Hmcomm、異音検知AI「FAST-Dモニタリングエディション」を大幅アップデート
~AIモデル自動最適化・長期トレンド分析機能など先進機能を搭載、現場DXを加速~
異音検知によるインフラメンテナンスDXのリーディングカンパニーであるHmcomm株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:三本 幸司)は、異音検知AIプラットフォーム「FAST-Dモニタリングエディション」の大規模アップデートを実施いたしました。

本アップデートでは、AIモデルの自動最適化機能や異常兆候の長期トレンド分析を新たに搭載し、操作性・処理速度・安定性の全方位的な向上を実現しました。これにより、インフラや産業施設の現場における保守業務を、従来の“人に依存する作業”から“データとAIが支えるスマートメンテナンス”へと進化させることが可能となります。
【FAST-Dモニタリングエディション アップデートの概要】
①異常音のトレンド可視化機能を新搭載
過去の異常検知履歴を自動で蓄積・グラフ化し、長期傾向の分析が可能に。異常兆候の早期発見と予
防保全に貢献します。
②AIモデル自動最適化機能
現場の環境ノイズに応じて、ユーザーにてAIモデルを学習・再調整できる機能を搭載。保守現場の負
担を大幅に軽減します。
③UI/UXの全面刷新
直感的な操作を実現するインターフェースを再設計。初めてのユーザーでもスムーズに導入可能で
す。
④処理速度・安定性の飛躍的向上
最大60%の処理時間短縮(当社比)。クラウド連携による安定性も大幅強化しました。
【市場背景と今後の展望】
現在、老朽化インフラの急増と人材不足を背景に、メンテナンス領域のDX需要が過去最高レベルで拡大しています。当社の独自調査では、異音検知を含む設備異常検知市場は、2023年の約300億円から2030年には1,000億円超規模に拡大する見通しです。
本製品は、これらのニーズに対して即応するものであり、既に複数の大手インフラ企業や自治体とのPoC・導入が進行中です。今後も以下を軸に展開を加速してまいります。
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自治体・インフラ企業との共同実証・商用導入の拡大
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FAST-Dを中核とした「AI音監視プラットフォーム」の確立
国内外への展開によるグローバル市場の開拓、特にビルメンテナンスやインフラ設備メンテナンス等の領域を中心に、発電設備、水道管、トンネル・橋梁といった社会インフラ領域でのAI導入を重視して、自治体・インフラ事業者との共同実証や試験導入を拡大しております。「AIを活用したインフラ監視プラットフォーム」としての地位確立を目指して、更なる実証導入の実施を目指します。
【新フォローアップサービス:データ分析支援パッケージ】
現場データの選定から分析、レポート提供、改善提案までをワンストップで支援。FAST-Dの導入効果を最大化するサービスです。
【FAST-D導入による導入効果】
①保守コストを最大50%削減
AIによる常時モニタリングにより、定期点検の回数や緊急対応の発生頻度が減少。無駄な巡回や点検
を最小限に抑え、年間保守コストを最大50%削減した実績も。
②突発的なトラブルの早期発見で“止めない”現場へ
通常では気づかない“わずかな異音”の変化をAIがリアルタイムで検出。過去には、重大故障につなが
るベアリング劣化の兆候を稼働中に検知・未然に防止した事例も。設備停止リスクの最小化に貢献し
ます。
③熟練者の“耳”を再現し、属人性を排除
ベテラン作業員の経験に依存していた異常音の検出が、誰でも使える形に。現場の属人化リスクを排
除し、人材不足の解消・継承問題の解決にも寄与します。
④複数拠点の監視を一元化し、効率的な運用を実現
クラウド連携により、全国複数拠点の状態を一括モニタリング。設備状況をリアルタイムで本部から
把握でき、管理業務の効率化と意思決定のスピードアップを実現します
⑤ESG・サステナビリティ推進にも貢献
点検の無駄を削減し、効率的な設備運用を支援。省エネルギー・CO₂排出削減といった環境配慮にも
つながり、ESG経営を実現するパートナーとしてご活用いただけます。
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異音検知とは
異音検知とは、人間の耳では捉えきれないわずかな「異常音」をAIがリアルタイムで検知し、機械の故障や設備トラブルを未然に防ぐ革新的な技術です。
従来は熟練作業者の経験や勘に頼っていた「音による判断」を、AIが代替。機械や設備、生物が発する「正常音」と「異常音」を学習させることで、客観的かつ定量的なモニタリングと予兆検知を実現します。
「人の耳で聞いて異常と分かる音は、すべてAIで検出できる」という信念のもと、当社の異音検知技術は、工場やインフラ設備、鉄道、防犯、動物監視など、あらゆる業種・業態に応用可能な次世代ソリューションとして広がりを見せています。

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異音検知プラットフォーム「FAST-D」とは
FAST-D(Flexible Anomaly Sound Training and Detection, https://fast-d.hmcom.co.jp/)は、
異音検知AIの導入を驚くほど簡単にするクラウド型プラットフォームです。
あらかじめ用意された業界別・機器別の「標準学習モデル」により、早期に導入可能。スモールスタートからスケールアップまで柔軟に対応できます。
また、お客様固有の設備や現場環境に最適化されたAIモデルを開発するPoC(実証実験)サービスもご用意。多数の導入実績と高い検知精度により、予防保全や異常検知の高度化を実現する新たな社会インフラとして、製造業・インフラ・鉄道・自治体を中心に急速に普及が進んでいます。

【Hmcomm株式会社について】
代表取締役社長CEO 三本 幸司
設立日 2012年7月24日
所在地 東京都港区芝大門2-11-1 富士ビル2階
事業内容 人工知能(AI)音声処理技術を基盤とした要素技術の研究/開発およびソリューション/サービスの提供を行っております。コールセンター向けAI音声認識プロダクト「Voice Contact」「Terry」と異音検知プロダクト「FAST-D」を基盤とし、「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」を理念としています。
<本リリースに関するお問合せ>
報道関係者様:Hmcomm株式会社 IR担当 hm_ir@hmcom.co.jp
企業様:Hmcomm株式会社 営業マーケティング部 sales_team@hmcom.co.jp
TEL:03-6550-9830 FAX:03-6550-9831
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