菱洋エレクトロ、産業オートメーション分野を牽引するシーメンスと販売代理店契約を締結

デジタルツインやデジタルファクトリーの導入における連携を強化

菱洋エレクトロ

2025年7月17日 11時00分

　エレクトロニクス商社の菱洋エレクトロ株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長執行役員：中村守孝、以下「菱洋エレクトロ」）は、産業オートメーションとデジタルファクトリー分野を牽引するシーメンス株式会社（以下「シーメンス」）と正式に販売代理店契約を締結しました。本契約により、菱洋エレクトロはシーメンス製品およびソリューションを通じて、日本国内の製造業へのデジタルツイン技術の普及と、次世代工場であるデジタルファクトリーの導入を推進します。

シーメンス株式会社専務執行役員デジタルインダストリーズ　ヘッド　トビアス・ラング氏（写真右）　菱洋エレクトロソリューション事業本部執行役員事業本部長青木良行（写真左）

背景と目的

　近年、AI技術の進展に加え、製造業における人手不足やグローバル競争が激化しています。これに対し、生産性向上や業務効率化を実現する手段として、デジタルツインやデジタルファクトリーの導入ニーズが急速に拡大しています。こうした市場環境の変化に伴い、企業が直面する課題に対しては、ハードウェア・ソフトウェア・AI技術を融合した、統合的かつ高度なソリューションの提供体制が求められています。

　菱洋エレクトロは、NVIDIAの一次代理店として、AIおよびアクセラレーテッドコンピューティング技術に関する実績があり、これまでにも国内製造業向けにシーメンス製の産業用パソコンを中心とした製品提供や、現場のニーズに寄り添った技術支援を行ってきました。

　このたび、急速に進化する市場環境と産業分野におけるAI活用の重要性を踏まえ、菱洋エレクトロはシーメンスとの正式な販売代理店契約を締結しました。今後は、IT領域における菱洋エレクトロの強みと、OT（Operational Technology：制御・運用技術）領域におけるシーメンスの強みを融合し、両社のシナジーを最大限に活かすことで、製造業のデジタル変革を支援する体制をさらに強化していきます。これにより、製造現場に対し単なる製品の提供にとどまらず、AIと産業オートメーションを組み合わせた包括的なソリューションの提供を実現します。

菱洋エレクトロソリューション事業本部執行役員事業本部長青木良行のコメント

　製造業が直面する課題はますます複雑化しており、従来の枠組みだけでは対応しきれない場面が増えています。こうした状況を踏まえ、私たちはハードウェア・ソフトウェア・AI技術を統合したソリューションが、製造業にとって不可欠な選択肢になっていくと考えています。今回のシーメンス様とのパートナーシップは、そうしたソリューションを社会に広く展開するための重要な一歩です。

　さらに今後は、AIが物理空間に深く関与し、人と協調して動作する“フィジカルAI”の時代が本格的に到来します。菱洋エレクトロは、これまで培ってきたAIコンピューティング技術の取り扱い実績と、現場での実装力を活かし、この技術革新の最前線で製造業のデジタル変革を通じて社会に貢献してまいります。

シーメンスについて

　インダストリー、インフラストラクチャー、交通、ヘルスケアを中核事業とするテクノロジーカンパニーです。テクノロジーによってすべての人の毎日を変えることをパーパスとして掲げています。シーメンスは、デジタルと現実世界を結び付けることで、顧客企業がDX（デジタルトランスフォーメーション）とサステナビリティの変革を加速し、工場の効率化、都市の住みやすさ、輸送のサステナビリティの強化を支援します。産業用AIのリーディングカンパニーであるシーメンスは、その深い専門知識を活用し、生成AIを含むAIを現実世界のアプリケーションに応用することで、多様な産業のお客様にとってAIを身近で影響力のあるものにしています。

日本におけるシーメンスグループ

シーメンスは、1887年に東京・築地に初めてのオフィスを開設して以来、135年以上にわたり日本のお客様から信頼を寄せられるパートナーとして、日本の産業界の発展に貢献してきました。近年は特にデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進する先進的な製品やサービス、ソリューションの提供を中核事業として展開しています。グローバルなテクノロジーと知見、日本市場における経験を活かし、日本のお客様にデジタル化とサステナビリティの実現、競争優位性と価値創造力の強化を支援します。

▶ シーメンス株式会社公式Webサイト