30年前、名探偵だったあなたと助手だったわたし。桜庭一樹『名探偵の有害性』が8月30日に刊行!
稀代のストーリーテラーが贈る、怒濤のミステリ・エンタテインメント!
桜庭一樹さんの最新作『名探偵の有害性』を8月30日に刊行いたします。
本書は、《GOSICK》シリーズや『赤朽葉家の伝説』の著者、桜庭一樹さんによるミステリ・エンタテインメント作品です。東京創元社の文芸誌『紙魚の手帖』に2023年4月号(vol.10)から2024年2月号(vol.15)まで連載されました。
かつて名探偵として活躍し、人気を誇った五狐焚風(ごこたい・かぜ)とその助手、鳴宮夕暮(なるみや・ゆうぐれ)。20年後、ふたりは夕暮が夫と営むちいさな喫茶店「おいでぃぷす」で偶然再会を果たした。翌日、とある動画サイトで〈告発動画〉が配信される。
――名探偵の有害性を告発する!
――第一弾は五狐焚風の有害性だ‼️
風と夕暮は自分たちの過去の推理を検証する旅に出る。その先に待っていたのは……?
ひと足早く作品をお読みくださった書店員さんたちからも、絶賛のコメントが多く寄せられています!
桜庭一樹『名探偵の有害性』は8月30日刊行です。ご期待ください。
■書誌情報
名探偵の有害性
桜庭一樹
判型:四六判上製
ページ数:398ページ
ISBN:978-4-488-02909-8
Cコード:C0093
定価:1,980円(税込)
装画:オオタガキフミ
装幀:岩郷重力+K.K
内容紹介:
かつて、名探偵の時代があった。ひとたび難事件が発生すれば、どこからともなく現れて、警察やマスコミの影響を受けることなく、論理的に謎を解いて去っていく正義の人、名探偵。そんな彼らは脚光を浴び、黄金時代を築き上げるに至ったが、平成中期以降は急速に忘れられていった。
……それから20年あまりの時が過ぎ、令和の世になった今、YouTubeの人気チャンネルで突如、名探偵の弾劾が始まった。その槍玉に挙げられたのは、名探偵四天王の一人、五狐焚風だ。「名探偵に人生を奪われた。私は五狐焚風を絶対に許さない」と語る謎の告発者とは? 名探偵の助手だった鳴宮夕暮――わたしは、かつての名探偵――風とともに、過去の推理を検証する旅に出る。
■著者プロフィール
桜庭一樹(さくらば・かずき)
1999年「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』と改題して刊行)で第1回ファミ通えんため大賞に佳作入選。2003年開始の〈GOSICK〉シリーズで多くの読者を獲得し、さらに04年発表の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。07年に『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞を、翌08年に『私の男』で第138回直木賞を受賞。おもな著書に『少女には向かない職業』『製鉄天使』『荒野』『ファミリーポートレイト』『ばらばら死体の夜』『無花果とムーン』『小説 火の鳥 大地編』『少女を埋める』『紅だ!』『彼女が言わなかったすべてのこと』など、またエッセイ集に〈桜庭一樹読書日記〉シリーズや『東京ディストピア日記』などがある。
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