トルビズオン、⻄久⼤運輸倉庫とドローン・EV車を連携させた医薬品配送実験を実施
脱炭素先⾏地域・福岡県うきは市にて、地域に根差したハイブリッド物流網構築を目指す
西久大運輸倉庫の取り組みについて
これまで西久大運輸倉庫は、ドローンの配送実験やEV車両での配送実験を行ってきました。
本実証事件では、物流トラックによるCO2排出問題と物流の2024年問題に対応するため、ドローンとEV車両を活用しました。今回過去の実証実験にはない、BtoBの定期配送実現に向けた継続的運用可能な配送手段を検討していくために、医薬品の廃棄薬削減や薬剤師の業務効率化に焦点を置き、薬局間の在庫移動を想定した実証実験を実施しました。
参加団体(順不同)
・西久大運輸倉庫株式会社
・オメガ薬局
・しらかべ調剤薬局
・うきは市役所
・株式会社VECTRIX JAPAN
・浮羽運輸株式会社(離発着地点提供)
・株式会社トルビズオン
実証実験概要
営業所に見立てたハブ拠点(うきは市吉井体育センター運動場)より集荷先薬局へドローンによる集荷を実施、その後、人口密集地(市街地)にある配送先薬局へは営業所よりEV車両に積み替えを実施、陸路を活用して配送先に医薬品を届ける。
実施日時 :2024年2月20日(火)12時30分~
搬送距離 :2.2km
輸送重量 :約100g
飛行時間 :約6分半
飛行ルート:うきは市吉井体育センター運動場と浮羽運輸駐車場の往復(ドローン)
うきは市吉井体育センター運動場としらかべ調剤薬局の往復(EV車両)
輸送物 :医薬品
うきは市 髙木典雄市長コメント
うきは市は高齢化、過疎化が進む中で買い物弱者対策、あるいは医療困難者対策というものが非常に大きな課題となっています。特に山間部の皆様は、かなり高齢化が進んで免許証も自主返納し、なかなか移動手段がない中で買い物や薬を調達する、あるいは病院へ通うことが非常に困難になっております。
そんな中で本日は医薬品の配送ということでまさにうきは市としては時を得たものだとありがたく思っている次第です。
ドローンにしてもEV車にしてもまさに脱炭素で重要なキーワードになるのではないかと思っております。
うきは市は環境省から「脱炭素先行地域」ということで選定を受けました。まさに今日の取り組みも脱炭素をめざしているうきは市にとって時を得たものだとありがたく思っております。
実証実験時の様子
<運動場から離陸するドローン>
<飛行時の様子>
今回は航路下に補助者9名を配置しました。
<EV車両により配送が完了>
実証実験を終えて
今までは山間部におけるドローン配送を行ってきましたが、今回の実証実験では山間部でないエリアでのドローン飛行、またEV車両も活用した取り組みを行い、実証実験は無事成功しました。また、ドローンとEV車両を活用することにより二酸化炭素排出量の削減が可能であることが確認されました。
次のステップでは、複数自治体間での輸送を行い今回の実証実験以上の輸送実績を達成することを目指していきます。
特に筑後地方においては久留米市を含む物流網の構築が重要と考え、筑後川などの利用も視野に入れた長距離輸送網の開拓を進めてまいります。
トルビズオンの提供する【S:ROAD】とは
トルビズオンはドローン空路整備サービスである「S:ROAD」を開発・運用しています。
「S:ROAD」は、定期航路となるドローンの飛行空域を可視化し、ドローン産業の社会実装を推進します。ドローンを利用する事業者はS:ROADを利用し、地域の代理店であるスカイディベロッパーが開拓したリスクアセスメントや地域の合意の取れた空路を利用することができます。
S:ROADには、空に「住所」を作り、空域に関する情報データベースと紐づける特許技術「スカイドメイン®︎」が用いられています。
S:ROADサービス概要ページ
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