オリーブ葉エキス含有無糖チョコレート利用食品が肥満者の内臓脂肪に及ぼす有効性を学会発表

〜第71回日本栄養・食糧学会大会〜

　サンスターグループ ヘルス&ビューティーカンパニー（以下サンスター）は、オリーブ葉エキス*1含有無糖チョコレート利用食品を普段の間食の１つに取り入れることにより、肥満の方の内臓脂肪低減に役立つ可能性を確認しました。
　この研究成果を第71回日本栄養・食糧学会大会（2017年5月19日（金）～21日（日）、於：沖縄コンベンションセンター）にて発表*2します。

【研究の背景・目的】
　サンスターでは、人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する商品・技術を提供することを目指し、健康的な食生活について研究を行っています。これまでにも生活習慣病と食生活について、玄米菜食を取り入れた食事の糖尿病・肥満への有用性を大学との共同研究により明らかにしてきました。
　肥満は生活習慣病の元といわれ、予防や改善のためにバランスの取れた食事や適度な運動が推奨されています。食事の中でも間食は「太りやすい食習慣」のひとつとしてうまくコントロールすることが重要と考えられています。
　間食で好まれるチョコレート菓子は、糖類や脂質の過剰摂取に繋がりやすく、肥満の原因となり得ます。今回、肥満者にオレウロペイン*3高含有オリーブ葉エキスを配合し、脂質量を抑えた、1 食 20g あたり 80kcal の糖類不使用のチョコレート利用食品（以下「80kcalオリーブ葉エキス配合チョコレート利用食品」）を、間食として肥満者に摂取させ、その効果を検証しました。

【研究の方法】
　BMI *4が 25 以上の肥満の方28名に、80kcalオリーブ葉エキス配合チョコレート利用食品を8 週間毎日食べていただき、血液検査および体成分分析（生体電気インピーダンス法）を行いました。試験期間中は、他に食事制限や運動指導などはせず、普段通りの生活をしてもらいました。

【研究結果および考察】
　80kcalオリーブ葉エキス配合チョコレート利用食品の摂取 8週目では、摂取前に比べて内臓脂肪面積、腹部囲、体脂肪率が有意に低下しました。腹部囲においては－1.2±1.4 cm、体脂肪率においては－0.8±1.4 % と減少しました。
 

　以上の結果により、肥満の方が80kcalオリーブ葉エキス配合チョコレート利用食品を間食に取り入れることで、肥満の抑制、内臓脂肪低減効果が期待できることが示唆されました。

注釈　
※１）オリーブ葉エキス　=　オリーブの葉から抽出される、ポリフェノールが豊富に含まれるエキス
※２）第71回日本栄養・食糧学会大会での学会発表の演題
演題: オリーブ葉エキス含有無糖チョコレート利用食品が肥満者の内臓脂肪に及ぼす有効性
※３）オレウロペイン　=　オリーブの葉などに含まれる化合物で、生体内で抗酸化作用を示す
※４）BMI (Body Mass Index)　=　体重と身長の関係から肥満度を表す体格指数（体重/身長2）
            　　　　　　　　　　　　　 日本肥満学会ではBMIが25以上を肥満としている

＜関連情報＞
特許5956669号　　：オレウロペインを配合した「低カロリーチョコレート組成物」として特許取得。


●サンスターグループ ヘルス&ビューティーカンパニーについて
サンスターグループは、持株会社サンスターSA（スイス・エトワ）を中心に、事業分野毎に全世界の研究・マーケティング・製造・販売を統括する、オーラルケアカンパニー、ヘルス&ビューティーカンパニー、SEカンパニー（接着剤、シーリング材等、モーターサイクル部品の事業を担当）の3事業カンパニーと、全世界のガバナンス、管理機能を統括する経営本部で構成、グローバルな事業運営を行っています。
ヘルス&ビューティーカンパニーは、「健康道場」ブランドの健康食品・飲料、「EQUITANCE」ブランドのスキンケア製品、「VO5」ヘアスプレイ、「サンスタートニック」シャンプーなどを製造・販売しています。