奈良県御所市より、「総合防災ソリューション」を受注

～災害時の初動対応から市民の皆様への情報配信・伝達までをトータルにサポート～

　西菱電機株式会社（本社事務所：大阪市、代表取締役社長：西井 希伊）は、このたび奈良県御所市（市長：東川 裕）より「総合防災ソリューション」を受注しました。

　御所市は、緑豊かな自然に囲まれた田園都市です。奈良県の中西部、大和平野の西南部に位置し、西に金剛山・葛城山が峰を連ね、東南部の丘陵地から平地が広がります。“神々の降る里 御所”ともいわれ、豊かな自然と悠久の歴史に彩られた文化遺産を今に伝える、歴史ロマンが漂う緑豊かな生活文化都市でもあります。

　防災においては2024年4月に「御所市防災交流館」をオープンし、平時においては災害や防災について考え学べるほか、地域のコミュニティ拠点として、また災害時には、大規模避難所や防災備蓄品の保管・配送・集配基地として機能するなど、市民の皆様の安全と安心を守る取り組みに注力されています。

　このたび受注した「総合防災ソリューション」は、防災行政無線システム（同報系）をはじめ、防災情報システム・防災アプリ等を新たに整備し、多様化・激甚化する災害の初動対応から市民の皆様への情報配信・伝達までをトータルにサポートするものです。

① 防災行政無線システム（同報系）

　 大地震・大火災・風水害などが発生した場合に、災害情報や避難情報などを早期に多数の方へ、迅速かつ的確に伝達する手段の一つです。災害時においても輻輳のない防災行政無線回線に加え、広域で利用可能な携帯電話回線（LTE）を併せ持ち、回線の二重化で通信の途絶リスクを回避する、「ハイブリッド型屋外拡声子局」を市内全域に配備します。拡声子局は、停電リスクにも対応。搭載された蓄電池で72時間以上稼働するほか、発電機等の外部電源による運用にも対応します。

　また、親局から市民の皆様への拡声放送は、市役所のほか、新たにオープンした御所市防災交流館や御所消防署からも発信可能とするなど、施設が使用できなくなるリスクにも対応します。

② 防災情報システム

　リアルタイムの気象・観測情報を収集・表示するほか、市民の皆様からの被害報告や現場の被災状況、避難発令状況、避難所の状況など、最新の情報を視覚的に確認でき、職員の皆様の迅速かつ的確な災害対応を支援するシステムです。気象・観測情報は、気象庁防災情報・国土交通省ライブカメラ映像に加え、独自に整備する雨量・気温・水位などの観測データや監視カメラの画像を取り込むなど、より実態に即した災害対応を支援します。

③ 防災アプリ

　市民の皆様がスマートフォンやタブレット端末にインストールすることで、市からの様々な情報を受け取ることができる御所市専用の防災アプリです。防災行政無線システムの放送内容を、プッシュ通知やテキスト表示、放送音声の再生にも対応するほか、気象情報等の配信にも対応します。

　西菱電機は、2026年3月の竣工に向け、本工事を滞りなく進めるとともに、安全・安心・快適で持続可能な未来のために、今後も付加価値の高い製品・サービスの開発・提供を通して自治体様の防災・減災に資する取り組みに貢献してまいります。

    

■事業概要

　発注者　　奈良県御所市（市長：東川  裕 氏）

　件　名　　防災行政無線（同報系）施設整備工事

   概　要　　防災行政無線（同報系）親局・屋外拡声子局・防災アプリ設備の整備

 　　　　　　及び防災情報システムの構築

   工　期　　2024年9月27日 ～ 2026年3月31日

   場　所　　御所市 全域  地内

   設計監理　パブリック設計株式会社

  

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