New Innovations 、ファースト・オートメーションをグループ会社化。製造業における設計・調達のデジタルインフラ構築を加速

〜AI×製造業ナレッジの融合で、日本のものづくり産業の競争力強化へ〜

株式会社New Innovations

2025年12月29日 10時00分

株式会社New Innovations（本社：東京都江東区、代表取締役：中尾渓人、山田奨、以下「New Innovations」）は、2025年12月24日付で、製造業向けの生成AIソリューションを提供する株式会社ファースト・オートメーション（本社：愛知県名古屋市、代表取締役：伊藤雅也、以下「ファースト・オートメーション」）の全株式を取得し、グループ会社化したことをお知らせいたします。

New Innovations は「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に、AI・ロボティクス技術を駆使したOMO 事業や、製造業の知を継承するAI図面管理「図面バンク」を展開しています。本件は、両社の経営統合を通じて図面バンク事業を飛躍的に発展させ、ひいては次世代メーカーを目指すNew Innovations が属する製造業が抱える労働力不足や技術継承の課題解決を加速させるものです。

◼️背景と目的

New Innovations は、労働人口の減少という日本社会の課題に対し、テクノロジーによる産業構造の変革を目指しています。特に製造業においては、熟練技術者が培ってきた技術そのものや図面作成のノウハウの継承、属人化しやすい見積もり・調達業務のデジタル化が喫緊の課題となっています。New Innovations が提供する「図面バンク」は、AIによる図面解析と管理を通じて、これらの課題に取り組んでまいりました。この取り組みをさらに加速させ、現場のより深く複雑なニーズに応えるため、このたび製造業特化型生成AIにおいて高い技術力を持つファースト・オートメーションをグループに迎えました。

ファースト・オートメーションの製造業特化型生成AI「SPESILL（スペシル）」は、仕様書や技術文書の自動作成、およびRAG（検索拡張生成）技術を用いた社内ナレッジ活用において、多くの製造現場で支持されています。今回のグループ化を通じて、「図面バンク」に蓄積された図面資産と、「SPESILL」が持つ高度なドキュメント解析・生成技術を統合します。過去の図面や技術データをAIが解析し、見積書・仕様書・製造プロセスを自動生成する仕組みを構築することで、「図面バンク」を現存する資産の管理ツールから、設計・調達・製造をつなぐ総合的な「製造業DXプラットフォーム」へと進化させてまいります。

【株式会社ファースト・オートメーションについて】

会社名　　：株式会社ファースト・オートメーション

代表取締役：代表取締役兼CEO　伊藤雅也

所在地　　：愛知県名古屋市西区那古野2-14-1なごのキャンパス

事業内容　：生成AI関連事業、製造業DX支援メディアの運営

URL　　　：https://first-automation.jp/

◼️代表取締役 Co-CEO 兼 CTO 中尾渓人コメント

ファースト・オートメーションをNew Innovations グループに迎えられることを大変嬉しく思います。

日本の産業基盤である製造業を支え、その根幹にある「技術」と「図面」を次世代へ継承することは、私たちの使命の一つです。ファースト・オートメーションが培ってきた深い業界知見と、私たちが得意とするAI・ソフトウェア技術を融合させることで、現場に寄り添った「進化」をもたらし、日本のものづくりを強く支え、前に進めることができると確信しています。

今回のグループ化は、単なる事業規模の拡大ではなく、両社が描くビジョンの融合です。互いの強みを掛け合わせることで図面バンク事業を非連続に成長させ、サプライチェーン全体の効率化、ひいては日本の産業競争力の底上げに貢献してまいります。

◼️図面バンクとは

New Innovations の取引先である製造業の皆さまの声を受けてリリースした製造業向けのクラウド図面管理システムです。

製造業における見積もり作成や部品の加工過程には「類似の過去図面を探し、参照する」ことへのニーズが高い一方、事業者は膨大な書類の管理に課題を抱えています。「図面バンク」は図面と関連書類（見積書、各種技術文書、CAD・CAMファイルなど）を紐づけてクラウドに保存・管理し、AIを活用することで何千、何万枚もある過去の図面から類似形状を即座に検索が可能です。これにより、特定の担当者に依存せず、必要な情報や過去のデータへのアクセスが可能となり、業務効率化が期待できることから、図面を探す手間と人件費の4割削減※を実現します。

※New Innovations 調べ

ソフトウェアのインストールは必要なく、パソコンやタブレットのブラウザから簡単にご利用可能で、月額4.8万円（税別）から提供しています。

サービスサイト：https://zumen-bank.com/

サービス紹介動画：https://www.youtube.com/watch?v=rfimkNsST2I

◼️「SPESILL（スペシル）」とは

製造業のデスクワークをAIで効率化する製造業向けの業務自動化ソリューションです。製造業の現場には、図面以外にも仕様書や報告書など「DX向きではない社内ドキュメント」が数多く存在し、その情報活用に課題を抱えています。「SPESILL」は、こうしたドキュメントに高度なAI技術を活用することで、膨大な資料からの情報検索やドキュメント作成、ナレッジ検索などのタスクを自動化することができます。これにより、情報の探索や資料作成にかかる時間を大幅に削減し、製造業におけるデスクワークの生産性向上を実現します。

https://lp.spesill.jp/

◼️New Innovations について

「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に掲げ、OMO（オンラインとオフラインの融合）を主軸とする事業を展開しています。コンサルティングから開発・事業展開までワンストップで支援。AIやクラウド、オンライン制御などのコア技術を駆使し、省力・自動化を軸にしたハードウェア製造とソフトウェア構築を行います。自社プロダクトとしてスマートコーヒースタンド「root C」を運営。2024年にかき氷の全自動調理ロボット「Kakigori Maker」、2025年にハンバーガーの全自動調理ロボット「Burger Cooker」をリリース。また、製造業の知を継承するAI図面管理「図面バンク」を開発・提供。ロボティクスを通じた付加価値創造により、あらゆる業界における生産性向上や事業構造の変革、顧客体験の向上を実現し、企業の収益増加、そして産業の発展に貢献します。

◼️代表取締役プロフィール

代表取締役 Co-CEO 兼 CTO

中尾渓人（Keito Nakao）

1999年、和歌山県生まれ。14歳で『RoboCup Junior』世界大会にて入賞。15歳から開始したシステム開発事業で取引先が300を超えたことをきっかけに、高校在学中の2018年に株式会社New Innovations を設立。「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」選出。

代表取締役 Co-CEO

山田奨（Tsutomu Yamada）

2社を創業後、ソフトバンクグループ傘下のAI・DeepTech特化ファンドDEEPCOREにて、AI・Robotics・IoT領域のスタートアップ支援に従事。New Innovations にて取締役 COO、取締役 COO 兼 CFOを経て、代表取締役 Co-CEO（現任）を務める。