内閣府青年国際交流事業「世界青年の船」が島根県立大学で交流活動【島根県立大学】
伝統芸能継承の課題について多様な視点から英語でディスカッション
2025年2月9日(日)、日本及び世界各国の青年等約30名が島根県立大学を訪問し、地域の課題について理解を深め、解決策をともに考える活動として、伝統芸能継承についてのレクチャーを聞き、石見神楽を鑑賞したのち、ディスカッションを通じて、本学の学生と交流しました。

「世界青年の船」(Ship for World Youth:通称SWY)事業は内閣府青年国際交流事業の一つで、18〜30歳の青年が世界各地から集まり、船内で1ヶ月共同生活をしながら、ディスカッションや文化交流等を通して、異文化対応力やコミュニケーション力の向上を図るものです。2025年は島根県が寄港地となり、一つのグループが島根県立大学を訪問しました。
午前中は地域政策学部の西嶋一泰講師の島根県における人口減少の課題と全国の神楽についての講義、国際関係学部の江口真理子教授の石見神楽が継承された要因についての講義を聞いたのち、島根県立大学の学生による石見神楽サークル「舞濱社中」による演舞を鑑賞しました。


石見神楽を初めて観るスウェーデン、ポーランド 、スリランカ、オーストラリア、アルジェリア、エジプト、ジブチ、パナマ、ペルー、ブラジル、セネガル、オマーン及び日本の青年は、「恵比須」のコミカルな所作、「塵輪」のスピード感溢れるダイナミックな舞に歓声をあげました。

その後、グループで15分ごとに、大蛇の蛇胴、塵輪の衣裳、奏楽、所作の手ほどきを受け、石見神楽の体験をしました。


昼食の後は、世界各国の伝統芸能や伝統芸能を継承する課題について、ディスカッションを行い、交流しました。スウェーデン出身のケビン・エラゾさんは、「演者が観客席までやってきて観客にちょっかいを出したり、ユーモアがあるところ。一体感を共有できる工夫が素晴らしい」と石見神楽の良さを語りました。

国際コミュニケーションコース2年生の生田ちさとさんは、「石見神楽を見て、伝統芸能継承の課題についてディスカッションすることで、伝統芸能がコミュニケーションの手段だということに気づいた」と述べました。
ディスカッションクエスチョンを用意した国際コミュニケーションコースの江口真理子教授は「伝統芸能は土地の歴史や人々の暮らしの物語を今に伝えるもの。世界各国の若者と伝統芸能継続の要因や工夫を議論することは、地元の文化を世界的視野で捉える機会となったのではないか」と意義を述べました。
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