Craif、慶應義塾大学医学部との尿路上皮癌に関する共同研究成果を第61回 日本癌治療学会学術総会にて発表
Craifは今後も、がんの早期発見に向けた新しい取り組みを広く届けることで、当社のミッションである“人々が天寿を全うする社会の実現”に挑戦してまいります。
共同研究概要
侵襲性が鍵となるリキッドバイオプシーでは、「尿」は最も低侵襲で採取が容易なリキッドバイオプシーの対象です。我々は尿を用いるリキッドバイオプシーの中で、尿由来エクソソームの解析に着目しました。エクソソームとはナノサイズの顆粒状物質で、がん患者のエクソソームにはがん由来マイクロRNA(miRNA)が内包されています。単体では分解されてしまうRNAも、エクソソーム中では分解されず、体液中で安定化します。
本研究では、これまでのSmall-RNAシーケンスを用いた尿中miRNA検出効率に比べて高効率なmiRNAの検出に成功し、300-400種類のmiRNAプロファイルを検出することができました。これらの豊富な特徴量を用いてバイオマーカー探索及び機械学習による精度の高い予測モデルの構築を行うべく、前向きに収集された尿路上皮がん患者、健常者並びに泌尿器疾患を有する非がん患者の尿由来エクソソームを用いてSmall-RNAシーケンスを行い、尿路上皮がんに特徴的なバイオマーカーmiRNAを選定しました。我々は、機械学習から尿路上皮がんの診断モデルを構築し、ホールドアウト検証法により本モデルが尿路上皮癌の検出に高いパフォーマンスを発揮することを報告しました。
第61回 日本癌治療学術総会について
・開催期間:2023年10月19日(木)~2023年10月21日(土)
・開催地:パシフィコ横浜
・公式ホームページ:https://congress.jsco.or.jp/jsco2023/index/page/id/198
Craifについて
Craifは、2018年創業の名古屋大学発ベンチャー企業です。尿などの簡単に採取できる体液中から、マイクロRNAをはじめとする病気に関連した生体物質を高い精度で検出する基盤技術「NANO IP™(NANO Intelligence Platform)」を有しています。CraifではNANO IP™を用いてがんの早期発見や一人ひとりに合わせた医療を実現するための検査の開発に取り組んでいます。
【会社概要】
社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)
代表者:代表取締役 小野瀨 隆一
設⽴:2018年5⽉
資本⾦:1億円(2023年3⽉20日現在)
事業:がん領域を中⼼とした疾患の早期発⾒や個別化医療、次世代検査研究・開発、がんリスク検査マイシグナル®︎の提供
本社:文京区湯島2-25-7 ITP本郷オフィス5F
URL:https://craif.com/
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