高校受験の通塾率8割超えへ。受験準備早期化が影響か?!【2026年調査】

株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区、代表:黒岩 剛史)が運営する塾選びサービス『塾選』は、「高校受験の通塾率」について調査しましたので概要をお知らせいたします。
高校受験は、勉強の進め方だけでなく、塾や季節講習、教材、模試、学校説明会など、家庭の判断が求められる場面が多い受験です。
今回、塾選ジャーナルでは、2026年度の高校受験を終えた子どもをもつ保護者100名を対象に、受験対策の方法や勉強開始時期、費用、受験を終えて感じた反省点について調査しました。
調査では、高校受験対策として塾に通っていた家庭が84%にのぼり、受験勉強を「中学2年生まで」に始めた家庭も7割を超える結果に。通塾率の高さとともに、受験準備の早期化が見られました。
本記事では、2026年度の高校受験を終えた保護者の声をもとに、通塾率や受験勉強の開始時期、高校受験にかかった費用、保護者の反省点を整理し、満足度の高い高校受験につながるヒントを探ります。
詳細はこちらをご覧ください。
通塾率は8割超え-受験準備の早期化が見られる
今回の調査でまず目立ったのは、高校受験対策における通塾率の高さと、受験準備を始める時期の早まりです。
通塾率は84%。前年比+8%と増加傾向

高校受験対策の方法を聞いたところ、2026年度は「塾に通っていた」が84%で最も多く、前年の76%から8ポイント増加。一方で、「通信教育を受講していた」は2025年度の10%から2026年度は7%へ、「その他」は14%から9%へと減少しました。
家庭学習や通信教育だけで対策するよりも、塾での学習管理や受験情報、志望校対策を重視する家庭が増えているといえます。
受験勉強は「中2まで」にスタートが7割超。中3開始は2割まで激減
通塾率の上昇とあわせて注目したいのが、受験勉強を始めるタイミングの変化です。塾を活用する家庭が増えている背景には、受験準備そのものを早めに始めようとする意識の広がりがあると考えられます。

2026年度の結果では、「中学3年生から受験勉強を開始した」とする割合が28%と、前年の48%から20ポイント減少。今回の調査で最も特徴的な変化といえます。
その分、開始時期は前倒しされており、「中学2年生」が39%(前年30%)、「中学1年生」が20%(前年18%)と増加。さらに小学生段階から始める層も拡大しています。合算すると、中学2年生までに勉強を開始する割合は72%(前年52%で+20%)。受験勉強は「中3から本格化」ではなく、「中2までにスタート」する層が多数を占めました。
実際に中学3年生から受験勉強を本格化したケースでは「もっと早く始めればよかった」という反省の声も寄せられています。
■ 基礎固めに時間がかかり、直前期の余裕がなかった
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「中学1年生や2年生の早い段階から、もっと英単語や数学の基礎固めを家庭で習慣化させておけば良かったです。3年生になってから塾に通い始めて一気に学力は伸びましたが、基礎の抜け漏れを補うためにかなりの時間を割くことになり、もっと早くから準備していれば直前期の難問対策により多くの時間をあてられたのではないかと感じています。」(さくらもちさん / 愛知県 / 新高1男子 / 保護者)
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「中学2年生の冬休み頃からもっと真剣に理科と社会の暗記分野を固めておくべきだったと感じています。3年生の秋以降は数学や英語の応用問題に時間を取られ、基礎的な知識の定着が後回しになってしまったため、直前期に本人がかなり焦って詰め込むことになり、精神的な負担を増やしてしまったのが反省点です。早い段階から副教科を含めた全科目の基礎をバランスよく見直す習慣をつけさせておけば、模試の判定もより安定し、余裕を持って入試本番を迎えられたのではないかと振り返っています。」(あおぞらさん / 神奈川県 / 新高1男子 / 保護者)
■ もっと選択肢を広げられたのでは?という反省が残る
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中学3年生から塾に通い始めたのですが、中学2年や1年の時から通っていたら、もっと偏差値の高い高校へ行けたかもしれなかったので、早めに塾に通わしておけば良かったなと感じています。(ぜっかんさん / 大阪府 / 中3女子 / 保護者)
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「中学2年生から少しずつ始めたが、少しでも早く、少しずつ進めていくことで、もう少し選択肢を広げることはできたのかなと思っています。」(第一希望合格の父 / 兵庫県 / 新高1男子 / 保護者)
特に中学3年生から本格的に対策を始めると、志望校選びや情報収集と並行して学習を進める必要があり、時間的にも心理的にも負担が大きくなりやすい傾向があります。
一方で、早めに学習をスタートしておくことで、学力の積み上げだけでなく、志望校を検討する時間や比較の余裕も確保しやすくなります。結果として、学習・情報収集・意思決定のそれぞれに余裕が生まれ、それが納得度の高い高校受験につながると考えられます。
高校受験にかかった費用の総額は「51~100万円」が最多
通塾率の上昇や受験準備の早期化が見られるなかで、気になるのが高校受験にかかる費用です。塾や季節講習を早い時期から活用すれば、その分、家庭の負担も大きくなりやすくなります。
では実際に、2026年度の高校受験を終えた家庭では、受験対策にどのくらいの費用がかかったのでしょうか。ここでは、高校受験に関連してかかった費用の総額と、保護者が「かけて良かった」「無駄だった」と感じた支出について見ていきます。
約8割は150万円以内に収まっている
高校受験にかかった費用を見ると、大多数が150万円以内に収まっています。なかでも最も多かったのは「51〜100万円」で33%となり、この価格帯が高校受験費用のボリュームゾーンです。
一方で、151万円以上かかった家庭は全体の約2割にとどまり、費用が高額になるほど割合は大きく下がる傾向。高校受験では塾代や季節講習、模試代、受験料など複数の支出が発生するものの、総額150万円以内がひとつの目安といえるでしょう。

満足度が最も高い費用は「塾・季節講習」で約7割-その背景は?
先述のように、支出額には家庭差があります。そのなかで気になるのは、「どれだけかけたか」だけでなく、保護者が「何にお金をかけて良かったと感じているのか」という点です。

今回の調査結果では、「塾・季節講習代」が69%で最多となりました。保護者はどのような点に価値を感じているのでしょうか。具体的な声を見ていきましょう。
■ 最新の入試傾向に合わせた指導を受けられた/情報量が多い
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最新の入試傾向に基づく演習や何年も前の過去問を解かせていただいたり、複数よその中学校の生徒さんたちもいて本人非常に刺激を受けたようで、本当に塾へ入れてよかったなあと思いました。(とりかいさん / 長崎県 / 新高1女子 / 保護者)
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塾の通常授業や受験直前の対策講座にはお金をかけて良かったと感じています。志望校の出題傾向に合わせた指導を受けられたことで、苦手科目の理解が進み、本人の自信にもつながりました。結果的に受験本番でも落ち着いて取り組めたようなので、価値のある出費だったと思います。(みやひろさん / 大阪府 / 新高1男子保護者)
■ 個別指導が成績の底上げにつながった
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塾の通常授業に加えて、苦手科目に特化した対策講座に費用をかけたことは良かったと感じています。特に個別に近い形で指導してもらえたことで理解が深まり、成績の底上げにつながりました。また、志望校対策としての過去問演習や添削指導も非常に役立ち、本番への自信につながったと感じています。(たいやきさん / 愛知県 / 新高1女子保護者)
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個別指導の塾に通わせたことはとても良かったと思います。本人の苦手なところをピンポイントで学習できるので、良かったです。(ポンタさん / 東京都 / 新高1女子 / 保護者)
■ 季節講習で集中して学習することができた
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夏期講習と冬期講習の費用は、結果的にかけて良かったと思っています。特に苦手科目の克服につながり、学習習慣が大きく改善したことで、受験直前の伸びにつながりました。本人の自信にもつながったので、価値のある投資でした。(ミドリさん / 福岡県 / 新高1男子保護者)
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夏休みや冬休みの集中講習にかけた費用は、家ではどうしても甘えが出てしまう本人の背中を押し、受験生としての自覚を持たせる上で非常に効果的でした。また、直前期に受けた志望校判定模試の費用も、客観的な立ち位置を把握し、苦手分野をピンポイントで洗い出す貴重なデータとなったため、決して安くはありませんでしたが投資して良かったと心から思っています。(あおぞらさん / 神奈川県 / 新高1男子保護者)
保護者の声を総合すると、塾や季節講習への支出は、単なる学習量の確保にとどまりません。「最新の入試情報に基づく対策」「個別最適な指導による弱点補強」「受験期に集中できる環境づくり」といった、家庭では補いにくい要素を担っている点に価値が見出されていました。
また、学力面の向上だけでなく、学習習慣の定着や子どもの自信の獲得にもつながり、「費用に見合う投資だった」と評価されていることが分かります。
無駄だった費用は「参考書・使い切れない教材」と子どもに合わない「塾・季節講習代」
なかには保護者が無駄だったと感じている支出もあります。

無駄だったと思う費用の筆頭が「教材代」で46%、次いで「塾・季節講習代」で36%でした。塾・季節講習代は「かけて良かった費用」にも上がっていますが、どういったケースで無駄になってしまうのでしょうか。
保護者の声からは、不安から教材や講習を増やしすぎた場合や、子どもの学習タイプや指導形態(集団・個別)との相性を見極めずに選んだ場合に「無駄だった」と感じやすいことが分かりました。
■ 市販の参考書や使い切れなかった教材代が無駄だった
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「あまり使わなかった参考書や問題集は少し無駄だったと感じています。学校や塾の教材で十分だったので、むやみに買い足さなくてもよかったと思います。」(イチゴの季節さん / 静岡県 / 新高1男子 / 保護者)
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「強いて言えば、必要以上に購入した参考書の一部はほとんど使わず終わってしまい、無駄だったと感じています。塾の教材だけで十分だったため、焦って買い足す必要はなかったと思いました。」(ミドリさん / 福岡県 / 新高1男子 / 保護者)
受験期は「これで十分だろうか」という不安がつきものですが、その不安に応じて教材を増やしてしまうと、かえって学習内容が分散し、結果的に活用しきれないまま終わるケースも少なくありません。
必要な学習内容を見極めたうえで、使用する教材を絞ることが、無駄な出費の抑制や、効率的な学習へつながるといえるでしょう。
■ 子どもに合わない塾や季節講習の費用は無駄だった
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塾選びでどこが最適か分からずに複数の塾を受講させた後に、1つに絞った事です。途中で退塾した入学金や教材などの費用は非常に無駄でした。(スズランさん / 東京都 / 新高1女子 / 保護者)
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大手の塾が良いと思い入塾しましたが、子どもには個人塾が合っていたので、最初から高い授業料を払わずにすんだなと思いました。(yuさん / 北海道 / 中3男子 / 保護者)
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無駄とまではいわないが、夏期講習や春期講習は3年生からでもよかった(1.2年は必要なかった)ような気がしている。自学自習できるタイプの子供だったので、あまりお金をかける必要はなかったように感じている。(kokiaさん / 埼玉県 / 中3女子 / 保護者)
塾や季節講習が無駄になってしまうケースの一つは、子どもの学習タイプと指導形態のミスマッチです。大手の集団塾が合うと思って入塾しても、実際には個別指導や地域密着型の塾のほうが理解しやすいタイプの子どももいます。その場合、入会金や教材費、授業料を支払ったあとで転塾することになり、結果的に費用面の負担が大きくなってしまう可能性があります。
こうした無駄を防ぐためには、体験授業を受け、子どもに合うかどうかを入塾前に確認しておくことが重要です。 授業の分かりやすさ、質問のしやすさ、宿題量、通塾の負担、講師との相性などを事前に見ておくことで、「入ってみたものの合わずに転塾する」という出費を避けやすくなります。
また、成績への不安から通常授業に加えて季節講習や単発講座を増やしすぎると、本人が消化しきれず、十分に効果を感じられないまま終わることも。塾や講習は「受ければ安心」ではなく、子どもの理解度や体力、自学自習の状況に合っているかを見極めることが大切です。
ここまでは、保護者が高校受験にかけて良かった費用・無駄だった費用について見てきました。ここからは、高校受験を費用面以外で振り返ります。
高校受験を終えて感じる反省点は「学校説明会参加」が目立つ
反省点(1) もっと早く学校説明会へ行っておけば良かった
特に反省の声が目立つのが、学校説明会や見学への参加です。「もっと早くから情報を集めていれば、より納得できる選択ができたのではないか」と感じている保護者も少なくありませんでした。
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「もう少し早い段階から、複数の学校説明会やオープンスクールに足を運んでおけば良かったと感じています。中学3年生になってから慌ただしく見学を詰め込んだため、娘がじっくり比較して考える時間が十分に取れませんでした。結果的には第一志望に合格できたものの、「あの学校も実際に授業を見ておけば、また違う視点が持てたかもしれない」と思うことがあります。」(さくらんぼさん / 福岡県 / 新高1女子 / 保護者)
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「受験する可能性のある学校は中1~2年生の時間のある時に見学しておき、どこを受験したいか決めておいたほうが良かった。3年生になると時間もないので余裕のある時にしておいた方が良いと思う。」(kokiaさん / 埼玉県 / 新高1女子 / 保護者)
ネットの情報だけではわからない校風・授業・部活動の雰囲気や通学のしやすさは、足を運んで初めて実感できるもの。できるだけ早い段階で学校説明会や見学を済ませておくことで、「志望校を比較したうえで選ぶ」という時間を十分に確保でき、納得感がさらに高まるといえます。
反省点(2) 子どもに「口出し」しすぎてしまった
わが子の将来を想うあまり、つい口を出しすぎてしまうのは、多くの保護者に共通する悩み。今回の調査で寄せられた保護者の関わり方について振り返るコメントの多くは、日々の過ごし方や声かけ、家庭内の空気感といった「支え方」に関する内容でした。
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「家庭での声かけや関わり方は、もう少し工夫できたかもしれません。つい口出ししすぎる場面もあったので、もう少し本人に任せて見守る時間を増やしてもよかったと感じています。」(イチゴの季節さん / 静岡県 / 新高1男子 / 保護者)
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「我が家の場合、一人っ子ということもあり随分と受験に口出しして子どもとぶつかりましたので、これから高校受験を控えている方には子どもの意見を十分に聞いて尊重してあげて欲しいです。」(ねっこママさん / 高知県 / 新高1男子 / 保護者)
高校受験は、子どもが主体的に進路を考える「自立」の第一歩。そのため、保護者が過度に干渉するのではなく、一歩引いて「子どもが安心して挑戦できる環境」をつくることも大切な要素ではないでしょうか。
まとめ:高校受験は「早期スタート×最適な投資×親の関わり方」が満足度を分ける
今回の調査結果からは満足度の高い高校受験の要素が見えてきました。「早めに動き出す」「子どもに合った方法に絞って投資する」「過度に干渉しすぎない」ことの3点です。
(1) 早めに動き出す
受験勉強の開始時期は前倒しが進み、「中3から本格化」ではなく「中2までにスタート」が主流に変化。学校選びについても、学校説明会や見学にもっと早く参加しておけばよかったという声が多く見られました。
(2) 子どもに合った方法に絞って投資する
費用面では、塾や季節講習に価値を感じる家庭が多い一方で、不安から教材や講習を増やしすぎたり、子どもに合わない指導形態を選んだ場合には「無駄だった」と感じやすい傾向が見られました。重要なのは、費用の多さではなく使い方といえるでしょう。
(3) 過度に干渉しすぎない
家庭での関わり方については、口を出しすぎたことへの反省も寄せられました。保護者は、子どもの意思を尊重しながら必要な場面で支える距離感が求められます。
本記事で整理したポイントが、これから高校受験を迎えるご家庭のヒントになれば幸いです。
詳細はこちらをご覧ください。
アンケート調査概要
調査対象:2026年に高校入試を終えた子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
調査時期:2026年3月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「高校受験の後悔」に関する実態調査
※掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『高校受験の後悔』に関する実態調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/53813/)へのリンク設置をお願いします。
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