米AITOMATIC社の目的特化型の生成AI基盤を提供
特定分野の情報を学習した言語モデルを構築、精度の高い回答を生成
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:新宮 達史、本社:東京都港区、略称:CTC)は、金融業や製造業などの特定分野向けの生成AI基盤を提供する米Aitomatic, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO:Christopher Cuong T. Nguyen、以下:AITOMATIC社)と12月に販売代理店契約を締結しました。AITOMATIC社の生成AI基盤は、特定の業務や専門分野に特化した比較的小規模な言語モデルを構築し、複数組み合わせることで精度の高い回答を実現するプラットフォームです。価格は500万円(税抜き)からで、金融業界向けに展開し、3年間で10億円の売上を目指します。
業務の効率化や省人化、顧客満足度の向上などを目的に、多くの企業が生成AIの導入を進めています。そのような中、業務での更なる効果的な活用に向けて、特定の業界や領域に特化して専門知識を有する、効率的な生成AIが求められています。
AITOMATIC社の生成AI基盤は、特定の業務や専門分野の情報を学習した目的特化型モデル(SSM:Small Specialist Models)と呼ばれる比較的小規模な言語モデルを構築でき、複数のSSMを組み合わせて自社の業務に沿った精度の高い回答を生成します。SSMは特定領域に絞って短期間での学習が可能で、チューニングやメンテナンスの負荷を軽減できます。加えて、AI自身が最適なSSMを自動的に選択する「AIエージェント」の仕組みも備わっており、対話の文脈、前後関係、背景、状況などに応じた複雑なタスクにも対応します。
クラウドとオンプレミスの両方の環境に対応しており、企業ごとに最適化された高セキュリティな生成AI環境を実現します。
CTCは、金融商品の需要予測やデータ分析などに関連した大規模なシステム構築で培ってきたノウハウを活かして、財務・非財務データ、貯金やネットバンキングなどのマニュアルなどを基に金融業界に特化したSSMを構築し、回答精度の評価・チューニング、システム基盤の構築、保守運用を行います。また、本基盤を活用して、投資のリスクや利益を含めた投資ポートフォリオについて、対話型で質問や相談に対応するチャット形式のAI投資アドバイザリーソリューションの開発も進めています。
今後CTCは、金融分野でのSSMの開発を行いながら、製造業を含めた様々な業界向けのSSMも拡充し、生成AIを活用したお客様のDXを幅広く支援していきます。
<Aitomatic社の生成AI基盤のイメージ>
※記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
以上
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)
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