LayerX、最先端のプライバシー保護技術Anonify(アノニファイ)によるパーソナルデータ活用ソリューションの正式提供を開始

金融や医療、行政等の領域で、PrivacyTechによる組織や企業を横断したパーソナルデータの利活用や流通を促進

LayerX

経済活動のデジタル化を推進する株式会社LayerXは、個人情報保護とデータ利活用の両立を実現する最先端のプライバシー保護技術「Anonify(アノニファイ)」を用いたパーソナルデータ活用ソリューションの正式提供を開始します。
LayerXは創業期から研究開発部門(旧LayerX Labs)を設置し、セキュリティ・プライバシー保護技術の研究開発や実証実験等の取り組みを進めてきました。
今般、PrivacyTech事業に本格参入し、これまでプライバシーの懸念からパーソナルデータ活用が進みづらかった金融や医療、行政等を始めとする様々な領域において、高度なデータ利活用やデータ流通の促進に向けた取り組みを加速していきます。

■ 背景
昨今、位置情報やヘルスケアデータ、決済情報をはじめとするパーソナルデータを、企業や業界の壁を超えて流通・利活用する取り組みが増加しています。
例えば、鉄道会社が乗客の乗車・購買履歴を統計化し、自治体や民間企業向けに提供することで、データドリブンな観光施策や地域活性化を支援するサービスを開始しました。また、通信キャリアでは自治体や企業向けに、コロナ禍でニーズが高まる人流データを統計化・匿名化して提供する取り組み等が加速しています。
このようなパーソナルデータを外部に提供する際、個人情報保護法等の法規制を遵守し、エンドユーザー・消費者が安心できるよう、プライバシーを保護する必要があります。
しかし、現状は「どのような方法を使えばプライバシーが保護できるのか」「どれくらいの量や粒度のデータまで提供して良いのか」等の客観的基準が定まっておらず、データ流通や高度な利活用の推進において高いハードルになっています。
また、EUの一般データ保護規則(GDPR)違反により大手IT企業に巨額の制裁金が科されたり、直近米国でも、データブローカーによるスマートフォンの位置情報の売買が広く問題視されるなど、世界的にプライバシーに関する社会や消費者の関心が高まっています。

■ Anonify(アノニファイ)について
Anonifyは、世界中で進む先端的なプライバシー分野の学術研究を土台に、実務的なデータ利活用に応用できるようLayerXが独自に開発した様々なアルゴリズムから成るプライバシー保護技術です。


従来、プライバシーリスクを抑えてパーソナルデータを外部提供するには、大まかな傾向を掴む統計量として加工するのが一般的でした。
しかしながら、保守的になるあまりデータ提供や活用自体が進められない、もしくは、データを加工しすぎることで価値が落ちているといったことが見受けられました。
あるいは理論的な裏付けのない方法や手作業でプライバシー保護のための加工を行っており、個人の識別や特定などが発生するリスクが残っていたりと、消費者の不安感につながっていました。
この点、Anonifyでは学術研究に基づいた、客観的・定量的なプライバシー保護手法により、リスクを最小化した上でデータロスを最低限にとどめ、これまで組織内に眠っていたデータの活用や外部への流通などが可能になります。


具体的には、近年、米国の国勢調査やApple、Google等のグローバルIT企業により実用化が進み、プライバシー保護技術のスタンダードになっている「差分プライバシー」等の技術を用いて、柔軟な統計分析や高度な統計モデル、機械学習を実現します。


また、元のパーソナルデータの統計的な特徴を維持した架空のパーソナルデータである「合成データ」を生成することも可能です。


その他にも、ユースケースに応じて、データを暗号化したまま分析・処理可能な「秘密計算」など、最先端の技術を組み合わせることで、個人情報を保護したまま高度なデータ分析や利活用を実現します。
<お問い合わせはこちら>https://www.anonify.layerx.co.jp/contact-us

■ Anonifyを用いたパーソナルデータ活用ソリューション
このたびLayerXでは、企業や行政、学術機関向けに、Anonifyを用いてパーソナルデータの活用・流通を支援するソリューションの正式提供を開始します。
具体的には、プライバシー保護したデータを継続的・効率的に外部提供することが可能な、Anonifyを組み込んだデータ加工・抽出基盤を提供します。

 


さらには、プライバシー保護に加え、創業以来蓄積してきたプロダクトデザイン及びデータサイエンス・機械学習のノウハウにより、データを活用したサービス・事業の立ち上げを支援します。

その他、

  • 既存のデータ事業における、個人の識別・特定といったプライバシーリスクのシナリオを検討し、理論的な分析を行うリスク評価ソリューション
  • 一時的なデータ提供シーンにおいて、弊社にてプライバシー保護したデータ加工をクイックに行うアドホックなデータ加工ソリューション

などを提供します。

■ 執行役員 PrivacyTech事業責任者 中村 龍矢のコメント
「『すべての経済活動を、デジタル化する。』というLayerXのミッションは、個社に閉じたデジタル化にとどまらず、会社・業界横断のデジタル化を目指しています。異なるユーザーや組織間のデータやシステムの連携を実現するためには、秘匿化、ブロックチェーン、暗号、分散システム等の要素技術が重要と考え、創業時からR&Dチームを立ち上げ、技術開発を行ってきました。また、社会実装に向けた最初の突破口を見つけるべく、様々な業界の企業様や自治体様と数百回を超えるディスカッションや、実証実験を積み重ねてきました。その結果、パーソナルデータの企業横断での利活用にフォーカスすることに決め、昨年から準備を進め、今回のAnonifyの正式提供に至りました。今後はさらに、プライバシー保護の具体的な考え方をより多くの人に広めたり、各種業界や社会全体のルールメイキングなどにも貢献したいと考えています。」

■ ホワイトペーパーの公開
データ利活用におけるプライバシー保護の必要性や、「差分プライバシー」「合成データ」の概要、「Anonify」の活用イメージについてまとめたホワイトペーパーを公開します。ぜひご覧ください。
「【15分でわかる】個人情報保護とデータ利活用の両立を実現するプライバシー保護技術」
ダウンロードページ:https://www.anonify.layerx.co.jp/wp-privacy-anonify

■ ウェビナー開催のお知らせ
パーソナルデータ利活用とプライバシー保護に悩む方へ、最先端のプライバシー技術「Anonify」の全貌を紹介するセミナーを開催します。いかに効率的・効果的にプライバシーを守りながらデータ利用を行い、イノベーションの創出や社会課題の解決に繋げていくのか、実例も交えながらお話しします。ぜひご参加ください。

日時:2022/7/6 11:00~12:00
実施場所:オンライン
ご参加登録:https://www.anonify.layerx.co.jp/post/pr20220621-1

■ PrivacyTech事業 採用情報
Anonifyを提供するLayerXのPrivacyTech事業部では、データ分析エンジニアやリサーチャー、事業開発等の職種において採用活動を強化しています。ご興味をお持ちの方は以下よりエントリーをお待ちしています。
https://jobs.layerx.co.jp/8f6b4186fbe74347beceacf770c37223

■ 取り組み実績について
これまでLayerXのPrivacyTech事業では、インターネット投票や金融領域を皮きりに、ITやヘルスケアデータ、位置情報やモビリティ関連データなど様々な領域においてプライバシー保護とデータ利活用の両立の実現を目指しAnonifyの研究開発を推進して来ました。

JCBとLayerX、CBDC時代を見据え、複数企業間をつなぐ次世代BtoB取引履歴インフラに関する共同研究を開始 -プライバシーに配慮した上で、サプライチェーンをまたがる商流情報を活用する高度なサービスの実現を目指す-
https://www.anonify.layerx.co.jp/post/pr20201222 

VOTE FORとLayerX、インターネット投票を見据え、高い秘匿性と非改ざん性を備えた市民意見収集システムをつくば市で実証へ
https://www.anonify.layerx.co.jp/post/pr20210921 

LayerX 、プライバシー保護技術に関する共同研究をリクルートと実施
https://www.anonify.layerx.co.jp/post/pr20220329

■ 本サービスの詳細とお問い合わせ先
サービスサイトURL:
https://www.anonify.layerx.co.jp/

お問い合わせ・デモ依頼はこちら:
https://www.anonify.layerx.co.jp/contact-us

■ 株式会社LayerX 概要
LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げるSaaS/FinTechスタートアップです。 法人支出管理サービス「バクラク」を中心に、デジタルネイティブなアセットマネジメント会社を目指す合弁会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント」、プライバシー保護技術「Anonify」で組織横断のデータ利活用を目指すPrivacyTech事業などを開発・運営しています。

設立:2018年8月 
代表者:代表取締役CEO 福島良典 / 代表取締役CTO 松本勇気 
所在地:東京都中央区日本橋堀留町1-9-8 人形町PREX 2階 
資本金(準備金含む):31億円(資本準備金含む) 
コーポレートサイト:https://layerx.co.jp/ 
採用サイト:https://jobs.layerx.co.jp/ 
お問い合わせ:https://layerx.co.jp/contact

事業サイト: 
・バクラク請求書:https://bakuraku.jp/invoice 
・バクラク申請:https://bakuraku.jp/workflow 
・バクラク経費精算:https://bakuraku.jp/expense 
・バクラク電子帳簿保存:https://bakuraku.jp/denshichobo 
・三井物産デジタル・アセットマネジメント:https://corp.mitsui-x.com/ 
・Anonify:https://www.anonify.layerx.co.jp/

 

 

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会社概要

株式会社LayerX

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URL
https://layerx.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア 5階
電話番号
-
代表者名
福島良典
上場
未上場
資本金
132億6000万円
設立
2018年08月