国際NGOプラン・インターナショナルが、途上国のジェンダーや女子教育の問題について学ぶ教材を無料提供

小学校高学年以上が対象、グローバルな視野を備えた地球市民の育成を目指す

国際NGOプラン・インターナショナル（所在地：東京都世田谷区 理事長：池上清子　以下、プラン）は、小学校高学年以上を対象にした、途上国のジェンダーや女子教育の問題について学ぶ教材『プラン・フレンズ開発教育教材』の制作に協力し、2020年7月22日よりプランのウェブサイトにて無料で提供いたします。

『プラン・フレンズ開発教育教材』は、途上国のジェンダーや女子教育問題などを自分ごと化しながら学ぶことのできる、参加体験型の教材です。女の子が教育を受けた場合と受けていない場合の人生を比較したり、途上国で学校を建設する際に必要な支援や役割についてカードを用いて学びながら、「女の子や女性への教育が途上国にとって良い影響をもたらす」ということへの理解につなげます。

新型コロナウイルス感染症により世界の状況が変化していく中、「自国ファースト」の考えを改め、他国との連携・共存を模索するグローバルな視点がますます必要になると言われています。
人生の早い段階でジェンダーについて考えるきっかけとなるよう、本教材はプランの開発教育ボランティアグループ「プラン・フレンズ」が中心となって制作しました。世界が直面している課題に触れる機会を提供することで、グローバルな視野を備えた地球市民を育みたいと考えています。

 

教材を通じて、世界の課題について学び、ジェンダーに対する理解を深めることができます

『プラン・フレンズ開発教育教材』概要

ワーク1：　「私が世界の大統領になったら」
途上国の子どもたちの絵とエッセイからその国の抱えている課題を知り、大統領選挙での演説を通してその解決策について訴えます。

ワーク2：　「考えてみよう！支援で変わる女の子の未来」
女の子が教育を受けた場合、受けていない場合の二つの人生を比較して教育の重要性を理解するとともに、実際にプランで行っている女の子や女性への支援プログラムについて学びます。
 
ワーク3：　「途上国に学校を建てよう！」
ゲームを通じて、途上国の山奥の村に学校を建設する際の課題や必要な支援、さまざまなアクターの役割などについて学び、プロジェクトが実現していくプロセスを体験します。

●『プラン・フレンズ開発教育教材』ダウンロードはこちらから
https://www.plan-international.jp/about/libraries/kyouzai/

プラン・フレンズのコメント
途上国を中心に、女の子や女性であるがゆえに社会的な地位が低く、さまざまな差別や精神的・身体的苦痛を受けやすい状況にある方々の現実を知ることは重要です。しかし、「ジェンダー」はこれまで日本の開発教育ではあまり取り上げられてこなかったテーマでもあり、本教材では新しい視点から途上国支援について学ぶことができます。利用者がワークを通じて途上国のジェンダーや女子教育の問題について理解を深めて自分ごと化し、解決に向けたアクションを起こすようになる。本教材がその一助になれば幸いです。

開発教育担当　内山 雄太のコメント
途上国の貧困問題の解決のキーパーソンは、「実は女の子や女性である」ということを学べる新しいタイプの教材です。ワークの進め方に加え、ワークの背景にある途上国の問題に関する詳しい解説も載っているので使いやすく、子どもたちも楽しみながら学ぶことができます。国際理解教育や研修等に是非ご活用ください。

プラン･フレンズとは
プラン・インターナショナルの開発教育ボランティアで、事務局を訪問する生徒の対応や、学校への出張授業などで講師を務めています。講義やワークショップを通して、途上国の子どもの現状やプランの取り組みについて伝えます。

プラン・インターナショナルは、子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する国際NGOです。創立は1937年。長年にわたり、子どもや若者、地域の人々とともに地域開発をすすめてきました。すべての子どもたちの権利が守られるよう、とりわけ女の子や女性への支援に力を入れています。