東陽テクニカ、「電気自動車(EV)充電評価サービス」でNACS規格への対応を開始
対応規格を拡大、EVや充電インフラのさらなる普及に貢献
株式会社東陽テクニカ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 俊也(こうの としや)、以下 東陽テクニカ)は、テュフ ラインランド ジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:岡本 邦裕)と2023年9月から開始した「電気自動車(EV)充電評価サービス」において、北米での採用が進んでいるNACS規格(SAE J3400)を対象とした評価サービスを7月24日より開始します。
規格対象をNACSにも拡げることで世界の主要な充電規格に対応し、グローバルなEVおよびEV充電インフラのさらなる普及拡大、性能向上に貢献してまいります。
【 背景/概要 】
世界中で電気自動車(EV)が普及拡大する中、国内外の各メーカーは、各国の充電規格に対応すべく、EV開発の段階でその規格に対する評価試験を進めています。
実際には特定のEVと充電器の組み合わせでは充電ができないという不具合の事例もあり、安全性や信頼性の向上を目的としたEV充電評価への需要がますます高まっています。
このような中、東陽テクニカは屋内で実車の評価が可能な「EV充電テストラボ」を2023年9月東京・木場のR&Dセンター内に開設し、テュフ ラインランド ジャパンと「電気自動車(EV)充電評価サービス」を開始しました。
本サービスは、乗用車はもちろんのこと大型車や充電器の評価試験を実施しており、お客様からは「挙動が細かくわかる」「今までにないレベルで信頼性の高い制御を作り込むことができた」といった声をいただいています。
2023年12月からは、CHAdeMO協議会会員に向けた見学会を催しており、すでに50社以上の大型車を含む国内外自動車メーカー、充電器メーカーにご参加いただいています。そのなかで、北米で採用が拡大している充電規格NACSへの対応は各メーカーから喫緊の課題として挙げられていました。
これに対し、東陽テクニカはEV充電テストラボでの調整を重ね、7月24日より、NACSの急速充電、普通充電の双方に対応した試験評価サービスの受託を開始いたします。
東陽テクニカは、普及が急速に進むEV市場において、世界における国内外の自動車メーカーのEVの信頼性向上に貢献することで、脱炭素社会の実現を推進してまいります。
【 「電気自動車(EV)充電評価サービス」主な特長 】
・東陽テクニカR&Dセンター内「EV充電テストラボ」にて実施
・屋内で実車の評価ができ、開発中の製品も高いセキュリティ環境で評価試験が可能
・工業製品の安全試験・認証を提供するテュフ ラインランド ジャパンと、最先端の計測ソリューションを提供する東陽テクニカが、豊富な知識と経験に基づいて提供する試験サービス
<評価可能な範囲>
・充電規格:
[急速充電]NACS、CCS Type1/Type2、CHAdeMO、GB/T 27930-2011/2015
[普通充電]NACS、IEC61851-1、SAE J1772、GB/T 18487.1-2015Annex A(AC)
・電源容量:1,000V/500A/350kW (実際に試験可能な範囲は充電規格により異なります)
・コンフォーマンス:ISO 15118-4/-5、DIN 70122、CharIN test cases、GB/T 34657.1/2 DC、GB/T 34658 DC
◆Webページ:https://www.toyo.co.jp/material/products/detail/?id=40014
<テュフ ラインランド ジャパン株式会社について>
テュフ ラインランド ジャパン株式会社は、ドイツに本社をおくテュフ ラインランド グループの日本法人です。
1978 年に日本駐在事務所を開設し、第三者検査機関として、ドイツをはじめヨーロッパ諸国、その他海外へ輸出される工業製品の安全試験・認証を提供しています。また、日本においても担当省庁の許可・指定により国内向けの評価サービスを展開しています。
対象となる製品は、電気・電子機器や産業用機械、医療機器や自動車ほか、玩具・生活用品など幅広い分野にわたります。さらに、ISO 9001や14001など、マネジメントシステムについても、欧州最大級の認証機関であるTÜV Rheinland Certのメンバーとして監査・認証を行っています。ますます加速する科学技術の進歩とともに、再生可能エネルギー分野など新しい分野についても、常に最新の評価サービスを提供しています。
テュフ ラインランド ジャパン株式会社 Webサイト:https://www.tuv.com
<株式会社東陽テクニカについて>
東陽テクニカは、1953 年の設立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G 通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/
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