コリアーズ、アジア太平洋地域のホスピタリティ市場に関する最新レポートを発表

回復から安定へと移行する中、投資家は引き続きアジア太平洋のホテル投資に注目

 大手総合不動産コンサルティングサービス・投資運用会社であるコリアーズ・インターナショナル・ジャパン株式会社(代表:小笠原 行洋、本社:東京都千代田区、NASDAQおよびTSX:CIGI、以下コリアーズ・ジャパン)は、 「アジア太平洋地域のホスピタリティ インサイト 2025年5月」を発表しました。

 

 当レポートによると、2025年に入り、アジア太平洋地域のホスピタリティ業界は回復期から安定期へと移行しつつあり、日本、韓国、オーストラリアなど流動性の高い市場におけるホテル資産への投資が引き続き活発に行われています。投資家は、同地域のホスピタリティ市場に、「付加価値の創出」と「安定した収益性」を求める段階に入っていることが明らかになりました。

ゴヴィンダ・シン(コリアーズ アジア太平洋地域 キャピタルマーケット ホテルズ&ホスピタリティ―|アドバイザリー 、エグゼクティブディレクター)は、以下のように述べています。

 

「アジア太平洋のホスピタリティ市場は、近年の急速な回復を経て、より持続可能で長期的な価値創出を重視する段階へと成熟しています。高パフォーマンス市場が安定し始める中、市場のストーリーは『回復』から『再構築』へと変化しています。」

「2025年第1四半期においても、アジア太平洋地域のホテルの業績は堅調に推移し、取引活動を支えました。取引総額は前年同期比で19%減少し、利回りは5.4%に上昇したものの、資本は依然として流動性の高い市場をターゲットとしています。」

「第1四半期は例年、取引が鈍化する傾向にあり、地政学的な不確実性を背景に、多くの投資家が慎重な姿勢を取ったのは想定の範囲内です。しかし、2025年後半には市場環境が安定し、資本の投下ニーズが高まるにつれ、取引の活発化が見込まれます。」

「当該期間中で最も取引が活発だった市場は、日本、韓国、オーストラリアであり、シンガポールは富の集積地として引き続き注目を集めています。また、インドおよび東南アジアは新たな需要の牽引役として台頭しています。価格が堅調に推移する中、投資家はキャップレートの圧縮から、キャッシュフローと収益成長に焦点を当てたバリューアド戦略へとシフトしています。」

また、「ホテルの業績は引き続き堅調で、特に平均客室単価(ADR)の上昇が、利用可能客室収益(RevPAR)の増加を牽引しています。アジア太平洋全体のRevPARは前年比2.1%増と、2023年から2024年の0.4%増と比較して大幅に改善しました。この成長は主に稼働率の上昇によるもので、需要の回復と市場環境の改善を反映しています。」

 

 さらに、「シンガポール、日本、オーストラリア、韓国といった主要市場が、強固な需要基盤と積極的な投資・運営戦略の恩恵を受けている」と指摘しています。

 「今後の成長フェーズでは、稼働率の向上、運営の精度、宿泊客の体験価値の強化が鍵となります。特に建設コストの高騰により供給が抑制されている中で、これらの要素が重要です。実際、プーケット、東京、ニューデリー、ムンバイ、大阪は、国内需要の強さ、インバウンドの回復、効果的なポジショニングにより、ADR成長を牽引しました。これらの市場は、価格主導の戦略の成功例であり、地域全体のホスピタリティ業界における価値重視の拡大モデルを示しています。」

 

また、同レポートでは、かつて中国人旅行者に依存していたタイ、ベトナム、韓国などの国々が、現在ではインドからの旅行需要の増加に注目していることが明らかになりました。

 

「インドの中間層および富裕層の急速な拡大により、インド人旅行者は1回の滞在あたりの支出が増加しているだけでなく、体験価値のある旅行を求める傾向が強まっています。その結果、年間を通じて安定した需要源となりつつあります」とシン氏は述べています。「この変化により、多くの観光地では全体の旅行者数が減少していても、高い客室単価を維持できています。中国市場は依然として重要ですが、需要源の多様化は季節性の拡張、支出の増加、特定市場への依存リスクの軽減につながります。」

詳細については、以下のURLよりレポートをダウンロードしてください 

コリアーズについて

コリアーズは、ナスダックおよびトロント証券取引所に上場する、世界有数の大手総合不動産プロフェッショナルサービス・投資運用会社です。世界70か国で事業を展開し、23,000人のエンタープライズ精神に富んだ従業員が、テナント、オーナー、投資家といった顧客企業の不動産価値を最大化するため、専門的なアドバイス・サービスを提供しています。また、当社株式を保有する経験豊富な経営陣は、30年以上にわたり、年間約20%の投資収益率を株主に提供してきました。年間収益は49億ドル、運用資産は1000億ドルです。

 

コリアーズ・ジャパンについて

コリアーズ・ジャパンは東京・大阪の拠点に100人以上の専門家を擁し、国内外の投資家・オーナー・テナント向けに、オフィス リーシング、インダストリアル リーシング、リーシングマネジメント、キャピタルマーケット、インベストメントサービス、プロジェクトマネジメント、デザイン ビルド、ワークプレイス コンサルティングおよび不動産鑑定およびホテルズ&ホスピタリティのアドバイザリー業務を提供しています。

 

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会社概要

URL
https://www.colliers.com/ja-jp
業種
不動産業
本社所在地
東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビル18階
電話番号
03-4572-8600
代表者名
小笠原行洋
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2016年12月