工場や店舗など現場の卓越したDXの取り組みを表彰する「現場DXアワード 2024」、受賞企業決定
最優秀賞・株式会社ナニワでは、年間500時間と180万円のコストを削減。現場DX起点で全社のDXも加速度的に進み、若手の離職率低下・生産性向上による休日増加も
現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズを提供する株式会社カミナシ(本社:東京都千代田区、代表取締役:諸岡 裕人、以下「カミナシ」)は、DXに挑み、優れた成果や現場の改革・改善を実現した企業を表彰する「現場DXアワード 2024」を開催し、受賞企業が決定したことを発表します。
最優秀賞は、年間500時間の業務時間削減と180万円のコスト削減など高い成果と、実現に向けた多彩で工夫を凝らしたアプローチが評価された株式会社ナニワ(本社:愛知県みよし市、代表取締役社長:加瀬澤 克治、以下「ナニワ」)が受賞しました。本日より特設サイトも公開し、各企業の取り組みについて詳しく紹介しています。
特設サイト: http://gemba-dx-award.kaminashi.jp/
「現場DXアワード」とは
現場DXアワードは、工場や店舗などさまざまな現場における卓越したDXの取り組みを表彰するアワードです。各社の優れた取り組みを広く社会に共有することで、現場DXのさらなる普及・拡大の一助となることを目的としています。
2回目の開催となる本年は、現場帳票システム『カミナシ レポート』の利用企業を対象に、現場DXプロジェクトの「推進力」「成果」「汎用性」の3つを評価軸として審査が実施され、多数の応募企業の中から最優秀賞1社、部門賞(全5部門:若手活躍賞・プロジェクト推進賞・業務効率化賞・組織改革賞・審査員特別賞)各1社、計6社の受賞企業が選出されました。
受賞企業および取り組み概要
【最優秀賞】株式会社ナニワ(本社:愛知県みよし市、代表取締役社長:加瀬澤 克治)
お客さまからの食の安全に関する要望に応えることと、外部認証の取得・維持のために、1日150〜200もの紙帳票への記録やファイリングを実施していました。しかし、記録や確認に大きな労務負担が掛かっており、製品の在庫管理にも手間やミスが発生。そこで「製造部門の業務改善全般を推進する専任ポジションの設置」「傾聴スキルセミナーを実施し従業員の受容性を高める」といった独自の施策を実施しながら『カミナシ レポート』の運用を開始し、DX推進を開始しました。
現場の声を反映しながら取り組んだ結果、業務時間の1日120分短縮と年間180万円のコストを削減。さらに、現場DXの成功を基盤に他部署でもデジタル化の取り組みが加速。働きやすい環境の整備による離職率の低下や完全週休2日制導入の計画も進んでいます。
(取り組みの詳細)https://gemba-dx-award.kaminashi.jp/2024/naniwa
【若手活躍賞】ロイヤル株式会社 [東京食品工場](本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:白岩 雅博)
現場では、品質保証や衛生関連の要求の高まりで紙帳票が増加し記録・管理が従業員の負担となっていたことに加え、帳票が水濡れで読めなくなる品質管理上のリスクも発生していました。これらの課題を解決するため、2023年に新卒5年目の社員2名を中心に若手4名のチームを組成し『カミナシ レポート』運用に取り組みました。
導入前には試験期間を設け、週1回の定例会議で顔を突き合わせて改善点を共有・議論。その後も都度、現場従業員の声を聴き、操作マニュアルの作成・キャラクターの活用・年齢層の高い従業員にもまずは使ってもらい改善点をヒアリングする等を実施しました。その結果、約8か月で月1,450枚の紙帳票の削減と業務負担軽減を達成。現場から自主的に改善提案も上がるようになり、意識改革も進展しました。
(取り組みの詳細)https://gemba-dx-award.kaminashi.jp/2024/royal-factory
【プロジェクト推進賞】ファウンテン・デリ株式会社(本社:福岡県古賀市、代表取締役社長:泉 千惠)
人手不足のなかで、全体の約6割を占める外国人従業員や従業員の入れ替わりの激しさによる業務理解度の差や、膨大な紙帳票の管理コスト・作業効率の課題がありました。これらを解決し食品製造業としての安全・安心を担保した上で、2030年までにスマートファクトリー化を実現すべく、約4年前からDX推進を本格化。動画マニュアルを作成して記録画面にURLを貼ったり、小グループを複数作って一人ひとりの理解度を把握できるようにして運用定着を図った結果、業務標準化と運用開始以後の事故発生件数ゼロを実現しています。また、業務効率化により減った残業時間分をスキル向上のために活用できるようにもなりました。
(取り組みの詳細)https://gemba-dx-award.kaminashi.jp/2024/fountain-deli
【業務効率化賞】株式会社ジェイテクトエレクトロニクス(本社:東京都小平市、代表取締役社長:大野 秀樹)
業務効率化と省人化を目指し『カミナシ レポート』を通じた現場DXに取り組みました。まず最初に紙の帳票の棚卸しと、記録から保管までの現状把握と工程を要素別に分析。通常業務と兼務でDX推進をすることとなる各部門にそのメリットを提案し、導入・運用プロジェクトに巻き込んでいきました。
その後、作業効率向上のための記録項目の必要・不要の振り分けや、さまざまな国籍の方が記録しやすい表記の工夫等、現場と打ち合わせを何度も重ねながら“使いやすいツール”を追求。また、どの部署が何%進捗しているかや費用対効果も都度可視化し、運用を推進しました。結果、月500枚以上の紙帳票を削減できた部署や、保管スペースの削減、報告・引き継ぎ業務が容易になるといった効率化を実現できました。
(取り組みの詳細)https://gemba-dx-award.kaminashi.jp/2024/jtekt-electronics
【組織改革賞】株式会社オイシス[デリカ事業部](本部:兵庫県伊丹市、代表取締役社長:池野 正明)
お客さまにより安心と安全を届けるべく、品質管理のさらなる徹底とともに組織全体で仕事の捉え方をアップデートする必要性を感じていました。そこで、神戸工場への『カミナシ レポート』先行導入を経たのち、2023年から3年計画で全社への展開を開始。
工場ごとにリーダーと若手サポート役を選任し、全80名以上のメンバーで現場からフィードバックをもらいながら運用を推進。品質管理手順の再検討や各拠点での業務標準化にも注力しました。3年計画の中間地点の現在、リーダーやメンバーの自主的な発信が増加したり、今までリーダーシップを執る機会がなかった若手社員のリーダーシップ発揮機会が増えたりして、組織全体に変化が生まれました。
(取り組みの詳細)https://gemba-dx-award.kaminashi.jp/2024/oisis
【審査員特別賞】栄光堂ファクトリー株式会社(本社:岐阜県大垣市、代表取締役社長:鈴木 伝)
現場DXに取り組む以前は、製造現場の機械の点検関連帳票が何十種類もあることによる記入漏れのほか、人によってチェックの精度が異なることによる機械トラブルが発生し、生産ロスが起きていました。この状況を受け、プロジェクト推進の経験はないものの真面目さや誠実さが光るメイン担当者を据え『カミナシ レポート』の運用開始とともにDXを推進。現場の声を一つ一つ丁寧に聴きながら継続的に対話をし、随時フィードバックを反映しながら推進したほか、日常の機械点検を画像で明確化し、確認箇所を撮影して記録する仕組みも導入。その結果、チェック漏れはほぼゼロとなり、機械トラブルによるロスは削減され、包装量が月4t増加。さらに紙の帳票全135種のうち78種をデジタル化し、年間14,500枚の紙帳票を削減しました。現場の各従業員が業務改善を自分事と捉え、トラブル再発防止のための自主提案もされるようになるなど、社内の前向きな雰囲気も醸成できています。
(取り組みの詳細)https://gemba-dx-award.kaminashi.jp/2024/eikodo-factory
「現場DXアワード 2024」概要
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応募条件:2024年6月6日までに現場帳票システム『カミナシ レポート』の利用契約を締結している法人企業
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応募期間:2024年7月8日〜9月6日
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審査基準:現場DXプロジェクトの「推進力」「成果」「汎用性」
現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズについて
現場DXプラットフォーム『カミナシ』は、現場の基盤である「作業方法」「人」「設備」にフォーカスした製品群を展開しています。現場帳票をデジタル化する『カミナシ レポート』を主力製品に、AI個数検査システム『カミナシ CountAI』、現場従業員管理システム『カミナシ 従業員』を展開。設備管理や教育管理といった新製品も開発中です。これらの多角的なクラウドサービスの展開を通じて、現場で働くノンデスクワーカー3,900万人の働き方をスマートにすることを目指しています。
https://services.kaminashi.jp/
株式会社カミナシ
会社名:株式会社カミナシ
所在地:東京都千代田区神田鍛冶町3-7 神田カドウチビル3F
代表者:代表取締役CEO 諸岡 裕人
設立:2016年12月
事業内容:現場DXプラットフォーム『カミナシ』シリーズの開発および提供
URL:https://corp.kaminashi.jp
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