医師の「冬休み・年末年始事情」について、アンケート調査を実施

医師の42%は年末年始も勤務予定。勤務担当は“くじ引き“で決める?

株式会社エムステージグループ

医療人材総合サービスを提供し、『Dr.転職なび』『Dr.アルなび』を運営する株式会社エムステージ(東京都品川区、代表取締役:杉田雄二)は、多忙な医師の冬休み・年末年始事情について、医師669名にアンケート調査を実施しました。

<調査結果のサマリー>

  • 42%の医師は、年末年始も勤務する予定
  • 年末年始の勤務担当決めは、「話し合いや希望を募る」が最多。「くじ引き」や「年功序列」も
  • 8割以上の医師は冬休みを取得する予定
  • 冬休みを取得しない医師の理由は「勤務先に冬休みというものが存在しないから」
  • 年末年始の勤務エピソードは「除夜の鐘を聞きながらの救急処置」、「お餅を詰まらす人が増える」等
1.  42%の医師は、年末年始も勤務する予定
年末年始であっても不眠不休で稼働する医療機関も多い中、どのくらいの医師が年末年始の診療に携わっているのでしょうか。
年末年始の勤務予定について質問したところ、最も多かったのは「勤務予定がない」(52.5%)で、次いで「勤務予定がある」(42%)、「まだ決まっていない」(5.5%)の順に多くなりました。

 

・年末年始は休診のため、勤務なし。(50代/消化器内科/クリニック・診療所勤務)
・健診機関勤務なので年末年始の業務はありません。(60代/健診・ドック/クリニック・診療所勤務)
・産業医のため、会社指定の休みとなる。(40代/産業医/企業勤務)


2.  年末年始の勤務担当決めは、「話し合いや希望を募る」が最多
年末年始も稼働している医療機関では、誰かが勤務を担当しなければなりません。
年末年始に勤務する担当はどのように決めているかについて質問したところ、最も多かったのは「話し合いや希望を募る」(39%)で、次いで「医局長や上司、事務などによって決められる」(16.4%)となりました。年末年始の勤務は非常勤医師が担当するという医療機関もあるようで、「非常勤医師が勤務するため、常勤医師は勤務しない」(16.3%)も3番目に多くの回答を集めました。

◆話し合いや希望を募る
・人数が少ないと、お互いの希望日の本心が分からず苦労した。(30代/腎臓内科/大学病院勤務)
・毎年「年末年始も働きたい」と言ってくださる先生がいて、非常に助かっています。ありがたい!!(40代/一般内科/クリニック・診療所勤務)

◆くじ引き

・独身の時は、よく大晦日の当直に当たっていた。くじ運が悪すぎて泣けた。(30代/健診・ドック/非常勤)
・下っ端だけで話し合い、くじ引きで日直や当直の勤務を決めていた。上司にコンサルタントしたい案件が出てくる時のために、県内にいる上司を把握しておくのも大切だった。(30代/皮膚科/大学病院勤務)
・年末年始の勤務を決める会議で、話し合いに不参加の上司から「いつでも可」との申し出があったため、全員参加のあみだくじを行った。結果その上司が元旦勤務となってしまい、激怒された。その後は毎年年末になると、ねちねちとぶり返される。(60代/消化器外科/一般病院勤務)

勤務先との取り決めに従っている

・勤務は曜日で固定されている。(30代/産婦人科/クリニック・診療所勤務)
・「年末年始など長期休暇時は通常勤務をする。有休はとれない」と契約上、勤務が決定されている。(60代/一般病院勤務)
・大学病院で、役職ごとの割り当てがある。(30代/消化器内科/大学病院勤務)

◆常勤が一人なので、自分で決める

・常勤1名のため緊急時のみ対応。それ以外はフリーにしている。(40代/放射線科/一般病院勤務)
・無床診療所の1人所長なので、完全フリーです。(60代/総合診療科/クリニック・診療所勤務)

◆その他

・自分の体調(疲労度)とCOVID-19の流行具合で決める。(60代/一般内科/クリニック・診療所勤務)
・医師会からの要請次第。(60代/一般内科/クリニック・診療所勤務)
・結婚当初地方にいた頃、「豪雪休暇」という名前の冬休みがあった。それを利用して、家族で沖縄や九州などに旅行したのが良い思い出。子供の成長で出身地に戻った現在は、逆に地方出身者の先生に戻ってもらえるように心がけている。(50代/救急科/一般病院勤務)


3.  83.7%の医師は、冬休みを取得する予定
医師が取得する冬休みの日数では「3~4日」(29.9%)が最多、僅差で「5~6日」(29.6%)が多くなっています。また、1週間以上休むと回答した医師もおよそ10%存在しています(「7~10日」と「10日以上」の回答を合計した値)。約16%の医師は冬休みを「取得する予定はない」と回答しました。
 

なお、冬休みを取得する時期については「年末年始(12/29~1/3間)」が圧倒的に多い回答となりました。

4.  冬休みを取得しない理由は「勤務先に冬休みというものが存在しないから」
「冬休みを取得する予定はない」と回答した医師に、その理由を質問したところ、「勤務先に冬休みというものが存在しない」(52.2%)という理由が半数を超えました。次いで「休んだ時にバックアップしてくれる人員がいない」(17.9%)、「休暇よりも収入が欲しい」(15.7%)の順に多くなりました。


◆勤務先に冬休みというものが存在しない

・自身や周りの医局には冬休みの制度がない。市中病院勤務でも周りで冬休みを取っている人はいない。(30代/皮膚科/大学病院勤務)
・レジデントになってから、冬休みをもらったことがない。(30代/泌尿器科/一般病院勤務)
・社会人において「冬休み」という概念があることに驚いた。本当にあるのか?(20代/救急科/大学病院勤務)

◆担当している業務の都合

・入院患者を担当していると、休みがとりにくい。(60代/一般内科/一般病院勤務)
・透析医療に携わっているため年末年始に休みをとったことがなかったが、今回の年末年始はゆっくりできそう。(50代/人工透析内科/クリニック・診療所勤務)

◆休暇もアルバイト

・休みがないというよりも、休みにはバイトをする。(50代/循環器内科/一般病院勤務)

◆その他

・休んでもヒマを持て余す。どこに出かけても、混雑がひどくてかえって疲れる。(50代/一般内科/一般病院勤務)
・仕事が楽しいので、休みたくない。(40代/消化器内科/一般病院勤務)
 
  • 【医師たちの冬休み・年末年始エピソード】

◆年越しは病院で

・医師になってから、毎年年越しは病院。いつまで続くのでしょうか…。(30代/循環器内科/一般病院勤務)
・大晦日が誕生日であるが、医師になってからはほとんど日当直をしている。(40代/精神科/一般病院勤務)
・年末年始は寝当直バイトに行って、健康的な生活を送れた。(50代/耳鼻いんこう科/クリニック・診療所勤務)
・除夜の鐘を聞きながらの救急処置が多かったかも。おせち料理に関する切り傷や火傷が良く来たものだ。(70代以上/消化器外科/クリニック・診療所勤務)
・院内の医局で年越しそばを食べて過ごすが、途中で呼ばれゆっくり味わった記憶がない。(30代/呼吸器内科/健診機関勤務)
・大晦日の朝〜元旦の日当直であったが、夜に食べる予定の「年越しそば」が急患と急変の嵐で「年越したそば」になっていた。(50代/一般内科/非常勤のみ)

◆年末年始の勤務は多忙

・とんでもない患者数。(20代/救急科/大学病院勤務)
・普段より受診患者数は多く、息つく暇もない。(50代/循環器内科/一般病院勤務)
・バイトで、1日で20-30人ほどのコロナ患者の診察を担当した。(30代/呼吸器内科/一般病院勤務)
・バイトで救急外来を担当。当時インフルエンザが流行っており、朝までずっと抗原検査をしていた。(40代/総合診療科/クリニック・診療所)

◆患者様とのエピソード

・2日や3日の勤務に当たると、病気をこじらせ入院が必要な方が多かった。患者様からは「4日が仕事始めなので、はやく治せ」と無理難題を言われ、閉口した。(60代/救急科/非常勤)
・「寂しいから、救急車を呼んだ」という鬱病の患者様がいて、今でも印象深い。(40代/産婦人科/一般病院)

◆「お餅の誤飲」が増える

・研修医時代、元旦の救急救命センターの日当直をしていたときに、餅を喉に詰まらせて心肺停止という典型症例の高齢男性が搬送されてきた。蘇生処置中に「ウチの親父が搬送されたみたいだからよろしく」と上司に電話をかけてきたのは、学生時代に講義を受けた呼吸器内科の教授だった。(50代/一般内科/クリニック・診療所勤務)
・ある年は餅を詰まらせ、のどに裁ちバサミを刺したまま救急車で来院した患者様がいて、事故か喧嘩か警察を呼ぶ必要があるか1人で奔走したことがある。(患者さんの奥様が看護師であり、ハイムリックしても出ず、息が止まった際にハサミを刺して救命を図ったとのことだった。)(60代/救急科/非常勤)

◆予定通り休めるか

・冬休み前日の午後、急患を知らせる携帯電話のコール音に怯えていた記憶があります…(30代/一般内科/クリニック・診療所勤務)

◆もっと休みたい

・冬休みは短すぎる。(60代/消化器外科/一般病院勤務)
・箱根駅伝を見たら終わる。(40代 /精神科/一般病院勤務)

◆今年の冬休みの予定は

・ゆっくり帰省できるので楽しみ。(30代/精神科/非常勤)
・年末年始の日当直のクジ引きで当たらなかったので、実家に帰省します。(50代/精神科/一般病院勤務)
・仕事はお休みでも、義実家への帰省等の仕事が待っています…。(40代/一般内科/非常勤)
・12月30日は毎年決まったライブに行き仲間と飲むことを楽しみとしていたのですが、今はそれができないため寂しい限りです。(40代/内科系その他/大学病院勤務)
・コロナ前は海外旅行した年もありました。早く旅行に行けるようになるといいですね。(50代/放射線科/一般病院勤務)

<医師の冬休み・年末年始に関するアンケート 調査概要>
調査期間:2022/12/6~12/13
有効回答:669名
対  象:Dr.転職なび・Dr.アルなびに登録する会員医師
調査方法:WEBを利用したアンケート調査

※引用・転載時のお願い
本調査結果の引用・転載時には、「株式会社エムステージ」と弊社クレジットを明記ください。

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  • 株式会社エムステージについて

「すべては、持続可能な医療の未来をつくるために」をビジョンに、医療従事者のキャリア支援・医療機関向け採用支援と事業場向け産業保健サービスを提供しています。

<会社概要>
商 号:株式会社エムステージ https://www.mstage-corp.jp/
代表者:代表取締役 杉田 雄二
設 立:2003 年 5 月
所在地:〒141-6005 東京都品川区大崎 2-1-1 ThinkPark Tower5 階
事業内容:医療人材総合サービス、事業場向け産業保健支援


本件に関するお問い合わせ先
株式会社エムステージホールディングス 広報
TEL: 03-6867-1170
MAIL: pr@mstage-corp.jp

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会社概要

URL
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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都品川区大崎2-1-1 ThinkParkTower5階
電話番号
03-6867-1170
代表者名
杉田雄二
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
2003年05月