『ぼくが生きてる、ふたつの世界』『しくじり家族』の五十嵐大による小説家デビュー作『エフィラは泳ぎ出せない』が7月29日に刊行
兄の死の謎を追う主人公がたどりついた真実とは?
コーダ(聞こえない親から生まれた聞こえる子どものこと)である自らの生い立ちをエッセイ化して話題を集めた、五十嵐大さんの初小説『エフィラは泳ぎ出せない』が文庫化します。9月20日には、第2エッセイの『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、吉沢亮主演で映画公開。いまもっとも勢いのある書き手の小説デビュー作にご注目ください。
東京でフリーのライターとして働く衛(まもる)は、伯母からの電話で兄が亡くなったことを知り、故郷の宮城県松島へ帰ります。知的障害をもつ七歳上の兄、聡(さとし)の死因は自殺と告げられました。
上京して以来七年間帰っていなかった実家で聡の遺体と対面し、発見当時の状況を聞きますが、事件性がないということで詳細は捜査されていませんでした。
衛は聡の死の真相を突き止めるため、親族や幼馴染に話を聞いていきます。やがて明らかになる息を呑む真実とは……。
すべてを知った衛と家族の決意を、最後まで見届けてください。
『エフィラは泳ぎ出せない』(創元推理文庫)は7月29日刊行です。どうぞお見逃しなく。
■書誌情報
エフィラは泳ぎ出せない
五十嵐大
レーベル:創元推理文庫
判型:文庫判
ページ数:344ページ
ISBN:978-4-488-49121-5
Cコード:C0193
定価:880円(税込)
写真:太田侑子
装幀:桑野桂(nimayuma)
内容紹介:
震災を機に故郷を、家族を、知的障害のある兄を捨てて上京したフリーライター・小野寺衛は、兄の急死の知らせを受け、7年ぶりに故郷・松島に帰る。かつて一緒に遊んだ海岸で兄は自死したらしいが、衛は信じることができない。兄の死の謎を追う衛が知ることになる、慟哭の真実とは? 障害者への無意識の差別、きょうだい児問題、貧しさへの“怒り”に満ちた筆致で贈るミステリ。
著者あとがき=五十嵐大
■著者プロフィール
五十嵐大(いがらし・だい)
1983年、宮城県生まれ。元ヤクザの祖父、宗教信者の祖母、耳の聴こえない両親のもとで育つ。自身の両親のことを綴ったエッセイ『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が、吉沢亮主演で映画化され話題となる。主な著書に、『しくじり家族』『隣の聞き取れないひと』『聴こえない母に訊きにいく』がある。『エフィラは泳ぎ出せない』が小説家デビュー作である。
株式会社東京創元社
所在地 :〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-5
代表取締役:渋谷健太郎
URL :https://www.tsogen.co.jp/np/index.html
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