数々の受賞に輝く名作絵本『ぼくは川のように話す』のコンビがおくる、注目の最新刊!『おばあちゃんのにわ』

作者の思い出をもとに、おばあちゃんと「ぼく」の言葉にたよらない心穏やかな日々を描く。世界的に注目される絵本作家、シドニー・スミスによる、まぶしいほどに美しい絵も必見です。

偕成社

株式会社偕成社(出版社 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:今村正樹)は、『おばあちゃんのにわ』(ジョーダン・スコット 文/シドニー・スミス 絵/原田 勝 訳)を2023年6月中旬に刊行します。


偕成社HP『おばあちゃんのにわ』書籍詳細:https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034253908


  • 産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞した名作『ぼくは川のように話す』のコンビが再タッグ!


本作は『ぼくは川のように話す』のジョーダン・スコットとシドニー・スミスが再タッグを組み、前作と同じく原田勝が訳を手がけます。タイトル文字も前作同様、絵本作家、荒井良二によるものです。


前作『ぼくは川のように話す』は、オリジナル版が出版されたアメリカで、障害をもつ体験を芸術的な観点から描いた作品に与えられるシュナイダー・ファミリブック賞、ボストングローブ・ホーンブック賞、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞などを受賞したほか、ドイツ、イタリア、オランダ、中国、台湾などでも受賞を重ね、日本でも産経児童出版文化賞・翻訳作品賞を受賞しています。

偕成社HP『ぼくは川のように話す』書籍詳細:https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034253700


  • 作者、ジョーダン・スコットの幼少期の思い出をもとに描く


最新作『おばあちゃんのにわ』はカナダの詩人、ジョーダン・スコットが、幼少期に自身の祖母と過ごした思い出をもとにしてつくった絵本です。おばあちゃんと「ぼく」の、言葉にたよらずに気持ちをかよわせる親密さと、かけがえのない穏やかな日々を描きます。


<あらすじ>


ぼくのおばあちゃんは、もとはニワトリ小屋だった家にすんでいる。毎朝、お父さんの車でおばあちゃんの家にいくと、おばあちゃんは庭でとれた野菜をつかって、朝ごはんをつくってくれる。長いあいだ食べものがなくてこまったことがあるおばあちゃんは、ぼくが食べこぼしたオートミールをひろいあげると、それにキスして、ぼくのおわんにもどす。


雨の日には、おばあちゃんはゆっくり道を歩く。それはミミズをつかまえるため。ぼくたちは、つかまえたミミズをおばあちゃんが野菜を育てている庭にはなつ。いつも、二人でそうしていた。おばあちゃんがあの家を出るまでは……。


<作者あとがきより>


ぼくのおばあちゃんはポーランドで生まれそだち、第二次世界大戦中は家族とともにたいへんな苦労をあじわいました。戦争がおわると、おばあちゃんはカナダに移り住み、ブリティッシュ・コロンビア州にあるポート・ムーディという海辺の小さな町で、おじいちゃんとくらしました。ふたりは、バーネット・ハイウェイのそばにある硫黄工場のうらの、ニワトリ小屋を作りなおした家で寝起きしていました。ポーランド語で「おばあちゃん」はババ、「おじいちゃん」は「ジャデク」といいます。(中略)


ぼくが生まれてきたときにはもう、ジャデクはこの世にいませんでした。ババは、ニワトリ小屋だった家にひとりでくらしていて、ぼくがババとすごした時間のほとんどは、その小さな家でのものです。ババは英語があまりじょうずに話せなかったので、ぼくらはほとんど、身ぶりや手ぶりで、そして、さわったり、笑ったりして、いいたいことを伝えあいました。また、ふたりとも食べることがすきだったので、食べものを通じて心をかよわせました。

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前作『ぼくは川のように話す』を読むと、ジョーダン・スコットが子どものころ、吃音に苦しんでいたことがわかります。彼にとって、言葉を発しなくとも心地よく過ごしていられるおばあちゃんとの時間は、特別なひとときだったに違いありません。


『ぼくは川のように話す』刊行時の書評▼

何度も読み返して味わいたくなる美しい絵本(みやこしあきこ・評)
https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/review/rev2106/


画家のシドニー・スミスは、『おはなをあげる』(ジョナルノ・ローソン作)によりカナダ総督文学賞、『うみべのまちで』(ジョアン・シュウォーツ文)によりケイト・グリーナウェイ賞、初めての自作絵本『このまちのどこかに』によりケイト・グリーナウェイ賞とエズラ・ジャック・キーツ賞を受賞。さらに上記3作と『ぼくは川のように話す』はすべてニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞するなど、今世界で最も注目されている作家のひとり。

水面に反射する光や、部屋に差し込む光など、さまざまな場面で描かれる「光」の美しさに定評があり、その力量は本作でも遺憾なく発揮されています。

  ▲台所に立ち、朝ごはんをつくるおばあちゃん。窓から差し込む逆光の表現が美しい。


ぜひ刊行の機会に、貴媒体でご紹介ください。


  • 書籍詳細


『おばあちゃんのにわ』
文: ジョーダン・スコット
絵: シドニー・スミス    
訳: 原田 勝
定価1,760円(本体価格1,600円)
判型:25cm×25cm 
ページ数:41ページ
対象:小学校低学年から
初版:2023年6月17日
書籍詳細:https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784034253908


  • 著者情報


文:ジョーダン・スコット

1978年生まれ。カナダの詩人。2018年、これまでの業績に対してThe Latner Writers’ Trust Poetry Prizeを受賞。シドニー・スミスとともに、『ぼくは川のように話す』によりシュナイダー・ファミリーブック賞、ボストングローブ・ホーンブック賞を受賞。


絵:シドニー・スミス

1980年生まれ。カナダの画家。『おはなをあげる』(ジョナルノ・ローソン作)によりカナダ総督文学賞、『うみべのまちで』(ジョアン・シュウォーツ文)によりケイト・グリーナウェイ賞、初めての自作絵本『このまちのどこかに』によりケイト・グリーナウェイ賞とエズラ・ジャック・キーツ賞を受賞。上記3作と『ぼくは川のように話す』はすべてニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞している。


訳:原田 勝

1957年生まれ。東京外国語大学卒業。『ぼくは川のように話す』により産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。長編の翻訳に『弟の戦争』『ハーレムの闘う本屋』『ペーパーボーイ』『コピーボーイ』『ヒトラーと暮らした少年』『夢見る人』、絵本の翻訳に『夜のあいだに』『セント・キルダの子』などがある。

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会社概要

株式会社 偕成社

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URL
http://www.kaiseisha.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区市谷砂土原町3-5
電話番号
03-3260-3221
代表者名
今村 正樹
上場
未上場
資本金
6500万円
設立
1936年11月