杉良太郎特別防犯対策監が寄席を開催「落語を通じて詐欺撲滅を訴えたい」
全国で特殊詐欺の被害が深刻化する今年、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏が、「第一回杉友寄席 落語家が詐欺を斬る」と題し、落語を通して特殊詐欺の被害を食い止めるための催しを行いました。
警察庁特別防犯支援官の吉原朝馬氏が出演し、自身が制作した特殊詐欺をテーマとしたオリジナルの詐欺落語「詐欺に勝つ(喝!)」を通じて、特殊詐欺撲滅を訴えました。
杉対策監「様々な方に向けて発信していきたい」
杉友(さんゆう)寄席とは、1981年より、杉良太郎氏が自宅を開放し、二ツ目落語家の皆様を応援することを目的とし開催していたものです。杉氏が寄席の出番に恵まれず、収入も少なく生活に困りながらも、古典落語への情熱を失っていない二ツ目が大勢いることを知り、自分にできることがないかと考え、自ら寄席を開催しました。
そして今回、警察庁特別防犯対策監も務める杉良太郎氏が、当時、この杉友寄席で鍛えられた落語家であり、杉氏の呼び掛けにより結成された「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦~」プロジェクトチームの一員として、警察庁特別防犯支援官も務める吉原朝馬氏とともに、「杉友寄席」を復活させました。特別防犯支援官の吉原朝馬氏を筆頭に、桂 蝶の治氏、42年前の杉友寄席にも出演していた金原亭 馬生氏、春雨や 雷蔵氏、林家 種平氏の5名の噺家がそれぞれ詐欺に関係するネタを披露し、会場は笑いの渦に包まれました。
特殊詐欺の手口を2人の詐欺師が紹介しながら注意喚起をする自作の落語「詐欺に勝つ(喝!)」を披露した吉原朝馬氏は、「落語家として、落語で詐欺撲滅を訴えたい。このネタを作ったのは5年前だが、詐欺の手口も時代に合わせて変化している。笑いを通じて勉強になったという声をたくさんいただいているので、今後も時代に合わせて内容を変え、広く伝えていきたい。」と今後について述べました。
また42年ぶりの開催となった感想を聞かれ、杉氏は、「様々な方に向けて分かりやすく特殊詐欺被害防止の発信をする必要があると考え、今回落語を通して詐欺撲滅を訴える会を復活させた。今後も継続的に開催したいと考えているが、報道の少ない被害者のその後について、また加害者の今についても落語を通じて知ってもらえるよう期待したい。」と述べました。
【開催概要】
■催事名 :第一回杉友寄席 落語家が詐欺を斬る
■実施日 :2023年6月5日(月)
■実施会場 :都内演芸場
■出席者 :警察庁特別防犯支援官 吉原朝馬、
林家種平、春雨や雷蔵、金原亭馬生、桂蝶の治
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