グリーンビル・ダウンタウン空港を起点に、米国サウスカロライナ州で「空飛ぶクルマ」の航路検討が前進
州最大手のプライベートジェット運航会社であるSAIフライトと10機のプレオーダーを合意
「空飛ぶクルマ」(※1)の開発およびドローン関連サービスを提供する株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩、以下「当社」)は、米国サウスカロライナ州を拠点とする、州最大手のプライベートジェット運航会社であるSAIフライト(※2)、州最大規模のゼネラル・アビエーション(※3)空港であるグリーンビル・ダウンタウン空港と、空飛ぶクルマの事業検討に関する覚書を締結したことをお知らせします。本提携では、グリーンビル・ダウンタウン空港を起点とした空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」のユースケースの共同開発を目指しており、現在航路を具体的に検討中です。
■本提携の背景
当社は2023年1月に米国拠点を設置し(※4)、米国市場への参入を進めています。特に拠点地のサウスカロライナ州では、州政府と主要空港、運航会社等のステークホルダーと協力し、空飛ぶクルマの商用利用に向けて提携を進めてまいりました(※5)。
今回のSAIフライトとグリーンビル・ダウンタウン空港との提携は、これまでに構築された信頼関係を契機に実現し、事業拡大の重要な進展を示すものです。現在、グリーンビル市経済開発公社とグリーンビル地域開発公社からも支援をいただきながら、地元住民や観光客の移動手段の向上を目的に、グリーンビル・ダウンタウン空港から、市の中心部やグリーンビル・スパルタンバーグ国際空港などを含む幾つかのルートを具体的に検討しています。
■SAIフライトから10機のプレオーダーを受注
サウスカロライナ州における空飛ぶクルマの社会実装に向けて、SAIフライトは10機の「SKYDRIVE」のプレオーダーを合意しました。検討中のルートにおいては、SAIフライトが主要サービス・プロバイダーとして運航・メンテナンスを行う計画です。
■サウスカロライナ州による支援について
本提携は、サウスカロライナ州政府による継続的・積極的な支援を受けて実現しました。サウスカロライナ州は、先進エアモビリティ(AAM)産業の発展に強い関心を寄せており、持続可能な成長とイノベーションを推進するための環境整備に注力しています。今後も州政府はAAM産業の発展を支援していく姿勢を表明しており、このパートナーシップを通じて地域経済の発展と新たな輸送手段の普及を共に目指しています。
■コメント
SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩
今回のパートナーシップは、2023年以降、集中的に事業開発を推進してきた米国サウスカロライナ州での重要な進展を示すものであり、今後の事業拡大を加速させる絶好の機会となります。今後はビジネスモデルの具体化に向け、さらなる検討と準備を進めるとともに、現地パートナーとの協力を深めながら、持続可能で長期的な事業基盤の構築を目指してまいります。
SAIフライト社長 ハンター・カスバートソンIII氏
本提携は、SAIフライトのビジネスを強化し、お客様にさらなる価値をお届けする重要なステップになります。本協力により、当社の既存サービスに最先端の空の移動を加えることが可能になるだけでなく、航空業界で持続可能な実践を進めるという当社のコミットメントを示すことができます。地域コミュニティに対して、革新的で効率的、そして環境に優しいエアモビリティを提供することを誇りに思い、新しいサービスを創ることを楽しみにしています。
グリーンビル・ダウンタウン空港 空港責任者 ジェームズ・スティーブンズ氏
サウスカロライナ州の航空モビリティの新時代を築く、画期的なコラボレーションの主要パートナーになることを誇りに思います。先進的な航空モビリティを実現し、観光客や地域の企業に利便性、効率性を提供し、環境責任を果たせることをうれしく思います。この提携は、当社のサービスの拡大と多様化というビジョンのみならず、地域の経済成長とコミュニティへ貢献する当社の取り組みを象徴します。
サウスカロライナ州商務長官 ハリー・ライトシー氏
SkyDriveの先進エアモビリティは、航空業界の未来を変革するものであり、サウスカロライナ州がこの取り組みに参加できることを大変嬉しく思います。SkyDriveは、グリーンビル地域、グリーンビル・ダウンタウン空港、コロンビア・メトロポリタン空港などと取り組みを広げ、空港やサービス・プロバイダーと緊密に協力しながら、将来的にサービス開始を目指しています。我々はSkyDriveと引き続き協力していくことを楽しみにしています。
※1 空飛ぶクルマとは:電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段です。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。
引用元:国土交通省(令和6年4月付) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001739488.pdf
※2 フライトサービスを提供するSAI Flight Services, Inc. と、メンテナンスを手がけるSAI Flight Support Inc.の2社を合わせて「SAIフライト」と呼んでいます。
※3 「ゼネラル・アビエーション(general aviation)」とは、軍事航空と、定期航空路線(エアライン)を除いた航空の総称のことです。チャーター機やビジネスジェット機に関する事業などを指します。
※4 当社関連プレスリリース「SkyDriveが米国市場に参入に向けサウスカロライナ州でユースケース開発を開始」https://skydrive2020.com/archives/17458
※5 当社関連プレスリリース「SkyDrive、米国サウスカロライナ州において空飛ぶクルマ事業、本格始動」 https://skydrive2020.com/archives/38383
≪株式会社SkyDrive 概要≫
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
所在地:豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
名古屋空港オフィス:愛知県西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港2F
東京オフィス:東京都千代田区平河町1-3-13 平河町フロントビル3F
大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F
子会社:株式会社Sky Works:静岡県磐田市
SkyDrive America, Inc. :500 Carteret Street, Suite D, Beaufort, South Carolina 29902, U.S.A.
事業内容:「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立し、豊田市を主拠点に「空飛ぶクルマ」の開発、「ドローンサービス」の提供をしています。「空飛ぶクルマ」の開発においては、2020年に日本で初めて公開有人飛行試験に成功し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与しております。「空飛ぶクルマ」は、現在3人乗りの機体を開発中、製造パートナーであるスズキ株式会社と共に、2024年3月よりスズキグループの工場にて製造を開始しました。早ければ2026年に型式証明の取得を目指しております。
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