IBM、5Gの広範な導入を簡素化するネットワーク用AIを活用した自動化ソフトウェアを発表

IBM Cloud Pak for Network Automationは、通信サービス・プロバイダーが、数カ月単位ではなく数日単位でネットワークを改善し、新たなサービス提供を可能にできるよう設計

日本IBM

[米国ニューヨーク州アーモンク - 2021年6月28日(現地時間)発] -- IBMは、Mobile World Congress 2021において、通信サービス・プロバイダー(CSP)向けの、AIを活用した新たなハイブリッドクラウド自動化ソフトウェアを発表しました。このソフトウェアは、ゼロタッチ運用、コスト削減、顧客への革新的なサービスの迅速な提供など、5Gの実現を支援します。IBM® Cloud Pak for Network Automation ( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/cloud-pak-for-network-automation ) により、CSPはAIを活用した自動化を使用して、広範な環境でネットワークを立ち上げて管理し、新たなサービスを数カ月ではなく数日で提供することが可能になります。

CSPは世界中の人々や企業にとって不可欠なライフラインを提供しており、予測できない出来事によりネットワークのニーズやトラフィック・パターンが大きく変化している現在、その重要性はさらに増しています。実際、IBM Institute for Business Value ( https://www.ibm.com/services/jp-ja/studies/thoughtleadership/ ) の調査によると、調査対象の大手CSPの82%は、自動化の取り組みを成功させるための最も重要な要素は、新しいサービスをより迅速に市場に投入することであると回答しています(1)。

IBMのSoftware Defined Networking部門のゼネラル・マネージャーであるアンドリュー・カワード(Andrew Coward)は次のように述べています。「通信業界は5Gおよびエッジコンピューティングから新たな価値を獲得しようと競い合っており、多くの企業がこの目的を果たすために、ネットワークをソフトウェア定義のプラットフォームに変革しています。しかしお客様は、自動化が限られていることやネットワーク全体でのリアルタイムの可視性が欠如していることから、革新的なサービスを顧客に迅速に提供する能力が阻害されていると訴えています。このような需要の高まりに対処するために、IBMの新しいCloud Pak for Network Automationソフトウェアは、AIを活用した自動化を使用して新しいサービスのゼロタッチ・プロビジョニングを可能にします。これは、コアからエッジまで、ネットワーク機能の管理の簡素化を容易にします」

Red Hat OpenShift上の広範な環境で動作するように設計されているIBM Cloud Pak for Network Automationは、マルチベンダーのソフトウェアベースのネットワーク機能を管理することにより5Gおよびエッジ・サービスを実装するための一連のAIを活用した自動化機能を提供し、自律運用への進化を支援します。このソフトウェアは、先進のアナリティクス、機械学習、およびAIOpsを1つにまとめることにより、CSPがネットワーク・データ内で隠れたパターンや傾向を発見し、最小限の人的介入でネットワークの運用とパフォーマンスを継続的に最適化できるようにします。IBM Cloud Pak for Watson AIOps ( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/cloud-pak-for-watson-aiops ) と、IBM Edge Application Manager ( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/edge-application-manager ) などのエッジ・ソリューションの統合により、CSPは必要とされている場所へのリソースの提供を動的に自動化することができます。

IBM Cloud PakポートフォリオにIBM Cloud Pak for Network Automationが追加されたことにより、CSPは以下のようなメリットを得られます。
  1. 汎用ネットワーク・ライフサイクル・モデリング:物理、仮想、およびコンテナ・ネットワーク機能のベンダーに依存しないモデルを作成し、自動化します。
  2. インテント駆動型のオーケストレーション:ワークフローを事前にプログラミングするのではなく、自動的に作成される、ネットワークの最適な運用状態をモデル化します。
  3. 自動化サービスの設計とテスト:テスト環境、実稼働前環境、および実稼働環境に対して、サービス自体および基盤となるすべてのリソースを自動化します。
  4. ライブ・ネットワーク・パフォーマンスのリアルタイム・ビュー:すべてのネットワークおよびクラウド・インフラストラクチャーのリアルタイム・ビューにより、ネットワークの実行時間の監視、パフォーマンスの最適化、およびより迅速かつ自動化された問題の解決が可能です。
  5. クローズドループ運用:IBM Cloud Pak for Watson AIOpsとの連携により、オペレーターは保証とオーケストレーションの間のフィードバック・ループを実現し、ゼロタッチまたは「完全自動」運用に進化することができます。
IBM Cloud Pak for Network Automationは、ネットワーク・エンジニアが4、5日足らずでサイトを強化できるように設計されています。このソリューションは、ホスト名の詳細、サーバー・ポート、ネットワーク体系、テナント、IPアドレス計画など、何十万ものネットワーク機能をリアルタイムで整理し、1つにまとめる(「オーケストレーション」する)ことにより、総合的なネットワーク・サービスを提供します。

先日のTurbonomic ( https://jp.newsroom.ibm.com/2021-05-07-IBM-acquires-Turbonomic ) の買収により、IBMは仮想化および自動化されたネットワークに必要なアナリティクスおよび監視機能の提供を予定しています。IBMはIBM Cloud Pak for Network AutomationをTurbonomicのネットワーク・パフォーマンス管理および保証機能とともに提供する予定です。Turbonomicは、大量のテレメトリー情報を取り込み、日常業務を管理するためのパフォーマンスとサービスに関する洞察を提供します。この統合計画により、お客様は分析結果からネットワークに関する推奨事項を得ることができ、ネットワーク内で動的なアクションが可能になります。

IBM Cloud Pak for Network Automationは、IBM Automation Cloud Paksソフトウェアです。IBM Automation Cloud Paksには30社以上のエコシステム・パートナーによりサポートされている共通の自動化サービスのセットが含まれ、専門家がルーチン業務を自身で自動化することにより価値の高い業務に専念することを可能にします。本日の発表は、ビジネス・プロフェッショナルに対してAIを活用した自動化を提供するIBM Watson Orchestrate( https://newsroom.ibm.com/5-Things-to-know-about-Watson-Orchestrate )に関する先日の発表、および業務プロセスとIT運用を変革するための完全なエンドツーエンドのAIを活用した自動化ソフトウェア・ポートフォリオを強化する Turbonomic( https://jp.newsroom.ibm.com/2021-05-07-IBM-acquires-Turbonomic )、myInvenio( https://jp.newsroom.ibm.com/20210419-ibm-acquires-myinvenio-to-help-organizations-use-ai-powered-automation-to-make-business-processes-more-efficient )、Instana( https://jp.newsroom.ibm.com/2020-11-26-IBM-Acquires-Instana-to-Continue-Promoting-Hybrid-Cloud-and-AI-Strategy )、およびWDG Automation( https://jp.newsroom.ibm.com/2020-07-17-ibm-wdg-automation-acquisition-ai-incorporated-company-for-automation-function-promotion )の買収に続くものです。

IBM Cloud Pak for Network AutomationはRed Hat OpenShift上( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/openshift )に構築されているため、ハイブリッドなマルチクラウドおよびマルチベンダー環境などの広範な環境で実行でき、またエッジ・ネットワークなどの異なるネットワーク・ベンダー・インフラストラクチャーを管理できます。IBM Cloud Pak for Network Automationは提供が開始されています。詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/cloud-pak-for-network-automationをご参照ください。

(1) IBM Institute for Business Value 「Re-envisioning the CSP network」レポート
https://www.ibm.com/services/jp-ja/studies/thoughtleadership/

当報道資料は、2021年6月28日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は以下のURLを参照ください。https://newsroom.ibm.com/2021-06-28-IBM-Brings-AI-Powered-Automation-Software-to-Networking-Helps-Simplify-Broad-Adoption-of-5G

                                                                                                                                                 以上

IBM、ibm.com、IBM Cloud Pak、IBM Watsonは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
Red Hat、およびOpenShiftは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.およびその子会社の商標または登録商標です。


会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月