サイバー防衛体制の強化のための新しいアプローチ「G-MDR™」を提案

~セキュリティ専門の「人材」と「最新テクノロジー」を統合的に提供~

BBSec

情報セキュリティ対策を専門とする株式会社ブロードバンドセキュリティ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:滝澤 貴志、以下「BBSec」)は、近年、急速に高度化・巧妙化するサイバー攻撃に対応するため、XDR(※1)テクノロジーを活用したアウトソーシング型のセキュリティ対策サービス「G-MDR™(Global Managed Detection and Response Services)」をリリースいたします。本サービスにより、企業や団体は、サイバー攻撃への防御を強化しつつ、専門技術者の確保や最新技術への投資負担を軽減することが可能になります。


※1 XDR(Extended Detection and Response):エンドポイント、サーバー、ネットワークなどを統合的に分析・可視化し、脅威の分析と対応を行う技術。

【背景】

2024年末から2025年初頭にかけて、日本国内の航空会社、金融機関、通信事業者が相次いでDDoS攻撃を受け、システム障害やサービス停止が発生しました。これにより、公共交通機関の遅延や金融サービスの利用不能など、社会的混乱が広がりました。この攻撃は、年末年始の業務体制の脆弱性を狙ったものであり、社会インフラのサイバーセキュリティ強化の必要性が改めて浮き彫りとなりました。

また、近年のサイバー攻撃は高度化・巧妙化しており、従来の境界防御型セキュリティ(入口/出口対策)だけでは、ゼロデイ攻撃やランサムウェアを効果的に防ぐことが難しくなっています。現在対策の主流となっているEDR(※2)も、攻撃者による回避手法が進化しており、十分な防御を実現するためにはエンドポイントだけでなく、ネットワークやクラウドも含めた統合的な監視と迅速な対応が不可欠です。

これまで、このような統合的な脅威検知と対応を実現するには、SIEM(※3)を独自に構築する必要があり、高度な技術や高額なライセンス費用が障壁となっていました。また、SIEMを導入している企業・団体でも、分析対象のログデータ増加や新たな脅威への対応負担が大きな課題となっています。


※2 EDR(Endpoint Detection and Response):エンドポイント端末への脅威に対応するセキュリティソリューション。
※3 SIEM(Security Information and Event Management):ログの収集・分析を通じて、脅威を監視・検知するシステム。

【G-MDR™の概要】

BBSecが提供する「G-MDR™」は、XDRテクノロジーを活用し、企業が既に導入している各種セキュリティ対策を統合的に監視・相関分析することで、単体の監視では検出が困難だった脅威を早期に検知し、迅速な対応を可能にします。

さらに、監視ポイントの段階的拡張による検知精度の向上や、従来専用ソフトウェアが必要だったUEBA'※4)技術を活用し、内部不正の検知を実現することも可能です。

また、「G-MDR™」の最大の強みは、最新の脅威動向や高度なセキュリティ知見を持つ専門エンジニアが24時間365日体制で監視・運用を行う点にあります。加えて、平時の脅威分析(スレットハンティング)や、有事のフォレンジック対応支援、インシデント対応人材の提供・教育など、包括的なマネージドセキュリティサービス(MDR(※5))として提供します。

企業が自社内でこれと同等のセキュリティ体制を確立することは、現実的に困難です。「G-MDR™」は、アウトソーシング型のセキュリティサービスとして、企業・団体のサイバー防衛体制を抜本的に強化する新たなアプローチとなると考えております。


※4 UEBA(User and Entity Behavior Analytics):ネットワーク全体のユーザーやデバイス(エンティティ)の行動を監視し、異常な行動を検出するための技術。
※5 MDR(Managed Detection and Response):外部の専門チームがサイバー攻撃を24時間365日体制で監視し、脅威検知した際、迅速に対応するサービス

G-MDR™のサービス提供範囲は図の青線囲み部分


【資本業務提携による協業】

本サービスの実現にあたり、BBSecは資本業務提携関係にある各社と協業し、より強固なサイバー防御体制の確立を目指します。

兼松エレクトロニクス株式会社は、同社が提供する統合SOC「KMS-SOC」のマネージドXDRサービスにおいて、「G-MDR™」のXDRテクノロジーを採用しました。

株式会社IDホールディングスとは、セキュリティ対策ソリューションおよびIT人材の供給で協業しています。

グローバルセキュリティエキスパート株式会社とは、セキュリティ教育コンテンツの提供、およびセキュリティ人材の供給で協業体制を構築しています。

グローバルセキュリティエキスパート株式会社
代表取締役社長 CEO 青柳史郎氏のコメント

グローバルセキュリティエキスパート株式会社(GSX)は、この度BBSec様が発表した「G-MDR™」を応援いたします。

サイバー攻撃は増加の一途であり、攻撃対象も企業規模や業態を問わず、あらゆるところで被害が続出している状況です。加えて、DX、AIなどIT技術の進化は、経済活動に好影響をもたらす反面、攻撃リスクの拡大にも繋がっており、サイバーセキュリティ対策の技術進化も「まったなし」の状況にあります。BBSec様の「G-MDR™」は、このような社会課題の解決に大きく貢献できるものと期待しております。

私たちGSXは、「サイバーセキュリティ教育カンパニー」として築き上げてきたノウハウを最大限活用し、セキュリティ教育コンテンツの提供、セキュリティ人材の供給で「G-MDR™」が大きく発展する為の支援を継続して参ります。

兼松エレクトロニクス株式会社

代表取締役社長 渡辺 亮氏のコメント

サイバー攻撃が頻発し被害が増加する中、単独の企業グループでお客様の安心・安全を確保することは容易ではありません。こうした状況下では、企業の垣根を超えて異なる強みを結集し、エコシステムを形成して対応する必要があります。

今回、BBSec様が提供開始する新サービスは複数のセキュリティ製品に対応するOpen XDRのアプローチを採用しています。既存のセキュリティ製品を置き換えることなく統合的なSOCを実現できる本サービスは、幅広いお客様にメリットをもたらすと確信しています。この点に着目し、当社は「G-MDR™」をKMS-SOCの新ラインアップとして採用することをすでに決定しています。

株式会社インフォメーション・ディベロプメント

代表取締役社長 竹原 智子氏コメントのコメント

BBSec様の「G-MDR™」サービスのリリースを、弊社としても大変歓迎いたします。急速に進化するサイバー攻撃に対抗するために、XDRテクノロジーを活用した「G-MDR™」は、企業が直面するセキュリティ課題を効果的に解決するものと考えております。私どもIDグループの主要顧客である大手金融機関や公益事業に十分にご活用いただけるサービスです。また、本サービスに弊社としてセキュリティ人材の供給と対策ソリューションの導入支援にて参画させていただき、エンドユーザー企業へのセキュリティアドバイスと共に人材育成を行い、サイバー攻撃からの防御を強化してまいります。今後も、BBSec様および提携各社と共に、お客様のビジネスを守るための強固なサポート体制を築いてまいります。

今後もBBSecは、企業や団体のサイバー防衛力向上を支援し、より安全なデジタル環境の実現に貢献してまいります。

BBSecは「Vision2030」の実現に向けた「Action 2024」において、

1.新規事業への参入と収益化

2.成長のための人的資本への積極的投資

3.既存事業の継続的拡大と利益率向上

の3つを掲げており、今回の資本業務提携先各社との協業による新サービスの提供は、上記3に該当するものです。

今後も各社の協力により技術向上と共創を加速させ、便利で安全なネットワーク社会の創造に取り組んでまいります。


【BBSecについて】

BBSecは、2000年創業のトータルセキュリティ・サービスプロバイダーです。現状の可視化や診断から事故発生時の対応、24時間/365日体制での運用まで、フルラインアップのサービスを提供しています。高い技術力と豊富な経験、幅広い情報収集力を生かし、「サプライチェーンを狙った攻撃」「社会インフラを狙った攻撃」「AI時代のセキュリティ」を解決すべき社会課題ととらえ、より多くのお客様を悪意ある攻撃者から守ることで、「便利で安全なネットワーク社会を創造する」というビジョンを実現します。

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会社概要

URL
https://www.bbsec.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿8-5-1 野村不動産西新宿共同ビル4F
電話番号
-
代表者名
滝澤 貴志
上場
東証スタンダード
資本金
2億9500万円
設立
2000年11月