SPACECOOL、立命館大学と建物の省エネ効果に関する共同研究成果を発表へ -放射冷却素材の実建築応用を可視化-
SPACECOOL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:末光 真大、以下「当社」)は、この度、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科教授・立命館サステイナビリティ学研究センター長の近本智行教授、同学科の李明香准教授と共同で進めている、放射冷却素材が建物の省エネルギー性に与える影響に関する研究の成果を発表することをお知らせします。
また本研究では、放射冷却素材を防水シート⁽*¹⁾やルーフシェード⁽*²⁾などの形で建物屋根・屋上に適用した場合の効果を評価するとともに、2025年大阪・関西万博の「ガスパビリオン」における導入事例の分析を進めてまいります。

これまで当社は、建物の省エネルギーを科学的に可視化するため、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科の近本智行教授および同学科の李明香准教授と共同研究を続けてきました。標準的な建屋モデルを用いたシミュレーションにより、屋根・屋上に放射冷却素材を適用することで、省エネルギー効果が得られることを明らかにしています。この研究成果は、2025年9月9日〜12日に九州大学で開催される「2025年度 日本建築学会大会(九州)」のオーガナイズドセッションにて、9月10日に発表を予定しています。
また今後は、万博のガスパビリオンに導入されている膜建築物をはじめ、様々な建築用途における効果検証を本格的に進めてまいります。
本取り組みにより、放射冷却素材の効果を科学的に可視化し、学術・産業界を含む社会全体に知見を共有することで、今後の建築分野における持続可能な冷却技術の普及に貢献してまいります。
(*1)ロンシール工業株式会社が製造・販売する、放射冷却素材「SPACECOOL」一体型の防水シートを指す。
(*2)日本ワイドクロス株式会社が持つ、ハゼ式折板屋根へのシート工法を指す。
―近本智行教授プロフィール
1994年に東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程を修了。建築・都市環境工学、建築設備、環境共生を研究テーマに、環境と共生可能な建築や都市・街区のデザイン、人の快適性・生理現象の解明、脱炭素社会構築に向けた研究に取り組む。
―李明香准教授プロフィール
2014年に京都府立大学大学院生命環境科学研究科環境科学専攻博士後期課程を修了。環境配慮建築、健康で快適な居住空間の提案を研究テーマとして、自然エネルギーや機能性建材の活用方法、人の快適性による環境制御など、建築の省エネルギー性、快適性、健康性、耐久性などに関する研究を行う。
―参考プレスリリース
東京都交通局との共同実証試験によりSPACECOOLの空調負荷低減効果を確認
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