ルクミー保育AI™に関する新機能、不適切な写真の掲載リスクを排除する「センシティブ写真チェック機能」が追加
保育AI™を中心としたテクノロジーの力で保育や子育てに関する社会課題を解決するユニファ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:土岐泰之、以下「ユニファ」)が提供する保育総合ICTサービス「ルクミー」の『ルクミーフォト』において、こどもの安全と施設運営の安定化を支援する「センシティブ写真チェック機能」を2025年10月より新たに追加しました。
「センシティブ写真チェック機能」は、こどもの鼻水や個人情報、性的な部分など不適切な写真が誤って公開されるリスクをAIが自動で検知・除外することで、保護者との信頼関係維持や、保育現場の業務効率化および保育者の精神的負荷の軽減などに貢献します。

1.背景
こども家庭庁は、保育施設などのホームページに掲載されたこどもの画像が第三者により性的な目的で使用された事例を受け、注意喚起を発表しました※1。また、こども施策を社会全体で総合的かつ強力に推進していくための包括的な基本法として、2023年5月には「こども基本法」※2が施行され、児童の権利条約※3としてもこどもの権利を守ることが今後も重要な課題となってきます。
「こどもの権利」という観点からも、保育施設における写真の掲載は十分な配慮が必要であり、鼻水や個人情報、性的な部分を含む写真などは保育者が掲載前に写真を事前に選別することが重要です。
一方、保育施設における仕事量の多さや労働時間の長さ、煩雑な事務作業により、こどもと向き合う時間が十分に取れないなどの点は、保育士の離職理由にもなっています※4。通常の保育業務に加え、園児の写真一枚一枚の確認作業は、時間と心理的な負担が大きい業務です。
今回、ユニファでは保育者が膨大な写真のチェック作業における業務負荷や精神的負荷軽減のため、保育AI™を活用した「センシティブ写真チェック機能」を新たに追加しました。
※1:「保育所等のホームページにおけるこどもの性的な部位を含む画像等の掲載等について(注意喚起)」(こども家庭庁/文部科学省、2024年5月)
※2:「こども基本法の概要」(こども家庭庁、2023年4月)
※3:「児童の権利条約」(外務省、2024年6月)
※4:「省力化投資促進プラン―保育(案)」(こども家庭庁、2025年5月)
2.ルクミーフォト「センシティブ写真チェック機能」について
これまでルクミーの保育AI™を活用した「自動写真チェック機能」を強化し、保育者の目視チェックを補助する「センシティブ写真チェック」を新機能として追加したことで、AIが特に注意が必要な以下の3つの観点を自動で検知し、販売対象から除外します。見落としのリスクを最小限に抑えることで、保育者の煩雑な業務負担を軽減し、こどもと向き合う時間のさらなる創出を目指します。

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新たに追加されたチェック項目 |
検知対象となる写真の例 |
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鼻水 |
鼻水が多く出ているなど、保護者が不快に感じる可能性のある写真 |
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個人情報 |
名前や住所、アレルギー情報など、個人が特定できる情報が写り込んでしまった写真性的な部位 |
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性的な部位 |
おむつ交換や水遊びなどで、胸元や局部などが写り込んでしまった写真 |

※実際の画面では、該当カ所の枠線表示はありません。また、AIによる判定は100%の精度を保証するものではなく、あくまで補助的なチェック機能となります。ルクミーの利用条件などをご確認いただいたうえでのご利用をお願いします。
これまでのルクミーフォトでは、大量の写真から特定の園児の顔をAIが認識し、該当写真を素早く見つけ出すことができる「顔認識機能」、保護者に共有される写真にこども達が偏りなく撮影されているかのチェックを支援する「ばらつきチェック」、ブレボケのある写真や顔が認識できない写真、暗く写っている写真を保育者の代わり整理する「自動写真チェック」機能を提供していました。
「センシティブ写真チェック機能」が追加されることで、AIが不適切と判断した写真は安全上の理由から自動で『販売対象外』として分類され、連絡帳やドキュメンテーションなど他のサービスからは参照・利用ができなくなります。
保育者は、不適切な写真の確認作業という精神的な負担が軽減し、新たに生まれた時間をこどもたちともっと向き合う時間や、より創造的な保育活動に充てられるようになります。今後も、ルクミーは保育現場における保育の「質」の向上に貢献します。
「センシティブ写真チェック機能」の導入および詳細については、以下ルクミーお問い合わせフォームにご連絡ください。
https://lookmee.jp/lookmee_form.html
3.ルクミー「保育AI™」について

ユニファが提供するルクミーの『保育AI™』機能では、連絡帳・おたよりなどの文章作成を支援する『たよれるくん』や保護者に共有される写真にこども達が偏りなく撮影されているかのチェックを支援する『ばらつきチェック』などといった機能を提供しています。
これらにより、保育者は事務作業の負担を軽減し、こどもたちと向き合う時間や心の余裕を増やすことができます。また、保護者には、より丁寧な情報共有が安心感と信頼を高めることにつながります。
また、2024年10月からはこども家庭庁の「こども・子育て分野における生成AI利用実証団体公募要領」に基づき、岩手県北上市、神奈川県横須賀市、東京都狛江市の保育施設において、生成AI技術を活用した実証実験を開始しています。
ルクミーの『保育AI™』サービスを利用しても、「機械的になる」「冷たい保育になる」という心配はありません。いつもそばでこどもたちを見守ってくれている保育者の想いがあるうえで保育が成り立ちます。その保育者の思いを『保育AI™』サービスがアシスタントとして細かなことをサポートし、こどもたちとの時間を生み出すお手伝いをしてくれます。
今まで園とともに、全国47都道府県の施設の保育者と伴走してきたルクミーが生み出した『保育AI™』サービスと保育者の想いをかけ合わせた保育メソッドがあります。ルクミーは『保育AI™』サービスで、人の温かみをしっかりと体現できる保育を実現し、愛があふれる・こどもにより寄り添う保育をめざします。
『保育AI™』サービスの詳細などは以下よりご覧ください。
4.ルクミーおよびユニファについて
■ 保育総合ICT「ルクミー」とは <https://lookmee.jp/>
保育者の業務は、こども達の登降園管理やお昼寝(午睡)時の見守り、保育日誌や保育計画の作成、保護者や自治体へ提出する書類作成、保育者のシフト管理まで、非常に多岐にわたります。
「ルクミー」シリーズは、登降園状況や検温、睡眠、食事、排便などのデータや、ルクミーフォトで撮影した写真を自動で集約し、帳票や連絡帳へ自動転記します。また、ルクミー午睡チェックにより、センサーが体動を検知、アプリが体の向きを自動記録します。ルクミー午睡チェックは、業界シェアNo.1※1を獲得しています。「ルクミー」シリーズにより、保育関連業務をDX(デジタル・トランスフォーメーション)し、業務負荷の大幅な削減を実現し、保育者の心と時間のゆとりの創出を目指します。また、創出できた時間によって保育者にとって重要なこどもと向き合う時間を増やし、写真ドキュメンテーション作成機能の提供により、保育者同士でこどもたちの成長に関する気づきをさらに共有しやすい環境を作り、豊かなコミュニケーションを増やします。これらを通じて、保育者のやりがいの創出や保育の質の向上にも貢献します。これまでの「ルクミー」シリーズ導入数は累計20,000件超であり、約70の自治体へ導入されています※2。
※1:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポートMonthly」2023年10月号「午睡チェックセンサー市場における有力ベンダーの導入実績比較分析」より。2022年度における累計センサー出荷台数、累計利用園児数、累計導入施設数それぞれで一位を獲得。https://mic-r.co.jp/micit/
※2:2024年9月時点。自社調べ。
■ ユニファ株式会社 <https://unifa-e.com/>
ユニファは、保育・育児関連の社会課題解決を目指す“Childcare-Tech”領域のスタートアップです。「家族の幸せを生み出す あたらしい社会インフラを 世界中で創り出す」をパーパス(存在意義)に、保育AI™を中心とした最新のテクノロジーを活用した保育総合ICTサービス「ルクミー®」を開発・提供しています。「スマート保育園®・スマート幼稚園®・スマートこども園®」構想を通じて、子育てしながら働きやすい豊かな社会作りに貢献しています。2017年にStartup World Cup初代チャンピオンに選出をはじめ、これまでに著名なアワードを複数受賞している他、2021年にJ-Startup 、2023年10月にはJ-Startup Impact に選定されています。また、2023年2月に設立された一般社団法人こどもDX推進協会の理事も務めています。2025年8月には、経済産業省主催の「日本スタートアップ大賞2025」にて「審査委員会特別賞」を受賞しました。
※スマート保育園®・スマート幼稚園®・スマートこども園®はユニファの登録商標です。

■ 会社概要
会社名: ユニファ株式会社
代表取締役CEO: 土岐 泰之
設立: 2013年
所在地: 東京都千代田区永田町2-17-3 住友不動産永田町ビル 1F
企業URL: https://unifa-e.com/
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