神戸市防災行政無線 通信回線の二重化・音達エリア拡大で信頼性が向上 JR三ノ宮駅北側広場に「ハイブリッド拡声子局」を初納入
本ハイブリッド型同報無線システムは、防災行政無線回線に加え、広域で利用可能なLTEをバックアップ回線とすることで、通信途絶などのリスクが回避できるほか、従来では通信困難だった不感エリアへの防災情報の配信を可能とするシステムです。
このたびの納入は、JR三ノ宮駅南側の再開発に伴い、複合商業施設ミント神戸(神戸新聞会館)前に設置されていた拡声子局を廃止し、同駅北側に新設されたもので、今後建設される高層ビル等の影響により電波環境が変化した場合においても、LTE回線のバックアップにより安定的な放送を実現するものです。さらには、拡声子局に防災用高性能スピーカを採用したことで、音達距離が従来の約1.5~2.0倍(※)に。近くではやさしく、遠くでもはっきり聞こえるなど、1日70万人を超える乗降客数を擁する神戸三宮ターミナルにおいて、災害発生時の情報提供や避難情報を的確にお伝えすることのできる拡声子局として、信頼性が更に向上しました。
西菱電機は、安全・安心・快適で持続可能な未来のために、付加価値の高い製品・サービスの開発・提供を通して防災・減災に貢献するとともに、今後も様々な自治体様が直面する社会課題にICTソリューションでお応えしてまいります。
(※)気象条件や周囲の構造物の影響により、変動する場合があります。
■神戸市の防災行政無線システムについて
神戸市では、大地震・津波・大火災・風水害などが発生した場合に、災害情報や避難情報などを早期に多数の方へ、迅速かつ的確に情報提供する手段として、防災行政無線を整備しています。この防災行政無線は、市役所の親局から中継局を介し、市内178ヶ所の屋外スピーカ(拡声子局)と1,000台以上のラジオ型戸別受信機に伝達されます。拡声子局は、広域避難場所、海岸部(津波対策)、人が多く集まる駅前広場などに設置されています。また、J-ALERT(全国瞬時警報システム)と連動させることで、国民保護情報や、緊急地震速報、土砂災害警戒情報などの伝達のほか、平時においては住民のみなさまへの行政情報や地域情報の発信などにも活用されています。
■ハイブリッド型同報無線システムについて
従来の防災行政無線システムは市役所等の親局から中継局を経由し、拡声子局や戸別受信機に60MHz帯の専用無線回線で通信を行っていました。「ハイブリッド型同報無線システム」は、携帯電話回線(LTE)でも通信可能な「ハイブリッド拡声子局」とすることで通信路の二重化を実現するシステムです。防災アプリ・メール・SNSなどとの連携で、住民のみなさまへ広く情報伝達を行うことも可能です。
西菱電機では、24時間365日の運用サポートにより、トラブル発生時における早期復旧を支援するなど、自治体職員様の負荷を軽減しています。
【本システムに関するWebサイト】
https://www.solution.seiryodenki.co.jp/hybrid-broadcast-wireless-system/
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