンパクでヘルシーな食事をケータリング、オードブル、お弁当でご提供する 「マッスルケータリング」、一人ひとりの目的や好みに合わせた食事をお届けするカスタムミール事業「YOUR MEAL」を展開しております。

Muscle Deli：https://muscledeli.jp/
YOUR MEAL：https://yourmeal.jp/

■株式会社Muscle Deli
事業内容　　　：ライフスタイルサポート事業、宅配弁当事業
代表取締役社長：須藤 大輔
本社　　　　　：東京都渋谷区宇田川町36-22 ノア渋谷パートⅡ1201
設立　　　　　：2016年11月29日
公式サイト　　：https://muscledeli.co.jp/corp/

■DM三井製糖株式会社
【本社】東京都港区芝五丁目26番16号  Mita S-Garden
【特徴】『スプーン印』『ばら印』の砂糖として広く知られており、国内製糖シェア1位。
【ウェブサイト】https://www.msdm-hd.com/jp/