ユニクロが俳優・岡本多緒さんと国際映画祭ディレクター陣を招き 難民の声を届け、社会を動かす「映画のチカラ」について語り合うトークイベントを実施
「難民映画基金」による支援作品の特別上映会を開催
ユニクロは、6月20日「世界難民の日」に先立ち、6月18日(木)「PEACE FOR ALL×難民映画基金 ショートフィルム特別上映会」を、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、東宝株式会社ご協力のもと、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催しました。ユニクロのチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」において、新たに「難民映画基金(Displacement Film Fund/DFF)」とのコラボレーションTシャツの発売開始を記念し、作品の上映会およびトークイベントが実現しました。

「PEACE FOR ALL × 難民映画基金 ショートフィルム特別上映会」
上映会に先駆けて行われたトークイベントでは、ロッテルダム国際映画祭マネージング・ディレクターのクレア・スチュワートさん、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三さん、先のカンヌ国際映画祭で、日本人初の最優秀女優賞を受賞された俳優でもあり、モデル、映画監督としても活動している岡本多緒さんと、株式会社ファーストリテイリング 取締役 グループ上席執行役員 柳井康治の4名が登壇し、難民の声を届け、社会を動かす「映画のチカラ」について語り合いました。
トークイベントにおいて、クレア・スチュワートさんは、難民映画基金が、避難を余儀なくされた映画制作者を支援し、避難や難民にまつわる物語をより多くの観客に届けるという目的の緊急性を強調しました。また同基金について、映画業界の観点から見ても、文化・慈善団体、そしてユニクロのような企業が協力するこのような取り組みは非常に珍しく、「とてもユニークな基金」であると述べました。それを受け、市山尚三さんは、作品を「難民のテーマや難民の監督たちによるものではあるが、テーマ先行主義ではなく、映画としても素晴らしい」と評価し、才能ある監督たちが選ばれ、映画的に優れた作品が作られていることに感銘を受け、東京国際映画祭での上映に至った背景を説明しました。
また、岡本多緒さんは、難民としての背景を持つご家族のエピソード、またご自身の監督作品『マイ・スウィート・パーラ』の制作に至った想いから、難民映画基金の活動に対して強く共感を示され、「一人一人のストーリーがより多くの人々に伝わることによってエンパシー(共感)が広がり、それが良い世界、優しい世界へとつながっていく」と評し、多くの方に今こそ見ていただきたい作品であると熱く語りました。


特別上映会では、難民映画基金の第1弾支援作品5作品のうち、2作品が上映されました。最前線から一時的に離れ、心身の回復を図る期間中の若いウクライナ人女性が、催眠療法の儀式を通じて現実に対応しようとする姿を描いた、マリナ・エル・ゴルバチ監督による『Rotation』と、シリア・アレッポからまずトルコへ逃れ、その後イギリス・ロンドンの難民申請者向けホテルで暮らす監督本人と、親友であり映画制作者でもあるファディの日常を記録した、ハサン・カッタン監督によるドキュメンタリー作品『Allies in Exile』の2作品です。『Allies in Exile』は、特別上映会前日にイギリスで行われた、「One World Media Awards」において「Refugee Reporting Award」(難民報道賞)を受賞。上映に際し、ハサン監督から特別に寄せられたメッセージも紹介されました。
ハサン・カッタン監督からのメッセージ:
この作品は、亡命者としての僕の実体験を映画にしました。難民申請者用の施設で友人のファディと共に暮らし、先の見えない中でひたすら結果を待ちました。同じ境遇の人が施設に大勢いました。本作の制作は僕の人生の使命であり、僕につきまとう「なぜ難民になることを選んだのか」という問いに答えるためでした。この映画が映し出すのは、僕自身の人生と、親友ファディの人生、そして僕たちが目撃したことと、身をもって経験して感じたことです。これが難民申請の実情です。報道では難民の数や統計データ、政治的議論しか伝えられませんが、僕は亡命者を何人も見てきました。才能のある人や家族を愛してやまない人、皆未来を信じる勇敢な人々です。制作過程は容易ではありませんでした。自分が抱える痛みに向き合わなければならないし、自分自身を直視する作業だからです。しかし同時に、映画制作が救いになっていました。映画制作は物語を伝えるだけでなく、過去を乗り越える手段にもなります。

株式会社ファーストリテイリング 取締役 グループ上席執行役員 柳井康治のコメント:
ユニクロは25年以上、難民支援に取り組んでいます。お客様をはじめ多くの皆さまに支えていただき、支援の輪が広がっていることに深く感謝しています。私は、映画には人々の意識を動かす力があると信じています。第1弾で支援した監督たちによる作品は、フィクションからドキュメンタリーまでの幅広さと、監督自身のパーソナルな体験が色濃く反映されていて、深い感動と共感、説得力の強さが特徴だと思っています。私はこれらの作品が、日本国内で難民問題の関心や理解が広がるきっかけになると信じています。10月に東京国際映画祭で上映され、日本の皆さんに見ていただけることが非常に楽しみです。これからも、難民映画基金の支援を通じて、彼らの声を届けていくことを続けていきたいと考えています。
難民映画基金(Displacement Film Fund/DFF)とは
「難民映画基金」は、避難を余儀なくされた映画制作者、または避難民としての経験を描いた実績のある映画制作者の活動を支援・助成するために設立されました。2025年の第54回ロッテルダム国際映画祭(IFFR)において、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使であるケイト・ブランシェット氏が発表し、マスターマインド、ユニクロ、ドローム・エン・ダード、タマーファミリー財団、アマホロ連合が創設パートナーとして名を連ねています。ヒューバート・バルス基金を運営パートナー、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を戦略パートナーとし、短編映画への助成制度を開始。さらに、第55回ロッテルダム国際映画祭において、新たな主要パートナーとしてアールティ・ロヒア氏およびSPロヒア財団が加わることが発表されました。両者はパイロットイヤーの成功を受け、同基金への支援を約束しています。
初年度の支援を受けて制作された短編作品は、ハサン・カッタン監督『Allies in Exile』、マリナ・エル・ゴルバチ監督『Rotation』、モハマド・ラスロフ監督『Sense of Water』、シャフルバヌ・サダト監督『Super Afghan Gym』、モ・ハラウェ監督『Whispers of a Burning Scent』の5作品です。これらの作品は2026年のロッテルダム国際映画祭(IFFR)でワールドプレミアを迎え、英国『The Guardian』紙による5つ星評価をはじめ、国際的に高い評価を得ています。また2026年10月26日(月)から開催される第39回東京国際映画祭において、5作品のジャパンプレミア(日本初上映)が決定いたしました。
基金は初年度の成功を受けて、第2弾の支援開始を決定し、先のカンヌ国際映画祭において、ケイト・ブランシェットによって新たな5名の支援監督(モハメド・アメル、アンマリー・ジャシル、アクオル・デ・マビオル、バオ・グエン、リティ・パン)を発表しています。
チャリティTシャツ「PEACE FOR ALL」と難民映画基金のコラボレーションTシャツ
ユニクロは、2022年6月より「世界の平和を心から願い、アクションする」という想いに賛同した著名人の方々にボランティアでご協力いただき、それぞれの平和への願いをデザインに込めたTシャツを販売するチャリティプロジェクト「PEACE FOR ALL」を展開しています。2026年3月末時点で、発売枚数は1,000万枚を超え、累計寄付金額は30億円に達成しました。この度、「PEACE FOR ALL」の新作コラボレーターとして新たに難民映画基金が加わり、初年度に支援を受けた映画監督が寄せた「平和」をテーマにした言葉がデザインされたTシャツが6月19日(金)より発売開始いたします。このTシャツの売り上げによる利益は、難民映画基金への寄付につながります。

【展示】 PEACE FOR ALL - 歴代コラボレーターによるTシャツが全集結
ユニクロは、2022年からチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」を展開しています。世界の平和を願うユニクロの想いに賛同した著名人がボランティアでデザインしたTシャツを全世界で販売し、その利益の全額を、UNHCRをはじめとする、貧困、差別、暴力、紛争、戦争などによって被害を受けた人々を世界各地で支援する団体へと寄付しています。会場では、6月19日(金)発売の新作5柄を含む、歴代すべてのコラボレーターとのTシャツが集結。総勢54組のTシャツを展示しました。

6月19日(金)新発売の5柄(左から)
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ディック・ブルーナ(絵本作家)
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ソフィア・コッポラ(映画監督・脚本家)
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難民映画基金
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ピーナッツ(コミック)
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キー・ホイ・クァン(俳優)

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