4K/HD PTZリモートカメラ「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」「KY-PZ200」計3モデルを発売
NDI|HX・SRTプロトコルなど複数のIP伝送プロトコルに対応した新ラインアップが登場
「KY-PZ400N」と「KY-PZ200N」は、高効率・低帯域幅のIP伝送を実現するNDI|HXプロトコルと、安定したIP伝送を実現するSRTプロトコルに対応。インターネットを介して高品質なリモート収録を実現します。「KY-PZ400N」は851万画素1/2.5型CMOSセンサーを搭載し、高解像度の4K出力に対応する高画質モデル。また、「KY-PZ200N」はHD出力に対応する標準モデルです。「KY-PZ200」は、HD出力とSRTプロトコルに対応したエントリーモデルです。
【対応プロトコルについて】
・NDI|HXプロトコル:米国NewTek社が開発した高画質な映像を低遅延で効率的に伝送できる技術。
・SRTプロトコル:Secure Reliable Transport。リアルタイム性を追求しつつ、パケットロスやジッターなどでの品質劣化に対応する映像伝送プロトコル。
<企画意図>
当社は、遠隔操作により即時的に高画質な映像撮影を可能とするHD PTZリモートカメラ「KY-PZ100」システムを2016年より発売。リモートプロダクション用のIPカメラソリューションとして多方面で提案し、議会中継や講義収録から、結婚式やコンサートなどの撮影まで、ライブ配信・ライブ中継用途において好評を得てきました。
今回発売する「KY-PZ400N」は、より高画質化を進め851万画素1/2.5型CMOSセンサーを搭載し、4Kの高画質出力に対応します。また、「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」は、高効率で低帯域幅のIP伝送技術として普及しているNDI|HXプロトコルと、信頼性が高く不安定なネットワーク環境下においても、高品質の映像伝送を可能にするSRTプロトコルに対応。IP伝送機能の強化により、安定した高画質のストリーミング配信の実現に加え、リモート操作による撮影時の省人化や、普及しているインターネット回線を利用した効率的な配信により、ランニングコストの削減を可能にします。「KY-PZ200N」はHD出力対応の標準モデル。「KY-PZ200」は、SRTプロトコルのみに対応し、低コストでシステム導入がしやすいエントリーモデルです。
当社は、優れたIP伝送機能と操作性の高さ、および低ランニングコストを兼ね備えた新商品3モデルの投入により、近年、需要が急激に高まったIPリモートプロダクション収録やコンサート、リモート講義の高画質ストリーミング配信から、大規模な議会中継や教会でのミサの映像配信などに至るまで、高画質で安定した映像配信の低コスト・省人化による運用を提案します。
<「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」共通の主な特長>
・ ストリーミングプロトコルのNDI|HXとSRTに対応し、IP伝送機能を強化
高効率・低帯域幅でのIP伝送を実現できるNDI|HXプロトコルの対応に加え、パケットロスやネットワーク遅延を軽減し、通信品質の向上を可能にするSRTプロトコルにも対応することで、IP伝送機能を強化し高画質で安定した映像配信を実現します。
<「KY-PZ400N」固有の主な特長>
1.4K30p出力に対応する851万画素1/2.5型CMOSセンサーを搭載
4K30p出力に対応する851万画素1/2.5型 CMOSセンサーを搭載し、高精細な4K解像度で、さまざまなシーンの映像描写を可能にします。
2.光学12倍広角ズームレンズ(F1.8-F2.6、35mm換算:約26.4mm~316.8mm)を搭載
35mm換算で最大約316.8mmを実現する光学12倍ズームレンズ(デジタルズーム16倍)を搭載し、離れた被写体も鮮明に映すことができます。また、約71度(35mm換算で約26.4mm)の広い視野角により、距離が限られた空間でも広範囲に被写体をとらえることが可能です。
3.スタジオ収録に便利な2色タリーランプを搭載
赤と緑の2色タリーランプをレンズ上部に搭載し、パン動作時にもレンズ正面からスタンバイやプログラムの状態が確認できます。
<「KY-PZ200N」「KY-PZ200」共通の主な特長>
1.HD出力に対応する207万画素1/2.8型CMOSセンサーを搭載
207万画素1/2.8型 CMOSセンサーを搭載し、HD解像度でさまざまなシーンの映像描写を可能にします。
2.光学20倍ズームレンズ(F1.8〜F2.8、35mm換算:約30.2mm~606.9mm)を搭載
高倍率な光学20倍ズームを搭載し、遠くからでも被写体を大きく映すことができます。
3.UVC(USB Video Class)に対応し、ウェブカメラとして使用が可能
別売のUSBケーブルを使用して本機を直接PCに接続でき、ウェブカメラとして使用が可能。ウェブ会議やリモート講義などの撮影・配信用カメラとして高画質、高倍率な映像を活用できます。
<「KY-PZ200」固有の主な特長>
・ ストリーミングプロトコルSRTに対応し、安定した映像配信を実現
パケットロスやネットワーク遅延を軽減して通信品質を向上させるストリーミングプロトコルSRTに対応し、安定した映像配信を実現します。
<「KY-PZ400N」「KY-PZ200N」「KY-PZ200」3モデル共通の主な特長>
1.NTP※1の時間情報をストリーミングに重畳するVITC※2に対応し、複数のカメラの同期が可能
NTP※1の時間情報をストリーミングに重畳するVITC※2に対応。ネットワーク経由で複数のカメラを同期することができ、各映像の同期が重要なコンサート、ショー、スポーツのストリーミング配信や、ライブプロダクションにおけるミキシング時の利便性が向上します。
※1:Network Time Protocol。ネットワークに接続された機器の時刻同期に使用されるプロトコル。
※2:Vertical Interval Time Code。映像信号の一部に時間情報が埋め込まれるタイムコードの方式。
2.当社製リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)を使用し、最大100台のカメラ制御が可能
リモートカメラコントローラー「RM-LP100」(別売)を使用し、同機1台で最大100台のカメラ制御が可能です。各カメラを、同機のコントロールレバーとシーソー型ズームレバーでPTZ操作できるだけでなく、フォーカス・アイリス制御、設定メニューの変更なども可能です。
3.H.264/H.265/Motion JPEGエンコーディング、およびデュアルストリーミングに対応
PCやスマートフォン・タブレットなどで広く使われているビデオコーデックのH.264に加えて、H.265にも対応。H.265はH.264の約半分のビットレートで同等の画質を得られるため、通信料を抑えた効率の良い映像伝送が可能です。また、低遅延で画質劣化が少ないMotion JPEGにも対応します。さらに、デュアルストリーミングへの対応により、低解像度のサブストリームを用いて低負荷で動画を編集すると同時に、高解像度のメインストリームで編集映像の生成を行うといったワークフローを実現します。
4.HDMI、3G-SDI、LAN端子(PoE対応)を搭載
モニターの入力端子や接続環境に合わせて、近距離ではHDMI、長距離では3G-SDIといった映像出力の使い分けが可能。HDMIでは4K30p出力に対応します(「KY-PZ400N」のみ)。また、LAN端子はPoE電源に対応し、LANケーブル1本で電源供給と動画伝送、カメラのコントロールが可能で、設置やケーブルの引き回しの負担を軽減します。
<商標について>
・NDI|HXは、Vizrt Groupの商標です。
・HDMI、HDMIロゴ、およびHigh-Definition Multimedia Interfaceは、HDMI Licensing, LLCの商標もしくは米国およびその他の国における登録商標です。
・記載されている会社名、製品名は各社の商標および登録商標です。
当社プレスリリースURL:https://www.jvc.com/jp/press/2021/press-210713-01/
本件に関するお問い合わせ先
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