自由研究へのAI活用は少数派-それでも「AIは小学生から学ばせたい」が8割超【保護者調査】

株式会社DeltaX

株式会社DeltaX(本社:東京都千代田区、代表:黒岩 剛史)が運営する塾選びサービス『塾選』は、「自由研究へのAI活用」について調査しましたので概要をお知らせいたします。

夏休みの自由研究は、子どもが自分で調べ、観察や実験を通して考えを深める機会です。一方、どこまで手を貸すべきか悩む保護者も少なくありません。

ここ1年で、生成AIは文章作成にとどまらず、画像生成や情報整理など、活用できる範囲を大きく広げました。自由研究を進める過程で、子どもにAIを使わせるか、使わせるならどこまで認めるか、迷う保護者もいるのではないでしょうか。

そこで塾選ジャーナルでは、小学生の保護者を対象に、自由研究でのAI利用意向について調査を実施。前年からの変化に加え、保護者が考えるOK・NGの線引きや、AIリテラシーを学ばせたい時期についても探ります。

詳細はこちらをご覧ください。

小学生の自由研究「AI利用意向」は前年から横ばい

この1年で、生成AIは文章作成にとどまらず、画像生成や情報整理など、活用できる範囲を大きく広げました。前年調査と比較し、保護者の利用意向の変化を見ていきます。

AI利用予定はわずか9%-「使わない」が多数派

「AIを利用する予定」と回答した家庭はわずか9%。「AIを利用する予定はない」と回答した家庭が前年調査と同じ63%で横ばいとなりました。生成AIが進化するなかでも、小学生の自由研究でのAI活用が広がっているとは言いにくい結果です。

AIの使い道は「テーマ決め」や「調べ方」のアドバイス

自由研究で「AIを利用する予定がある」と答えた家庭による、子どもの活用方法は次のとおりです。

n=9 複数回答のため合計が9を超えます

AIを利用する予定の家庭では、自由研究そのものを任せるのではなく、テーマ決めや調べ方、構成について助言を得る使い方が上位に並んでいます。

小学生の自由研究では「考える力」を重視、保護者がAI利用に慎重な理由

AI利用予定の家庭で想定されている使い方に続き、保護者が自由研究に期待する学びと、AIを利用しない理由を確認します。

自由研究で育みたいのは「考える力」が36%で最多

自由研究を通して子どもに最も身につけてほしい力は、「考える力」が36%で最多でした。「粘り強く取り組む力」と「観察する力」が各14%、「自分でテーマを見つける力」が13%と続きます。

保護者が自由研究で重視しているのは、子どもが研究テーマと向き合い、観察や試行錯誤を重ねながら考える経験であることがうかがえます。

自由研究にAIを利用しないのは「便利さ」より「試行錯誤する過程」を残したいから

自由研究でAIを利用しない理由には、子どもが考え、調べ、試行錯誤する過程を大切にしたいという声が寄せられました。このほか、学校によるAI利用ルールやAIの正確性に関する意見も見られます。

■ 子どもが考える過程を大切にしたい

  • 「小学校4年生という今の段階では、安易にデジタルツールに頼るのではなく、図書館で本を調べたり、自分の目や手を動かして観察したりするアナログな経験をまずは大切にしてほしいと考えているからです。」(おっくんさん / 愛知県 / 小4男子・保護者)

  • 「この年代からAIなどに頼ることに慣れちゃうと、自分で考えることや判断など成長しないと思うし、少し困ったらAIに頼ってばっかりになりそう。」(harryさん / 愛知県 / 小2女子・保護者)

  • 「AIを利用して作成するのはカンニングと同じなので、今は自分で対応する力を身につけてほしい。」(くろやぎさん / 千葉県 / 小6女子・保護者)

保護者が重視しているのは、研究内容の高度さではなく、子どもが理解できる範囲で問いと向き合い、自分で考えながら取り組む過程であることが読み取れます。

■ AI利用を学校が禁止している / 学校のルールが分からない

  • 「学校でAIを利用しての夏休みの自由研究は禁止されているから。」(まるこさん / 千葉県 / 小2女子・保護者)

  • 「まず学校側で利用が認められているかどうかよく分かりませんし、親としても安易に使わせていいかどうかという迷いがあります。」(ナンバさん / 福島県 / 小5男子・保護者)

自由研究でAIを利用するかどうかは、家庭の考えだけでなく、学校が利用を認めているか、どこまで許可しているかによっても左右されているようです。

■ AIの正確性や子どもの理解力に不安がある

  • 「AIはまだ正しい情報を提供してくれるわけではないし、情報の正しさを子どもはまだ判断できないから。」(caltyさん / 愛知県 / 小4女子・保護者)

  • 「子どもがまだAIの存在についてよく理解していないため、こちらからAIを利用するように促すことはない。」(おみおさん / 宮城県 / 小2女子・保護者)

AIが示す情報の正しさを小学生が判断する難しさや、AIへの理解が十分ではないことも、利用に慎重になる理由として挙げられています。

参考記事:自由研究のテーマ200選!小学生・中学生向けの面白いアイデアを学年・期間別に紹介

自由研究でのAI活用、保護者が考える「OK」と「NG」

AI利用に慎重な声がある一方、使い方によっては問題ないとする意見も多く見られました。OKとNGの線引きを保護者の声から紐解きます。

OKなのは「ヒント」「情報整理」「誤字脱字の確認」

問題ないと思うAIの使い方として、保護者からは次のような声が寄せられました。

  • 「自分が集めたデータや調べた内容をもとに、「全体を分かりやすくまとめるための構成案を出してもらう」といった、アイデアの壁打ち相手やヒントを得るための道具として活用する形なら問題ないと思います。」(からみなさん / 福岡県 / 小4男子・保護者)

  • 「テーマのヒントや調べ方の参考として使う程度であれば問題ないと思いますが、最終的なまとめは子ども自身で行うべきだと考えています。」(りんりんさん / 愛知県 / 小4女子・保護者)

  • 「自分が調べた実験データや文章のなかに、誤字脱字がないかチェックしてもらうような使い方なら問題ないと思います。」(たかさん / 東京都 / 小4男子・保護者)

テーマや調べ方のヒントを得る、自分で集めた情報を整理する、完成後の文章を確認するといった使い方は、問題ないとする意見が目立ちます。

NGなのは「丸投げ」「丸写し」「観察・実験の代替」

子どもが担うべき工程までAIに委ねる使い方には、抵抗を示す声が寄せられています。

  • 「AIにテーマや実験手順、さらには考察やまとめの文章までをすべて出力させ、それをそのまま自分の言葉のようにノートや模造紙に書き写して提出するような使い方は、さすがに子どもの宿題と言えないため抵抗があります。」(はるさん / 東京都 / 小5女子・保護者)

  • 「自分で毎日観察したりしなければわからないことを、全てAIに教えてもらったりすること。」(ひろみさん / 神奈川県 / 小1男子・保護者)

  • 「AIからの情報をファクトチェックまでせず、そのままコピーペーストしたり、AIが作った資料をそのまま提出する。」(あぶさん / 大阪府 / 小1男子・保護者)

テーマ決めから考察、文章作成までをすべてAIに任せることや、出力された内容を確認せずに提出することへの抵抗感が示されました。実際には行っていない観察や実験をAIで代替することも、避けたい使い方として挙げられています。

今回寄せられた回答でOKとNGを分けているのは、AIを使ったかどうかではなく、子どもが考え、観察し、まとめる過程を残せているかどうかといえそうです。

自由研究でのAI活用には慎重、でも「AIリテラシーは小学生から」が8割超

最後に、子どもにAIリテラシーを学ばせたい時期と、AI利用に対して保護者が感じている課題を見ていきます。

AIリテラシーを学ばせるなら「小学校5・6年から」が最多

子どもにAIリテラシーを学ばせるなら、いつからがよいと思うかを尋ねました。

「小学校5・6年から」が33%で最も多く、「小学校3・4年から」が26%、「小学校1・2年から」が23%と続きました。学年の違いはあれど、小学生からAIリテラシーを学ばせたいと考える保護者が82%にのぼります。

AI入力の懸念トップは「個人情報」で64%が不安

AIリテラシーを学ばせたい時期として「小学生」を選ぶ回答が多かった一方、自由研究でAIを利用する予定の家庭は少数派でした。活用に慎重な背景の一つとして考えられるのが、子どもがAIに入力する情報への不安です。保護者は、どのような内容を懸念しているのでしょうか。

最も多かったのは「氏名や学校名などの個人情報」の64%でした。「位置情報や生活圏が分かる情報」は42%、「顔写真や家族写真」は41%と続きます。

自由研究では、学校や住んでいる地域を題材にすることもあります。もしAIを利用する際は、氏名や学校名、写真、行動範囲など、個人の特定につながる情報を入力しない判断が必要です。

まとめ:自由研究は、AIと適切に付き合う力を育てる機会

今回の調査では、自由研究でAIを「利用する予定」と答えた家庭はわずか9%。一方、「利用する予定はない」と答えた家庭が63%となり、前年と同じ結果でした。AIを利用しない理由にも、自分で調べ、観察し、試行錯誤する過程を大切にしてほしいという声が寄せられています。

テーマや調べ方のヒント、情報の整理、誤字脱字の確認といった補助的な使い方なら問題ないとの意見がある一方、丸投げや丸写し、観察・実験の代替には抵抗感が示されました。AIを使ったかどうかではなく、子どもが考え、取り組む過程を残せているかどうかが、OKとNGを分ける線引きになっています。

こうした慎重な姿勢とは対照的に、「AIリテラシーを学ばせるなら小学生からがよい」と答えた保護者は8割を超えました。

学校のルールでAIの利用が禁止されている場合は、使用しないことが前提です。もし利用が認められている場合には、子どもが考える過程を残すことに加え、AIに任せる範囲や入力してよい情報を見極めながら活用する方法も考えられます。こうした線引きを実際の課題に沿って経験することも、子どもがAIと適切に付き合う力を身につける一歩になるのではないでしょうか。

詳細はこちらをご覧ください。

アンケート調査概要

調査対象:小学生の保護者(有効回答数100名)

調査時期:2026年6月

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットを使用した任意回答

調査レポート名:「自由研究」に関する調査

※掲載しているグラフや内容を引用する場合は、出典「塾選ジャーナル調べ:『自由研究』に関する調査」と明記し、『塾選ジャーナル』の記事(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/62540/)へのリンク設置をお願いします。

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業種
情報通信
本社所在地
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電話番号
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代表者名
黒岩 剛史
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2022年06月