リアルテックファンド、幹細胞枯渇に起因した再生不全疾患治療薬の研究開発を行うイーダームへの出資を実施

UntroD Capital Japan株式会社(所在地:東京都港区、代表:永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド*は、幹細胞再生研究と医薬品開発を手掛ける株式会社イーダーム(本社:東京都文京区、代表取締役:安藤信裕、以下「イーダーム」)へ投資を実施したことをお知らせ致します。イーダームは今回の調達資金をもとに、皮膚を中心とした幹細胞の再生不全に起因する各疾患に対する治療薬の開発を進めていく予定です。
企業概要
イーダームは西村栄美教授(東京大学医科学研究所 老化再生生物学分野)による組織幹細胞の老化・再生メカニズムに関する最先端研究を基盤に設立された創薬スタートアップです。“幹細胞を守り、再生を促す”という戦略に基づき、従来の細胞治療とは一線を画し、低分子化合物によって生体内に残存する上皮幹細胞の保護・再生を促す革新的技術を基盤とし、脱毛症、皮膚潰瘍といった「日常的でありながら、有効な治療法が存在しない再生不全疾患」の解明と克服に取り組んでいます。
資金調達の目的と使途
イーダームは今回、リアルテックファンドほか3者から出資を受け、合計約4.6億円の資金調達を行いました。本資金はイーダームが主たるターゲットとする「幹細胞枯渇に起因する再生不全疾患」に対する、非臨床試験を含む研究開発に投資をしていく計画です。
担当者コメント
イーダームは創業者である西村教授の、長年に渡る幹細胞老化・再生メカニズムに対する研究を基盤に設立された創薬企業であり、有望な低分子化合物を用いて、脱毛症や皮膚潰瘍(じょくしょう)など数多くの患者さんが苦しむ難治性疾患と、老齢疾患に対する治療薬開発を進めています。国際的な高齢化が進む中で、年齢を重ね、身体機能が低下し、病を経るということが当然という世界の常識を変え、人々が生涯を健康に生き続ける“難病克服と健康長寿の実現”に強く期待をしています。
(UntroD Capital Japan株式会社 グロースマネージャー 三井 善夫)
*正式名称:「リアルテックファンド4号投資事業有限責任組合」
株式会社イーダームについて
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設立年月:2017年11月
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所在地:東京都文京区湯島1-5-45 東京医科歯科大学2号館3階
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代表者:安藤 信祐
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資本金:1,000万円
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事業内容:幹細胞枯渇に起因する、難治性疾患に対する治療薬開発
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公式サイト:https://eaderm.com/
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出資時期:2025年5月
UntroD Capital Japan株式会社(アントロッドキャピタルジャパン)およびリアルテックファンドについて
UntroD Capital Japan株式会社は、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテック・スタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。現在までに、リアルテックファンド1号~4号(日本ファンド)、リアルテックグローバルファンド1号・2号(グローバルファンド)、リアルテックグロースファンド1号(日本ファンド)、およびクロスオーバー・インパクトファンド(日本ファンド)を運用し、運用総額は400億円以上に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。
お問い合わせ先
UntroD Capital Japan株式会社
広報担当:成田
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