FromプラネットVol.183<香りと消臭に関する意識調査>
女性の半数が“自宅のにおいが気になる” 〜芳香剤・消臭剤の使用状況や夏の体のにおい対策は…?〜
国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第183号として、香りと消臭に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。
- 子育て世代は自宅のにおいが“気になる” 気になる場所はやっぱり…
まずは、【自宅のにおいの気になり度】をたずねてみました(図表1)。“気になる派”(「気になる」+「やや気になる」)と“気にならない派”(「あまり気にならない」+「気にならない」)でみると、45.1%vs 54.9%で“気にならない派”がやや優勢ですが、これを属性別にみると少し様相が変わってきます。男女別では“気になる派”は男性37.9%vs女性52.4%と女性が14.5ポイント高値に。女性のほうがにおいに敏感という結果に。年代別では、子育て世代の30・40代で各57.3%・56.9%と全体より10ポイント超上回り、特に同年代の女性では各60.5%・61.4%と高値を示しました(図表非掲示)。30・40代を頂点に“気になる派”が低下し、70代以上では26.9%にまで縮小するのも興味深いところです。
ペットの飼育状況別では、室内外問わずペットを飼っている人の過半数が“気になる派”に。このうち、室内で犬・猫を飼育している人では、猫55.3%vs犬は59.1%と、犬が3.8ポイント上回ります。毛づくろいの習慣がある猫に比べ、犬はにおいが気になる、ということでしょうか。
【自宅のどの場所のにおいが気になるか】も聞いてみました(図表2)。57.2%と最多だったのが「トイレ」というのは納得ですね。以下、家族が集まる「居間・リビング」51.6%、料理でにおいが発生する「キッチン」45.6%、靴などにおいの発生源になるアイテムがある「玄関」44.0%と続きました。水回りの「浴室」「洗面所」が各29.9%・19.8%となっていますが、排水溝のにおいが気になる人が多いのでしょうか。男女別では、10ポイント超の差がついた「トイレ」「キッチン」をはじめ全般に女性が上回っていますが、リラックス空間の「寝室」や「ダイニング」では男性のほうが高値となりました。「ペットのケージ・トイレなどの周辺」は全体では8.7%にとどまりますが、“室内で犬” “室内で猫”を飼っている人では各30.8%・34.2%(図表非掲示)と、図表1とは逆の結果となりました。
- 芳香剤・消臭剤を使う人は半数以下 “香り”と“消臭”の優先度は?
では、芳香剤や消臭剤を自宅のどの場所で使っているのでしょうか。図表2の「においが気になる場所」の上位10項目について使用状況を示したのが図表4です。“トイレ”は「芳香剤のみ」「消臭剤のみ」「芳香剤・消臭剤の両方」がいずれも約3割と拮抗。“寝室”も同様の傾向がみられ、この2カ所では“香りと消臭の両方を求めたい!”という意向が読み取れます。家族が集まる“居間・リビング”、そして“玄関”は「芳香剤」が優勢に。リラックスのため、家の第一印象のために香りにこだわる、という人もいそうです。一方で、食事にまつわる場所の“キッチン” “ダイニング”や、“ペットのケージ・トイレなどの周辺”では「消臭剤のみ」が高値なのは納得できますね。
- 女性は“フラワー”、男性は“爽やか”系… 20代女性は“無香派”!?
「無香」と回答した人は23.7%にのぼりましたが、注目すべきは20代女性。24.6%と女性年代別で最高になっています。先に述べたフラワー系をはじめ全体値に比べ低位の項目も多く、意外に“無香派”が多いようですね。
エリア別では、東日本は「フラワー系」、西日本は「爽やか系」の比率が高い傾向がみられます。北陸では「果物系」「香水系」が健闘するなど、香りの好みにも地域差があるのかもしれません。
- やっぱり“香り”を最重視、経済性も気になる…!
“香り方”の観点からみると、「ほのかに香る」21.1%、「無香料」14.5%と一定の支持を得たのに比べ、「広い範囲に香りが届く」「濃く香る」は各8.4%・2.1%にとどまります。「消臭力が高い」が3位であることも考え合わせると、“消臭を重視しつつ、ほのかな香りを気になる場所に”という傾向が見えてきます。「中身の減りが見やすい」「中身がこぼれにくい・倒れにくい」といった容器や形状に関する点が各1割の一方で、「ブランド・銘柄」は6.0%となりました。
- 体のにおい対策“3大アイテム”の使用状況にも男女差
性年代別の1位アイテムをみると、20代男性と20・30代女性では「汗拭きシート、ボディシート」なのが、30・40代男性と40・50代女性では「制汗スプレー」、50代以上男性と60代以上女性は「ボディソープ」と、男女間で若干の年代差はありながらも同じ傾向なのは興味深いですね。アイテム別では、女性は若年層を中心に幅広いアイテムを使用している一方で、男性は「制汗スプレー」と「汗拭きシート、ボディシート」に集中する傾向がみられました。「利用しているものはない」が32.8%で2位というのは意外に多い気もします。性別では男性が女性より17ポイント以上上回り、特に60代以上では半数前後に。無対策派は男女とも高齢層で多い結果となりました。
- 家の気になるにおい…“匂い”を使うか、“消臭”か
● 子供の靴のニオイが気になります。靴屋で売っている消臭ボールや消臭スプレーで嫌な思いをさせないよう気をつけていると、子供が「ありがとう」と感謝してくれて嬉しかった。(女性・40代) ● 住宅の気密性が高いせいか、部屋の匂いが気になるようになった。特にLDKは人も招くので、より気になる。エアコン、排水、ゴミの生活臭が季節によってより強く感じるので困っている。香りでごまかしても意味がないと思うのだけど、好きな香りで無かったことに…と悪あがきする。 (女性・50代) ● 焼き肉、焼きそば、カレーやニンニク料理をしたとき、部屋のにおいがなかなか取れないことが気になる。芳香剤や消臭剤はほとんど効き目がないように思う。とくに芳香剤はにおいの上書きのようで、かえって不快なにおいになってしまうので使っていない。(女性・50代) ● 消臭剤を使っているものの、できるだけ香りがしないものがよいなか、無香料の選択肢や商品の品質に納得いくものがなかなかなく、良いものがほしいと感じています。(男性・30代) 【 ペットのにおいが気になる… 】 ● 室内で犬を飼っているので、犬特有の臭いが気になる。なるべくシャンプーなどもするようにしているが、ペット専用の置き型消臭剤とスプレータイプを使っている。(女性・60代) ● インコを飼っていますが、芳香剤の中の成分で中毒を起こす可能性があるため、空気をきれいにする観葉植物のサンセベリアを置いています。 (女性・40代) ● これから暑くなる季節、猫の排泄物のにおいが気になるので、ペット用の消臭剤が欠かせない。(女性・50代) 【 私のにおい対策 】 ● 基本的に芳香剤、消臭剤で対策し、加えて換気をこまめにする。また芳香剤、消臭剤は実用性だけでなく好きな香りやインテリアに映えるデザインを選び、アロマのような感覚で楽しむことにこだわっている。(女性・20代) ● いかにも消臭剤といった形ではなく、インテリアの代わりになるようなおしゃれなデザインだと気分があがる。夏になると生ごみの臭いなどが気になるので、さわやかに香る消臭剤を使っている。(女性・40代) ● 主人のタバコの匂いが気になるので、主人が使う部屋には強力な消臭剤を置いているが、玄関の近くなので玄関もタバコ臭い。服にも臭いがついているので、消臭剤で対応している。(女性・60代) ● 小さい子供もいるし、何よりもペットを飼うようになってから芳香剤は使用していない。においの気になる季節だけは無香料の消臭スプレーを使用している。(男性・20代) ● 匂いでごまかすのは嫌なので、ちゃんと消臭してくれるものを選んで使用しています。(男性・40代) ● コーヒーを飲んだ後のフィルターを天日干しし、洗面台や玄関に置いて芳香剤代わりに使っています。(女性・50代) 【 香りを楽しむ! 】 ● 芳香剤などは見た目・香りともに好きではないので、アロマを使用している。ストーンタイプやディフューザー(置き型や電動)など、その時の気分に合わせて楽しんでいる。(女性・30代) ● 知り合いが来た時に「凄いいい香りがする」と言われてから、玄関の香りには気を使っている。寝る前に好きな香水や芳香剤を部屋にスプレーして寝るのが好き。幸せな気持ちになるし前向きにもなれる。(女性・60代) ● 好きな香水を芳香剤として使う。(女性・50代) |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「香りと消臭」に関する意識調査を実施。
期間:2022年5月12日~16日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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