【JCMプロジェクト第2弾】Green Carbon株式会社は、フィリピン北部バタンガス州において、水田由来のJCMクレジットを10年間で約40万トン創出するプロジェクトを開始

2月3日に「水田の水管理方法変更によるのメタンガス排出削減」の方法論がフィリピン側でも承認

グリーンカーボン

ネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(グリーンカーボン))は、フィリピン北部ルソン島のバタンガス州において、2025年2月3日にフィリピン側でも承認されたJCM(2国間クレジット制度※1)の方法論「水田の水管理方法変更によるメタンガス排出削減」を活用した、カーボンクレジット創出プロジェクト(以下、本プロジェクト)を開始したことをお知らせします。

本プロジェクトは、対象地域の水田圃場にAWD(間断灌漑※2)を導入し、メタンガス排出量の削減を実現します。2025年1月からバタンガス州の約600ヘクタールの圃場でパイロット実証を開始し、今後10年間で最大1万ヘクタールまで面積を拡大し、合計約40万トンのカーボンクレジット創出を見込んでいます。また、Green Carbonは、既にJCMプロジェクトを開始しているブラカン州を含む7州で案件を開発中です。今後数年以内に、フィリピン全土の灌漑ポテンシャルの半分強に相当する100万ヘクタールでのプロジェクト実施を目指します。

〇本リリース/プロジェクト詳細に関する問い合わせはこちら

https://green-carbon.co.jp/recruit-contact/

○GreenCarbon株式会社会社概要のダウンロードはこちら

https://green-carbon.co.jp/download-form/

本プロジェクト開始の背景

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全、水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど幅広い分野でのプロジェクトを展開しています。各地域の自然資源の特性に適したカーボンクレジット創出プロジェクトの開発を行うとともに、衛星データを活用した適地選定とモニタリングにより、効率的かつ透明性の高いプロジェクト運営を実現しています。

フィリピンの農業分野における温室効果ガス(GHG)排出量は年間約5,400万トンに達します※3。そのうち水田からの排出量は約1,300万トン(農業由来の約25%※4)を占めており、排出量の削減が求められています。このような状況を背景として、Green Carbonは2023年度よりフィリピン大学や、現地研究機関と連携し、AWDを活用した水田からのメタンガス排出量削減プロジェクトの開発に着手しました。

本プロジェクトは、フィリピン大学との協力のもと、メタンガス排出量の計測・解析を通してプロジェクトの有効性を検証しつつ遂行され、フィリピン政府の排出削減戦略に沿った、持続可能な農業の発展と環境負荷低減の両立を目指します。

〇プロジェクトエリアの圃場
〇水位計測のパイプ設置
◯ フィリピン北部バタンガス州(参照:Google Earth)

JCMクレジットの活用方法について

2025年2月初旬、日本・フィリピン間のJCMにおいて、世界初となる水田からのメタン排出量削減に関する方法論が承認されました。本方法論に基づくプロジェクト登録により、フィリピンにおける環境負荷低減と生産性向上に寄与する農業実践が可能となり、同時に日本のGHG排出量削減にも貢献することができます。

日本では、JCMクレジットがGX-ETS※5上で企業の排出量報告超過分の削減に適用可能となることが決定し、その需要は今後さらに高まると予想されています。また、東証カーボン・クレジット市場での取引も検討されており、取引の流動性向上も期待されています。Green Carbonは、このような状況を踏まえ、プロジェクトの経済性を確保しつつ、フィリピンと日本両国の脱炭素化に貢献することを目指します。

今後の展望

Green Carbonは、本プロジェクトを通じてフィリピン国内でのAWD導入を加速し、脱炭素に寄与する農業実践の拡大を目指します。既にプロジェクトが進行中のブラカン州を含め、フィリピン国内7州で同様のプロジェクトを展開しており、2030年までにフィリピン全土で約100万ヘクタールの水田への段階的な展開を計画しています。また、日本・フィリピン間JCMにおける水田方法論の承認を契機として、他のパートナー国においても方法論策定を推進し、東南アジア諸国におけるプロジェクト開発を先導してまいります。

※1:間断灌漑

間断灌漑(AWD)は水田の水位を目安に、数日おきに入水と自然乾燥を繰り返すという手法になります。間断灌漑(AWD)の場合、連続的な入水に比べ、水使用量を削減することができ、水資源の保全にも寄与します。

※2:二国間クレジット制度(JCM:Joint Crediting Mechanism)

JCMとは、日本が有する優れた脱炭素技術等の普及を通じて、パートナー国の温室効果ガス排出削減に貢献し、その削減分を両国の削減目標の達成に活用する制度です。タイは2015年11月に日本とJCMを開始しており、両国間でプロジェクトの実施が可能となっています。

※3:フィリピンの農業分野における年間GHG排出量約5,400万トン

参照:フィリピン環境天然資源省(2023)

https://niccdies.climate.gov.ph/files/documents/The%20Philippines-%20NDC%20Implementation%20Plan%20-%20072024.pdf 

※4:フィリピンにおける水田由来のGHG排出量約1,300万トン

参照:Journal of Food, Agriculture and Environment(2016)

https://www.researchgate.net/publication/273636139_Greenhouse_gas_emissions_from_rice_production_in_the_Philippines_based_on_life-cycle_inventory_analysis

※5:GX-ETS制度

日本初の全国規模の排出量取引制度。企業に対して温室効果ガス排出量の削減を義務付け、目標未達の場合は他社から排出枠を購入することを求める仕組み。747社(2024年度時点)が参画しており、2026年度からの本格稼働が目指されています。

◆Green Carbon 株式会社 

代表者   :代表取締役 大北 潤 

所在地   :東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607   

設立    :2019年12月 

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業

URL    : https://green-carbon.co.jp/

◆Green Carbon事業紹介

Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。

事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約80,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。 

◆GREEN CARBON JAPAN VIETNAM COMPANY LIMITED

略称    :GREEN CARBON JAPAN VIETNAM CO,. LTD

代表者   :代表取締役 大北 潤

所在地   :10th Floor, The Nexus Building, 34-3B Ton Duc Thang, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam

設立    :2024年8月

事業内容  :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業


◆Green Carbon株式会社SNSはこちら

Youtube :https://www.youtube.com/channel/UCYO4WnGOHDaVB1ikxheZasA

note   :https://note.com/green_carbon/

Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61557429326458

X    :https://mobile.x.com/GreenCarbon2019

Linkedin :https://www.linkedin.com/company/green-carbon-inc/

Wantedly:https://www.wantedly.com/companies/greencarbon2019

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

Green Carbon株式会社

17フォロワー

RSS
URL
http://green-carbon.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-2-33 IsaI AKASAKA 607
電話番号
080-7307-8597
代表者名
大北潤
上場
未上場
資本金
3億29万円
設立
2019年12月