設計・品質保証のAIナビゲーション『TASTO.navi』を提供開始
~熟練者の判断ノウハウを組織で共有、トラブル防止を可能に~
株式会社JSOL(以下、JSOL)は、7月1日より製造業の設計・品質保証部門におけるリスクアセスメント(事前のリスク評価)を支援するサービスである、「TASTO.navi(タストナビ)」の提供を開始します。本サービスは、過去の不具合情報や技術資料、熟練者の判断観点を基に、「何を確認すべきか」「どの観点が抜けやすいか」を段階的に提示する、製造業向けに特化したサービスです。
【背景・社会的課題】
近年、日本の製造業ではDXやGXへの対応、サプライチェーンの変動、人材不足といった環境変化を背景に、設計・開発段階でいかに価値を生み出せるかが競争力を左右する要素となっています。しかし現場では、過去の不具合調査、条件確認、有識者への確認、レビュー差し戻しなど、判断材料を集める負荷が増加し、“設計そのもの”よりも“確認”で業務が止まりやすい状況が生じています。
また、社内には不具合データベースや技術資料などの情報が蓄積されている一方、どの情報をどう読み替え、今回の判断にどう結び付けるかといった「判断の継承」が追い付かず、結果としてベテランへの依存が続いています。この“人に依存した判断構造”は、退職・異動による判断力の空洞化や、判断品質のばらつき、判断遅延による機会損失・リスク増大につながり、経営リスクとして顕在化しています。
【サービス・製品の特長】
TASTO.naviは、1回のトラブルが大きな損失につながりやすい『リスクアセスメント(事前のリスク評価)』領域に特化した意思決定ナビゲーションサービスとして、設計部門および品質保証部門向けに先行リリースします。
特長は、相談内容に応じてその背景を読み取り、過去の不具合情報や技術資料、ベテランの判断観点など複数の切り口で自社ナレッジを段階的に引き出します。そして、確認するべき項目や想定されるリスク、その対応策などを提示し、判断に至るまでのプロセスを支援します。これにより、現場は単なる検索結果の一覧ではなく、「何を考えればよいか」「どの観点が抜けやすいか」を把握しながら判断を進めることができます。
その結果、過去事例の探索や有識者への確認に要していた時間を短縮し、設計業務に集中できるようになるとともに、設計の手戻り削減による開発期間の短縮や、判断遅延による再作業の低減、問い合わせ削減につながります。さらに、ベテランの思考プロセスを再現することで判断のばらつきが抑制され、品質向上や再発防止に寄与するとともに、若手が単独で判断できる範囲が広がることで、組織全体の意思決定力の底上げにも貢献します。
また、端的な相談文を入力するだけで、意図の解釈から関連情報の提示、想定リスクの洗い出し、対応策の提示までを一連の流れとして支援します。さらに、既存の自社ドキュメントを整理することなくそのまま活用できるため、初期構築の負荷を抑えながらスムーズな導入を可能とするなど、相談者の利用時の負担を最小限にとどめていることも特長です。
【TASTO.naviの名前に込めた想いと今後の展開】
JSOLでは新規事業の創出に向けて、社内公募型の新規ビジネス創出プログラムを進めています。そのプログラムを通じて生まれた3つ目の事業が「TASTO.navi」です。
「TASTO.navi」という名称のTASTO(たすと)には、ベテランの考え方・勘所・判断基準を“足して蓄積し、何度でも活用できる資産に変える”という意味を込めています。単に答えを出すAIではなく、現場の判断を支えるナビゲーションとして機能し、意思決定の質とスピードを高めることを目指しています。
今後は設計・品質保証にとどまらず、製造・生産技術・管理部門などにも展開し、組織全体で活用されることで企業の判断力そのものを支える基盤となることを目指します。
■関連リンク
TASTO.navi:https://www.jsol.co.jp/solution/tasto.html
■株式会社JSOL
(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:永井 健志)
株式会社JSOLは、株式会社NTTデータと株式会社日本総合研究所が出資するシステムコンサルティング・ソリューションインテグレーターです。
2006年の設立以来、製造、流通サービス、金融、公共分野で培った豊富な業務ノウハウとシステム開発力、エンジニアリングサイエンス分野における先進的な解析技術に強みを持ち、お客さまの価値向上に貢献しています。
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